水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

発病~再々燃・九首

2012年12月15日 16時48分51秒 | 投稿歌
午前中に、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。今回は、発病から再々燃までをざっと駆け足で振り返った一連です。
詳細が分からないと、先生も添削しづらいだろうなぁ…とは思いますが。病気ネタに持っていくのは、一種スランプに近いですね(苦笑)。
四首目、連れ「ゆかれる」と携え「きた」という逆方向の補助動詞を同居させて良いものかとか、色々 気になっている点もあります。さぁ、どう返ってきますやら…。


バザー後の礼拝に見るわがコート買い手つかずに山に埋もれて

終点に倒れた夜に羽織りいしコートはベージュAラインなる

幻聴に引きずられ着く終点の駅に手招く「小諸のサムエル」

患いて親元に連れゆかれるに携えてきた憲司のCD

天井の木目模様のまがまがしく妄想さらに進みゆきたり

静養の家より隣市に移り住み親の見ぬ間に訪う母教会

「悪い弟子いる」と踊り場に吐き捨てる人を脇目に社屋を目指す

日曜のスタジオに籠るあの人の後姿に固唾を飲めり

鈍行に乗り七時間の道ゆきが再々燃の引き金となる


(2013年1月10日締め切り分、『樹海』2013年3月号掲載予定)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | アドヴェント2012(3)愛…『... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿