水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

アイリッシュ音楽の生演奏

2006年01月29日 20時58分02秒 | ライヴに寄せて
アイリッシュミュージックの生演奏が聴けるということを聞いて、一昨日、本ブログではおなじみとなっているアイリッシュ・パブ【Bull & Bear】に、一人いそいそと出向きました。
演奏が始まる15分程前に到着すると、店は既に満員盛況。何とかカウンター席にもぐり込み、ブロックベーコンとキャベツの煮込みとコーヒーを頼んで一息入れる間もなく演奏が始まりました。
演奏してくれたのは、東京芸大のケルト音楽同好会の有志で結成された(e)Shuzo Band(かっこいいしゅうぞうばんど)の皆さん。今回は、ティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルート、フィドル、マンドリン、ハープ、ギター等、総勢7名のメンバーが熱演を繰り広げてくれました。
選曲は、チーフタンズのドーナル・ラニーの作を皮切りに、『タイタニック』のテーマ~同映画のダンスシーンの曲や、「ダニー・ボーイ」など有名どころも交えつつも、私の知らない曲がてんこ盛り。けれど、緩急取り混ぜたヴァラエティに富むラインナップは、聴いていても理屈抜きに楽しくなってきてしまうものでした。
どちらかと言うと人見知りの私(と母)は、普段は食事が済んでしばらくすると、そそくさと立ち去ってしまっていたため、他のお客さんと話す機会も今までさほど無かったのですが、今回、混みこみの店内で初対面の方と袖擦り合わす距離に座ったこともあり、また軽快な音楽がうまい具合に潤滑油になったこともあり、思いがけずお喋りが弾みました。
アイリッシュ・パブの醍醐味ってこんなところにあるのかな…と、満足感に酔いながらお店を後にしました。やっぱりいつかは本場アイルランドのパブ巡りをしたいなぁ、と思う私でした。
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目覚めの音楽(6)

2006年01月27日 10時54分38秒 | 時間帯にあわせて
ハワイ行きが決まってから、興奮しているのか、明け方早く目が覚めてしまう日が続いています。
昨日は5時過ぎにくっきり目覚めて、布団の中で携帯によるブログ・チェックなどを小一時間ばかりした後、6時20分頃ベッドから這い出して、ジェーン・モンハイトの『Come Dream with Me』をCDプレイヤーにセットしてヘッドフォンで聴き始めました。
個人的にはジャズって、朝方には少し重く感じるのであまり聴きたいとは思えないんですけど、このアルバムは別格。人が動き出す前のひっそりとした朝の空気に寄り添うよな、ゆったりとした間がとられたバック演奏。そして、端正なジェーンのヴォーカル。私の好きな「三月の水」の他、「Over the Rainbow」「If」「A Case of You」など、ポップスの名曲がサラリと歌われています。
特に「If」を聴くと、東雲の空模様がうっすらとまぶたに浮かんできます。知っていらっしゃる方がどれくらいいるか分かりませんが、「If」のオリジナル・ヴァージョンはもう二十年近く前、FM東京で確か午前10時15分頃にやっていた番組『気分は水玉模様』のテーマ曲だったと記憶しています。私の中で朝のイメージが強いのは、そのせいもあるのかもしれません。

★こちらのアルバムは、このエントリーを書いた時に、マーヤーさんからコメントで教えていただきました。ありがとうございます!!
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一等が当たった!!

2006年01月19日 19時20分13秒 | 旅に寄せて
お正月の“和”テイストから一転、南国ムードに模様替え。
一体何よ??と思われそうですが、聞いてください!平成18年の年賀状のお年玉くじで一等が当たり、ハワイ旅行をゲットしたのです!
母に頼まれて、年賀状を調べたのは一昨日の夜。さして期待せず、切手シート一枚位だろう…と高をくくって事務的に2枚目のくじ番号に目を通して唖然としました。全部同じ数字ィィ~~~~??!!
慌てて母をパソコンの前に呼びつけて確認させました。母は「やった!!」と小躍りして私の肩を叩き、「ハワイにしよう!」と即決。私は「国内旅行も色んな場所が選べるみたいだよ…」と一応言ってみたのですが、母の心は既にハワイへ。
よくよく考えてみれば、フラダンスを習い始めてもうすぐ3年を迎えようとする母が、ハワイを選ばないわけがありません。洋裁好きの母は、フラダンスのスカートやドレスを教室のお友達にしこしこ作って差し上げたり、また私が『ku:nel(クウネル)』の古い号をブックオフで買ってきてフラ関連の記事を見せると、そこに載っていたレイの写真をフラワーアレンジメントの先生のところに持って行って、「こういうものを作ってみたいのだけど…」と相談したり、何かと熱心だったのです。
そうと決まったら、私もつられて段々盛り上がってきました。せっかく行くのだったら、ただビーチで泳ぐだけではもったいない。自分たちの趣味嗜好を散りばめたオリジナリティのある旅にしよう!と、フラダンスとハワイアンミュージック関係をネットで調べ、IEの〔お気に入り〕に登録。これから、じっくりそれらのサイトの内容を吟味することにしています。
しかし、ハワイ音楽については私は全く無知。持っているCDは、以前このエントリーで触れたレネ・パウロと、山内雄喜と、小野リサと、三軒茶屋のハワイアンコーヒー・ショップで買った、ハワイの地元レーベル制作のクリスマス曲集の4枚のみ。
それで次善の策として、皆様には、ハワイではないけれどいかにも“南の島リゾート”なスクリーンセーバー(写真)を提供しているサイトをご紹介して、この場を乗り切りたいと思います(苦笑)。
ハワイでは、たんまりジモティーかつ渋めなハワイ音楽CDを買ってきます。そして、帰国後にはしたり顔でブログでも取り上げたいと思いますので(笑)、お楽しみに。
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1月を感じる曲

2006年01月17日 22時12分35秒 | 季節にあわせて
今朝方まで、春先のような暖かさが2、3日続きましたが、今日の仕事帰りはぶり返した寒さが身に沁みました。やはりまだ1月ですものね。明日からはまたしばらく冷え込むそうです。
さて、先月は一連のクリスマス・シリーズでお休みいたしました毎月の御題、この度めでたく復活となります。
いつもこの御題のためにCDを選ぶ際には、前もって「あの月は、あれにしようかな…?」と頭の中で思い巡らせておいた上で、前月の末あたりから実際に聴き始め、その時節の気候や空気感、そして今の気分に音がマッチするかどうかを基準にして、盤を確定していきます。
でも、今回は何も準備していませんでした。だけど、結果オーライ。前から1月向きと思っていたブルー・ナイルの『High』がまさにドンピシャだったから。…何がそんなに“今”の季節っぽいと感じさせるんだろう…?せっかく紹介するのだから、と少し考えてみました。
ハイハットの乾いた音、ソリッドに同じ音を刻むエレクトリック・ピアノ、控えめで効果的なシンセ・ストリングス、深いリヴァーブのかかったエレクトロニクスの音…、そしてそれぞれの音の隙間。どうも、これらが冬の淡い陽光とその陰影に似た表情を作り出しているからのようです。
冬の夜、家でじっくり聴くタイプのアルバムと思っていましたが、改めて聴き直してみて、冬のドライヴにもいいかも…と感じました。空気が限りなく透明になっていくようで…。
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笑み

2006年01月13日 21時37分51秒 | 言葉に寄せて
残念ながら私は中継を見られませんでしたが、昨日皇居では、新春恒例の行事「歌会始」が催されたようです。
今年の御題は「笑み」。昨晩早速、宮内庁のサイトで、天皇陛下の御歌や皇族の方々の御歌、一般の方による詠進歌を拝見しました。
一番心に残った歌は、

      赤とんぼ群れ飛ぶ秋のまん中へ母の笑顔を押す車椅子

という作品でした。心温まる風景が浮かぶ歌ですよね。

私はとり立てて皇室のことに詳しいわけではありません。歌会始を意識するようになったのも、茶道を習い始めてから。お茶の世界では、道具を清める“帛紗(ふくさ)”やお茶碗などに、歌会始の毎年の御題にちなんだ絵柄が取り入れられます。
昨年の春頃、「来年の勅題は、『笑み』ですって」とお茶の先生に教えていただいた時、「じゃあ、来年の帛紗は、おかめの絵でも描かれているのかなぁ?」と想像していました(笑)。
今年の初稽古の日、期待に胸膨らませて開けた帛紗の小箱からは、かわいらしい梅の花が覗きました。同封の栞によれば、つぼみが開花することを「笑う」と呼ぶのだとか。
言われてみれば、つぼみが開くことを「ほころぶ」と言いますし、春の山が若芽で明るい色になる様子を「山笑う」と表現しますよね。
自分の想像がかくも鮮やかに裏切られて、何だか逆に晴れやかな気分になりました。日本語は奥が深いなぁと思うと同時に、日本の伝統文化を守ってきている人々の感受性の鋭さにも目を開かれる思いがしました。
今回は、「笑み」の御題で真っ先に頭に浮かんだ、マリア・ヒタの『Maria Rita』を紹介して終わりたいと思います。ふっくらとつややかな歌声は、聴けば聴くほど味が増してきます。
今年が皆様にとって、笑顔の絶えぬ年となりますように。
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JMB連携TB企画 第54弾/寒い夜には熱いお風呂で…

2006年01月09日 20時30分35秒 | 風景にあわせて
この冬は本当に寒いですね。今の季節、お湯を並々と張ったお風呂にゆったりとつかるのは至福のひとときです。
JMさんから、そんな時に聴きたい音楽を…という御題が出されました。ムムム…、いつもながらヒネリのきいたテーマで、さすが!です。
今回選んでみたのは、ワールド・スタンダードの『雪花石膏』
サウンドは、マンドリン、ウクレレ、バンジョー等をフィーチュアしつつも、しっかり冬の透明な空気感が感じられるインストゥルメンタル。私自身は、露天風呂でいただく雪見酒は未経験なのですが、このアルバムを聴くと、気分だけでもその情緒に浸れます。
以前こちらのエントリーで紹介した、同じ鈴木惣一朗氏主宰のRAMは、似たような楽器群を使いながらも、ほんのり春色でした。う~ん、不思議だなぁ。まさか、単にアルバム・タイトルやクリスマスや雪の結晶を思わせるジャケ写などから、冬のイメージが刷り込まれてるわけではないと思いますが(笑)。
今度じっくり聴き比べをしてみようかな。
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あけましておめでとうございます

2006年01月01日 00時05分06秒 | 季節にあわせて
昨年は至ってマイペースな私のブログにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。今年も相変わらずの調子で行くと思いますが、たまに覗いてやってくださると大変嬉しいです。
さて、冒頭に掲げた画像がいつもとちょっと違うので面食らった方もいるかもしれませんが、今年の年賀状として知人・友人に出したものをここに転載させていただきました。細かい字はほとんど読めないでしょうから、改めてテキストでもここに引き写したいと思います。(一部、追加および改変あり)

    今 この時 この場所 この匂いが好きだな
    夜は人々を置いてけぼりにして笑ってる
    身体を低くして地球と同じ高さになる
    世界中のかなしみがつまってるゴミ袋
    食いちぎり 嗅ぎわけ 明日を選び出す
                 ~ 矢野顕子「I am a Dog」より引用 ~
  山梨に来て5年が経った。
  ここでは、東京には山ほどあった時間の埋め草も無い。
  だだっ広い空間を前に、呆として無為に過ごすことも多い。
  眠って、起きて、少し働いて、また眠る。
  ちょっと、犬に似ているかな。
  けれど、地に足のついた生活を送るようになったとも言える。
  以前なら忙しさでつい見落としていた小さなことにも
  ほのかな喜びを見出せるようになった。
  今年はどんな年になるだろうか。
                     inspired by Philippians 2:6-8
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