笑顔浴

優しい時間

困ったことに

2009年03月08日 | Weblog
映画おくりびとのクリスマスイブのシーンは
ケンタッキーフライドチキンを
みんなでむしゃむしゃ食べています。

「死体でもある家畜の肉は旨い」
「困ったことに!」

弱い生物を殺して呑み込んで
初めて私は自然界で生きてゆけます。

他の生命を奪っている自覚はほとんど無く
何の罪悪感もなく食ベています。
私も野生の生物ですから、
死体になって虫や小動物のエサになるのが本来の役割です。

食べる&食べられる存在。
食物連鎖の大きな話を、狭い人間社会に押し込むと
誰かに助けてもらったら次は
誰かを助ける順番ということでしょうか

しかし、
「誰かに助けてもらった自覚」は薄いのが普通ですから
 誰かに利用されるのを不満に考えがちですね
「困ったことに!」






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家族愛

2009年03月08日 | Weblog
「6歳の時に女を作って出て行った父親」
を主人公は許せませんでした。
性転換した息子・非行に走った娘
家族が反目するとき、
だんだん視線が合わなくなり
関わりを避けるようになり
他人以上に責めて憎み合うようになります。

どちらかが死んだのを機に、
憎しみのエネルギー源だった愛情に気付くのは
とても切ないことです。

NK(納棺)より前に、
家族愛に気づいて欲しい私です。
私にできることで最善を尽くします。







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なぜ?

2009年03月08日 | Weblog
一昨日「おくりびと」を見てきました。

わき上がった想いが
二日かけてゆっくり沈殿してきたようなので
感想を書き留めておきます。

鮭が産卵のために川を上っていくのを
橋から見下ろしながら主人公がつぶやきます。
傷つきながら上流を目指す鮭の横を
すでに生命つきた鮭が下流に流されてゆきます。
「どうせ死ぬのに、なぜこんなに頑張るのだろう?」

風呂友達が一言
「帰りたいんだろう」と云って通りすぎます。

鮭のように母も私も そして あなたも
どうせ、そのうち死にます。
どうせ死ぬのに一生懸命いきているのはなぜでしょう?

私の場合は、
生きたいという本能はもちろんですが
何もしないでいると、ちっとも面白くないし
誰かと関係を持たないと、愛情を交換できず
苦しんだり、悲しんだり、寂しかったり
せっかく生きている甲斐がないというもので
死ぬまでの時間を短縮させてしまうでしょう。

鮭が故郷を目指すときのような
「~したい」という強い生きる意志を探したくなりました。


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