笑顔浴

優しい時間

喧嘩で育つ

2009年03月27日 | Weblog
育児番組が面白くて時々見ます。
子犬や子猫がもつれて噛み合うように
人間の子供も似たようなことをするんですね。

0歳の喧嘩・・・・
自分の好きな絵本を持っている子を襲い、
押し倒されてその子が泣いても、きょとんとしている。
罪悪感はなく、好きな本を得た満足感だけある。
(相手の存在はない)

1歳の喧嘩・・・・
物の取り合いになり、取る・取られるの抗争
言葉での論争にはならないが
ギャオーぐおおと吠え、互いにしつこく食いさがる
取られた事実に対する怒りが芽生えている
(相手と対決)

2歳の喧嘩・・・・
喧嘩に負けた相手が泣き始めると、自分も大泣きする。
仲良しが良い、泣かせるのは悪いと理解できているので
どうしたらいいか、わからなくなり取り乱す。
(相手への思いやり)

司会者「子供が喧嘩を始めたら大人はどうすればいいですか?」
先生 「助けを求めてくるまで、止めないで見守る。
    大人が喧嘩を止めると、自分たちで解決方法を考えなくなり
    毎回、大人に任せようとするから」

ただし、大人がすぐ喧嘩を止めるべきケースがある
①危険な場所にいる(高い場所 水の近く 交通量が多い)
②危険な道具を持ってる(スコップ ガラス製 金属製のおもちゃ)
③どちらかの誤解で喧嘩してる
④どちらかがすでに泣いてる(泣く=負け)

大人は「通訳」として仲裁する。
(多くの大人は「止めんかね!」と命令しがち)

ミニカーで遊ぶA男3歳。
ミニカーが手に当たってわーんと泣き出すB男3歳
 保母さん「B男はミニカーが手に当たって痛いねえ~」
 保母さん「ちょっとA男、B男が痛いと泣きよるよ」
 保母さん「A男どうする?B男にぶつかるとは思わんかったねえ。
      痛そうなねえ、心配じゃねえ、聞いてみようか?」
 A男「大丈夫?ごめんなさい」
 B男「・・大丈夫」

感情が溢れてパニックになっている時には、
興奮して自分の気持ちがわからない。
保母さんの通訳を聞きながら
徐々に気持ちが整理されて落ちつく。
保母さんがその場に居てくれる安心感も大切だ。




心理相談でも似たような作業を行うことがあります。
どんな人でも、落ちついて自分の心に耳を澄ませば、
次の行動を選びやすくなります。

子供は人との関わり方を喧嘩を通して学ぶそうですが
大人になっても喧嘩で成長している気がします。
喧嘩は、心の成長に欠かせないものかもしれません。

ところで、あなたの親しい人が頭から湯気がでるほど怒っていたら
言葉にできない気持ちを上手に「通訳」してあげてください。
「あなたは~に対して凄く怒っているんですよね」
怒りをわかってもらえないほど、苦しいものはありませんから。







    


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