笑顔浴

優しい時間

在宅療養 1ヶ月め

2020年10月13日 | Weblog

茶わん蒸し1個で おなかがいっぱいになる母でしたが

先週は、茶わん蒸し半分ほどで、ご馳走様です。

喉ごしの良いものが、食べやすいようです。

 

「平穏死」石飛幸三医師著によれば、

「食べないから死ぬのではない、水も食べ物も 必要がなくなる。

 欲しくなくなるのだから、食べなければよいだけ

 そのうち眠くなって夢見心地」とありました。

 苦しくないと聞くと 気持ちが楽になります。

 

 父の指先の血で 血糖値を測定するのが

 気が重くてストレスでしたが、

 「そんなには痛くない」と父から教えてもらって

 安堵したことを思い出します。

 

8月15日の早朝に救急車を呼んだ時

母の異変を感じ取って覚悟した私は

9月14日に退院するまでの1ヶ月も

9月14日から始まった在宅療養の日々も、

おまけの時間に感じています。

その時が、いつ来ても大丈夫 

何が起きても 順調 

家族はそう思って過ごすのがよいと教えてもらいました。

 

伯母は、病院ー施設ー病院。

父は、自宅療養ー病院。

実家での看取りは、私にとってチャレンジでした。

COVID19感染で、施設や病院が「面会禁止」でなかったら

小心者の娘は 躊躇しますから

母にとっては、ラッキー!だったかも。

 

自宅は危険ですが、自由で最高です。

病室では、テレビを操作できなかったので見れませんでした。

好きな時に観たいテレビをつけて

眠くなったら寝て。

好きな物だけ食べて、嫌いなことなら断わって。

帰省してきた家族や、姉妹とも再会できました。

訪問医療のクリニックから、新型コロナウイルス感染予防のために

<県外の人は、15分間の面会>を勧められましたが、

結局、妹や叔母の滞在中は、普通に接してもらいました。

そのために 自宅へ戻ってきたのですもの。

 

 


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介護と仕事の両立

2020年10月13日 | Weblog

施設や緩和ケア病棟の「面会禁止」を受けて

私と同じように 自宅での看取りを決断した人、

本当はそうしたかったのに、

どうしても都合がつかず 入院を選んだ人、

私の周りの人達のお話が耳に入ってきます。

どんな方法を選んでも、それで大丈夫ですね。

こうでなければならないとか、ありませんね。

 

「あなたはちっとも大丈夫じゃないし、

 私も全然 大丈夫じゃないけど、きっと 私達は大丈夫」は

<死と死にゆく瞬間>の著者 エリザベスキュブラーロスさんが

海外公演で多忙な中、息子を抱いておっしゃった言葉です。

 

 

「お母さんはおしあわせね」と

ヘルパーさんが声をかけてくださいます。

「寝たら、どこで寝てても変わらないかもしれないけど

 私なら自宅で寝るのが目覚めた時に気が楽かな」と思いました。

 母も、そうならいいのですが。

 

フリーランスの私は、ラッキーでした。

COVID19感染で 研修会は 中止か延期。

9月のお仕事は、学生相談室以外は2日間だけでした。

新規のご依頼を断り、委託契約済みの10月~12月分は、

8月から準備を開始しました。

 

11月と12月に担当予定の授業が オンライン講義へ変更となり

教材を動画で届けることになったのは、想定外でした。

どうやって作ればいいの??!

先ずは、ソフトの使い方から勉強しなくちゃ・・

深夜、録音中に、救急車の通り過ぎるサイレンが入ったり

試行錯誤の末に 完成した喜びはひとしおです。

実は、めんどくさいなあと、歓迎してなかったのですが

大学へ一日かけて登校しなくてよくなり 助かりました。

 

 

9月中は、

9時~22時 :実家にて (食事・洗濯・買物・掃除・介護の雑用)

23時~24時:自宅でごぞごぞして、就寝。

4時~8時 :仕事 (メールの返信 研修企画&資料作成 報告書 記録 その他調べもの)

 

10月になると、研修会が増えてきて

ヘルパーさんに朝の食事と 留守の日の昼食を依頼しました

自分の時間が持てて 一息つけて ホッとします。

出勤日は、夕方から実家に戻ります。

 

家族の役割は、近くに居て、

生活の気配を感じさせることらしく

母と一緒に居眠りできたら、いいのですが・・・

買物に来たスーパーの駐車場で15分の仮眠をとるのは、

某大企業に勤務してた頃以来かもしれませんわい。

 

身体こそ 多少疲れ気味ですが、

自分の思い通りに過ごしているので

気持ちのストレスは あまり感じていません。

どうぞ ご安心ください。


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「援助」という名の「支配」

2020年10月13日 | Weblog

病院や、施設へ入所した私は、

あちら都合の「援助」という名の「支配」を体感しました。

集団生活では、規則や時間割に沿って 

粛々と毎日をこなさざるを得ないのです。

私の自由が制限されても、それは しかたのないこと。。。

 

隣の県で一人暮らしの 幼馴染のお姉さんから

最近、一人で寝返りするのが難しくなったとメールが届きました。

誰かに助けてもらわないと できないことが増えて

看護師さんやヘルパーさんの ご機嫌を損ねないように 

気を遣ったり 我慢しているそうです。

第三者の存在は大きいです。 

もし意地悪されたら、守ってくれる人がいて欲しいと思うのは人情。

お姉さんの不都合を代弁してあげなくては!と思う私です。

 


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お彼岸ですね

2020年10月03日 | Weblog

庭の曼殊沙華が咲きました。

 

今日嬉しかったこと:

訪問リハビリの若い女性が、母に声をかけていました。

「お庭の曼殊沙華が咲きましたよ」

「見えますか?」

無言で無反応の母でした。

 

彼女はリハビリを中断し、ベットから降りて

スマホで庭の写真を写してきて

もう一度「見えますか?」と声を掛けました。

母は、スマホの画面を見て、

「咲いてるね~」と表情が柔らかくなりました。

 

 

 


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