ローレンス・ライトの「倒壊する巨塔」(白水社)を読んだ。チベットに出発する前に、アマゾンから「おすすめの本があります」と言われて、すぐに買った本だ。上下巻で800ページくらいあるので、帰国してから読もうと思って楽しみにしていた。
ビンラディンやアイマン・ザワヒリ、FBI捜査官ジョン・オニールの人生を丹念に追って、9・11がなぜ、どのような過程を経て起きたのかを提示している。細かいエピソードやシーンをつなぎ合わせることで、テロリストたちの人間像をあぶりだしているところが素晴らしい。あれほど冷酷な犯罪をしでかしたテロリストも結局ひとりの人間で、何かのふとしたきっかけで、ひょっとしたら僕らもああした人たちになってしまうのかもしれないという「地続き感」を思わず抱かせられる。
著書のローレンス・ライトはニューヨーカー誌のライター。確か取材に5年(3年かも)かけたとか書いてあった。それだけの金と時間をかけても、ちゃんと売れて読まれるということなのだろう。アメリカのノンフィクション界の層の分厚さには感嘆するしかない。
最近、デビッド・ハルバースタムの傑作「ベスト・アンド・ブライテスト」が復刊されたので、こちらも購入。待ち遠しい。
ビンラディンやアイマン・ザワヒリ、FBI捜査官ジョン・オニールの人生を丹念に追って、9・11がなぜ、どのような過程を経て起きたのかを提示している。細かいエピソードやシーンをつなぎ合わせることで、テロリストたちの人間像をあぶりだしているところが素晴らしい。あれほど冷酷な犯罪をしでかしたテロリストも結局ひとりの人間で、何かのふとしたきっかけで、ひょっとしたら僕らもああした人たちになってしまうのかもしれないという「地続き感」を思わず抱かせられる。
著書のローレンス・ライトはニューヨーカー誌のライター。確か取材に5年(3年かも)かけたとか書いてあった。それだけの金と時間をかけても、ちゃんと売れて読まれるということなのだろう。アメリカのノンフィクション界の層の分厚さには感嘆するしかない。
最近、デビッド・ハルバースタムの傑作「ベスト・アンド・ブライテスト」が復刊されたので、こちらも購入。待ち遠しい。