水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

高原の風を感じながら和食を

2005年06月30日 20時51分03秒 | 食べ歩きに寄せて
少し前に、お茶でご一緒している方が小淵沢で営んでいる和食レストラン【SHIRATO】に行ってきました。
リゾナーレ小淵沢から歩いて10分にも満たない好立地ながら、表通りから一本路地を入ったお店はゆったりとした空気に包まれています。店内はオフホワイトとワインレッドを基調にしており清楚な印象。窓を開けて一歩テラスに出れば、JR小海線の線路が程近くに見え、気持ち良い高原の風が流れてきました。
この日いただいたのは、油揚げと茄子の煮物、海老とブロッコリーの炒め物がメインのおまかせランチ。和食中心とは言ってもなかなか食べ出があり(特に海老はプリップリの大きなものが2尾も入っており)、ひいき目ぬきで大満足しました。
その日かかっていたBGMはジャズ。ヴォーカルあり、ピアノ・コンボありで、コンピレーションのようでした。BGMにうるさい私の来店を前もって分かっていらしたから、もしかしたら気を遣われたかもしれません。
でも、やっぱりうるさい私は、内心お薦めCDを頭の中で思い巡らせていたのでした。高原の爽やかな晴れ間には、ジャズよりも軽めのニューエイジ系のピアノ・ソロがいいのではないかと思い、フィリップ・アーバーグを選んでみました。その名も『High Plains』。波のように繰り返すフレーズが自然に背景に溶け込んでいくと思います。
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バラをくれたヴァン・ダイク・パークス

2005年06月19日 22時10分47秒 | 思い出に寄せて
前回のエントリーで、カエターノ・ヴェローゾはいかにもバラが似合いそうな優男だったと書きましたが、ライヴのステージ上で実際にバラを手にとったミュージシャンもいたことを、その後思い出しました。それは、かのヴァン・ダイク・パークスです。
1999年6月27日、ヴァン・ダイク・パークスの単独東京公演では、運良くヴァン・ダイクの真正面・最前列に座れたため、演奏を耳で楽しむだけでなく、間近でじっくり観て、たっぷりその世界に浸ることができました。
詳しいライヴ・レヴューがネット上に公開されていますので、曲目などの紹介はそちらに譲るとして、ここでは彼の人となりが感じられた場面を綴ってみたいと思います。
ヴァン・ダイクというと、ドリーミーなメロディやマジカルなストリングスなどが注目されることが多いですが、間近で観た私が釘付けになったのは、脚でとるスウィンギーなリズム感。キーボードの下から覗く左脚は垂直に4ビートを刻んでいるのですが、右脚は左脚から60度開き、ブラーーン、ブラーーンと斜め前方に突き出される。この右脚がどうやらメロディラインのうねり感を補助しているようで、一定のスピードなのだけれど、曲の拍子とも微妙に違っている。しかし相変わらず左脚は狂いなくビートを刻んでいるので、結果、凄い勢いで左脚と右脚が交錯するとんでもない脚技が目の前で繰り広げられていたわけです(笑)。
とにかく、ヴァン・ダイクは演奏を心からエンジョイしていることを身体全体で表現していて、私にはそれがもうムチャクチャ楽しくって、一緒になって左脚だけ(笑)ギュンギュン踏み鳴らしていたのでした。
2回目のアンコールの後、ヴァン・ダイクは会場に飾ってあった赤いバラを一輪、私に差し出してくれました。子供のように喜んで脚を踏み鳴らしていた私を見て、ヴァン・ダイクはきっと嬉しかったからではないかと、勝手に想像しています。果たして舞台上から見えていたのかは置いておいて…(笑)。
ライヴで演奏された「Orange Crate Art」は、〔マイ・ラスト・ソングス〕の一つでもあります。
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バラの回廊

2005年06月10日 22時33分52秒 | 風景にあわせて
すっかり梅雨の風情が感じられる今日この頃ですが、ちょっと視界を広げてみれば、今はバラが綺麗に咲いている季節でもあります。
最近は食べ歩きの時くらいしかデジカメを持ち歩かず不精していますが、デジカメを買ったばかりの去年の今頃は、もう必死こいて被写体を探し回っていたものです。このバラの回廊の写真は、その頃、明野の山梨県フラワーセンターで撮ったもの。見事な咲きっぷりに、ここぞとばかりパシャパシャ写真を撮りまくっていました。
さて、バラに似合いそうな音楽…と考えて思い浮かんだのは、カエターノ・ヴェローゾの『A Foreign Sound』です。
このアルバムを一聴した感想は、「うわ~~甘甘やなぁ~~」という感じで、決して良くありませんでした。しかし、バラのような花を主役に持ってきてみると、これがいい感じにハマる。クラシカルな(?)選曲と、退廃的な香りと、けだるさと…。
今回の来日公演は行けませんでしたが、前回の来日の際観に行ったカエターノは、歌や音楽そのものよりも、舞台上でヒョコヒョコと道化師のように踊るどこか芝居っぽい挙動が、妙に印象に残りました。バラなんか手に持ってたとしても不自然じゃなかったんじゃないかな(笑)。
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6月を感じる曲

2005年06月02日 21時12分15秒 | 季節にあわせて
今日もしっとりと雨が降り、夜には家の近くの田んぼからカエルの声がこだまして、あぁ6月に入ったんだなぁということを実感させられます。このブログでは恒例となりつつある月別の一曲を選ぶテーマ、早速行ってみたいと思います。
雨を歌った曲は数え切れないほどあるし、雨をお題にしたコンピレーションも沢山ありますよね。私には元レコード会社勤務の友人がいて、彼女から『Rain』という洋楽の雨の曲のコンピレーションを貰いましたが、どの曲も、どうも梅雨、日本の雨の情景にはそぐわない気がしてなりません。邦楽では、『雨と仲良くなる19の方法』その続編などが出ていて、これらの中には「おお!これぞ雨の季節!」という曲も混じっていますが、私が個人的に選ぶ6月の一曲は、荒井由実の「雨のステイション」です。(ベタな選曲でスミマセン!)
雨に濡れた街の情景を描いた詞を、少しひんやりした空気感を漂わせるアレンジが包んでいて、物思いに沈みがちな雨の日の心情にしっくり馴染みます。
コメント (19)
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