水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

バス旅行~作業所だより・十首

2013年01月15日 13時49分44秒 | 投稿歌
先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回は、11月末に作業所から出掛けたバス旅行と その後に作成した作業所だよりについて詠んだ歌で、歌稿をまとめてみました。
最近、三句切れ・四句切れに「たり」「おり」を安易に使ってしまう癖がついてきていて、良くない傾向だなぁ…と反省しています。もっと色んな歌集を読んで 勉強しなきゃ…。


朝霧高原(あさぎり)の展望台の冷え冷えと富士を顕たしめ開けていたり

黒き富士写す手許の悴(かじか)みて展望台に吐く息くもる

ゆくりなく寄りたる沼津SA(サービスエリア)にてガスパール・パフェを嬉々と頬張る

舟盛りを平らげたあとスタッフが「撮り忘れた」と慌てふためく

桜海老大き袋に売られおり店主の出なる三陸産の

道中のカラオケに喉嗄れきたり砂糖菓子舐(な)め次に備える

原稿を仕上げておくと約した日の朝に机に向かうスタッフ

顔文字の入った所長の原稿を直しゆきたり手加減をせず

みかん捥(も)ぐ写影モノクロ映えするに使用の許可を本人に得る

二日にて仕上げた「ドリーム通信」にこなれぬ文末見つけ息つく


(2013年2月10日締め切り分、『樹海』2013年4月号掲載予定)

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