水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

Amazon等で購入できます。 また、HonyaClub で注文すれば、ご指定の書店で受け取ることもできます。
また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

今も出掛けているのかな…

2011年06月28日 05時10分44秒 | 風景にあわせて
モルディブの 青を取り込む パソコンに
離(さか)り住む君 偲びていたり
(とど)

2010年1月8日に作歌したものを、改作。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聞茶(44)…ロプチューティーガーデン八ヶ岳がOPEN!

2011年06月27日 15時28分27秒 | 聞茶・聞豆
北杜市長坂町の【LOPCHU】(ロプチュー)に足を運んだのは、もう二年半も前になる。その時に買った茶葉のことをブログにも書いていたが、そこにティールームが新たにオープンするということを 画家の神保隆さんからの案内ハガキで知り、三週間ほど前に出かけて来た。
着いたら、あまりにも綺麗な建物で雰囲気も明るくて、久しぶりに会った神保さんとも色々お話ししていたら、すっかり写真を撮りそびれてしまった。(店の外観や 店内の様子は、こちらこちら をご覧下さい。)
天井が高く、天窓近くなど要所に神保さんの絵も飾られていた。最近は少し画風もお変わりになったようで、オフホワイトで立体的な造作が目を引いた。
話をしながら出していただいたダージリン(マーガレットホープ茶園)のアイスティーは、すっきりと上品な味。聞くと12時間水だしをして作られたのだとか。ダージリンって、今まで買って来て自分で淹れると、苦みが強くなってしまってなかなか美味しく味が出せなかったので、ちょっと勉強になった。
イートインの紅茶は、たっぷりカップ三杯はいただけるポットで500円とお手頃。小淵沢の【悠山房】と共同開発をされたという ケークサレやスコーン、焼き菓子などもあり、私はオレンジピールを贅沢にあしらった焼き菓子と ディコム茶園のアッサムのセットをいただいた。これで650円っていうんだから、やっぱ食指も伸びるってもんで。
「二杯目はミルクを入れても美味しいですよ」という神保さん。最初からミルクを出すんじゃなくて、こちらが一杯目を飲み干した頃を見計らって、サッとミルクを出してくるという気遣い。
ランチョンマットとポットカバーは、お揃いのデザインで紺の布をベースに白のレースのアクセントが効いている。お水を置くドイリー風のコースターは、母と私とそれぞれ違うデザインのものが出された。両方とも、ご友人の手作りだという。
味と雰囲気を十分に堪能して、何か自分へお土産を、と「紅茶のテイスト・リポート」を見せてもらうと、ところどころに「グリニッシュ」という言葉が見受けられた。訊くと、フレッシュな青草のような香味のことを言うそうだ。これは舌で体感しないとね、とグリニッシュ感のあるというダージリン(テスタバレー茶園)に目を付けた。それと、濃厚な味わいに定評のあるルフナ(ウックポッテへ茶園)を購入。
ルフナは、香ばしくて深みのある風味。今日も実は飲んでいるんだけれど、ちょっと暑い盛りには体が火照るかな(苦笑)? テスタバレーのダージリンは、お湯をついでじっくり待つこと3分。それを氷をたっぷり入れたグラスに注いで飲む。ちょっと面映い表現だが、高原の風が身体に満ちてくるような感じがする味だ。
今回は、このテスタバレーの風味に合わせて、トベタ・バジュンの『空気のおんがく』を選んだ。透明感にあふれた静謐なサウンドは、テスタバレーの味を彷彿とさせる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

差別・九首

2011年06月11日 09時33分20秒 | 投稿歌
少し早過ぎますが、来月十日締め切り分の歌稿を先ほど投函してきました。今回のテーマはずしりと重く、「差別」です。
障害を持っていると、日々の暮らしの中で「あぁ、差別されてるなぁ…」と感じることが色々あります。その時に抱く微妙な感情を詠むことで、鬱屈した気持ちを解消できている部分はかなりあって、今後もきっと折にふれ詠んでいくことでしょう。
立場的に、どうしても被害者意識の強い歌が多くなってしまっていますが、障害者自身も差別する側になりうるという視点も失わないよう気をつけました。


ふた月でクビ切り決めた抱え手に病気明かすと得心の面(おも)

障害にちらり触れると去ってゆくフォロワー絶えぬ吾がツイッター

身内にも「気が狂った」と言われたる主イエスは吾の痛み共にす

作業の手ゆっくり動かす朋を見てついほくそ笑む自らを恥ず

心病む人が取り沙汰されていて社適の事務所に身を硬くする

不器用にラベル貼る人を「障害」と吾(あ)に吐き捨てた意図を訝る

私には幻覚はないと同病の放つ口調に蔑みにじむ

賃金で全てを量る父が言う「作業所なんか辞めるべきだ」と

健常に見えると励ます優しさの底を流れる偏見を嗅ぐ


(2011年7月10日締め切り分、『樹海』2011年9月号掲載予定)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「障害者」と聞いて人が思い浮かべるものは…

2011年06月11日 05時01分05秒 | 持病に寄せて
2010年3月19日改作
「健常に 見える」と人の 慰めに
障害隔てる 無意識を嗅ぐ
(とど)

2010年5月7日再改作
 ↓ ↓ ↓
健常に 見えると励ます 優しさの
底を流れる 偏見を嗅ぐ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラムボン ライヴ@桜座

2011年06月06日 13時26分11秒 | ライヴに寄せて
昨日は、待ちに待ったクラムボンのライヴでした。去年はネットの一般発売を待ったら、すぐにSOLD OUTで涙をのんでいましたので、リベンジです。そんなこんなで朝から緊張していました。
桜座の付近に開場の15分前くらいに着くと、明らかにライヴ待ちとおぼしき人だかりができていました。自分より一回り若い客層にちょっとオドオド。でも、私の後ろには、20代の娘さんにご両親という親子連れも来ていたりして、ちょっと安心しつつ何か羨ましかったりして。
桜座は初めてだったんですが、畳敷きなんですね。ビニール袋を渡されて靴を入れて上がるというのにちょっと面食らいました。さすが歴史のある建物だなあ。一階席の少し後ろの方の中央を確保して待ちます。客席にはiPhoneを繰る人があちこちに。やっぱり音楽好きが集まるところは違うな~と思いました。
15分押しでメンバー三人が入場。ラフな格好の彼らにちょっとホッとしました。一曲目の「ミラーボール」のイントロが流れた瞬間に、もう戦慄が走りましたね。(これは凄いライヴになるゾ…!)と。次の三曲は、1stアルバム『JP』から「雲ゆき」「はなればなれ」「パンと蜜をめしあがれ」。郁子ちゃんの律動的なピアノがカッコ良かったです。ベースのミトのテクニックにも舌を巻きました。実は、『JP』は6月に入ってようやっと入手してから集中的に聴いていました。この時ばかりは、予習しておいて良かった!と思いましたね。
疾走感あふれる「tourist on the 未来'n」に続き、ジャズ・テイストに富んだ「おだやかな暮らし」。「便箋歌」が始まると、客席から拍手が。やっぱりこの歌詞は、グッときますもんね。
ここでMCが入り、ミトが年のうち三分の一は小淵沢にいるという話になり、山梨の空気を感じられる曲を…ということで、小淵沢レコーディングの『Id(イド)』から「ハレルヤ」を。浮遊感のあるシンセのサウンドがアンビエント的に響き、高原のひんやりした空気を感じました。さらに、小鳥のさえずりのSEをイントロにした「Re-雨」。これは嬉しいサプライズ。Bメロの和風な旋律と短歌を想わせる歌詞が、個人的にとても大好きなのです。しかし、この曲をただたおやかな曲として終わらせないのがクラムボン。ミトが後半、暴れ始めました。
ここから、怒濤の後半戦です。「バイタルサイン」「サラウンド」「NOW!!!」と息も着かせぬ展開。ミトは、そのうちアンプにベースやギターを突きつけている状態に。最前列に若い母親と観に来ていたまだ幼稚園生くらい男の子が、ミトがノイジーな音を出すほどに、ノリノリになっていました(笑)。
そして、311以降最初に作った曲という新曲「ある鼓動」が披露されました。祈りが込められた美しいメロディに酔いしれ、最後に、ほぼインストのグルーヴィーな「KANADE Dance」で締めてくれて、気分は最高でした。
アンコールは、ジョン・レノンの「イマジン」を彷彿とさせる ミトのピアノ弾き語り「no one really knows」、そして三人での「シカゴ」「Folklore」で幕を閉じました。

いや~、満喫しましたね。山梨に来てから観たライヴで一番気持ち良かったんじゃないかな? 郁子ちゃんが「また桜座来るよー」と言っていましたが、是非そうしてください!とお願いしたいです。帰り道は、興奮気味で素面なのに千鳥足で帰ってきました(苦笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哀れな人だ…

2011年06月01日 19時11分32秒 | 人[その作品]に寄せて
賃金で 全てを量る 父が言う
「作業所なんか 辞めるべきだ」と
(とど)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

焼き直しですが…

2011年06月01日 04時15分08秒 | 季節にあわせて
小夜更けて 蛙(かわず)鳴きつぎ 水張田(みはりだ)の
面(おも)にこだまが 輪を描きおり
(とど)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする