笑顔浴

優しい時間

失う悲しみ

2009年03月31日 | Weblog
グリーフ(grief)とは、『悲しみ(悲哀)』のことである。

愛情や信頼を向ける人間や動物との別れ
人生での出来事『失恋・別離(絶縁)・離婚・死別』

慣れ親しんだ環境・役割の喪失
人生での出来事『転職・退職・左遷・倒産・闘病・災害・事故』

喪失によって生じる悲哀や悲嘆を和らげ
元の心理状態に戻る心理的な作業のことを
『喪の仕事(mourning work)』や『悲嘆作業』と呼び、
回復過程を援助するカウンセリングのことを
『グリーフ・カウンセリング(grief counseling)』と呼ぶことがある。

愛する人やモノの思い出を親身になって共感的に聴き
かけがえのない対象を失う悲しみや痛みを
繰り返し語りながら整理する『喪の仕事』を深め促進する。

現在の癌医療体制では、
病気になったため多くを失う患者さんに
必要なグリーフカウンセリングが行われず、
残された遺族を集めてグリーフカウンセリングを行っている。
悲哀は、全ての人にがあるのだから
死の間際の患者さんにも、その機会が与えられるのがよい。

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