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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

園芸ビジネスが本業の環境活動家

2020年07月24日 | 研究
何の瓶詰めでしょうか。きれいな色です。
これはどこかの輸入食材屋さんから購入したものではありません。
なんとかつてチーム フローラフォトニクスが製造したトマトピューレなのです。
注目して欲しいのは色の違い。おそらくケチャップといえば
原料がトマトなので真っ赤というイメージが誰もがおもちだと思います。
ところが実の色は品種によって全く違います。
輸入種子の専門店のホームページをご紹介しますのでご覧ください。
数えきれないほどの品種と色の違いに驚くはずです。
これらを原料にして作ると当然、さまざまな色のピューレとなるのです。
しかし市販されているピューレの原料を見ると「トマト」としか表記されていません。
ピューレだってお米のように品種で選べる商品戦略があってもいいと思いませんか。
またトマトの色はリコピンやカロテンなど含まれる植物色素で変わります。
これらは健康維持機能と呼ばれる物質で、色によって効能も違うはずです。
味で選ぶ、機能性で選ぶ、ァッションとして色でピューレを選ぶ。
こんな楽しさを消費者に与えたいというのがこの研究のコンセプトでした。
でもなんでフローラがこんなものを作ったのか不思議に思う方もいると思います。
しかし農業は生産、加工、販売と生産者から消費者まで一連のフードシステムを担う6次産業。
したがって商業的な学習も必須のため、商品開発という研究にも挑むのです。
それで誕生したのが、このオリジナルトマトピューレなのです。
5年以上も前の活動ですが、試作したピューレはこれだけじゃありません。
また次回ご紹介します。
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設置契約

2020年07月23日 | 研究
集水システムの発表準備を進めているハンターズ。
先日、仮のパワーポイントを作ってみました。
面白いのはプロジェクターを使ってスクリーンに映すのではなく
校長室の液晶テレビに映し出しているところ。
さてこの液晶テレビ。実はフローラが2009年、京都大学のテクノ愛で
グランプリを受賞した際にいただいた副賞。
受賞したのは忘れもしない、あの「白いリンゴ」でした。
グループだったので分けることができず、結局校長室に置くことになりました。
その際、「使いたい時はいつでも使っていい」という契約を結びました。
そんなこともあり、ことあるごとにフローラは校長室に乗り込んでは拝借しているのです。
プロジェクターだと明るい部屋では鮮明に映りませんが
ディスプレイならご覧の通り、とてもきれいに映ります。
かつてフローラはサクラソウの保全活動で
宮城県の団体に招かれたことがありますが、発表会場は明るいミーティングルーム。
これではきれいに映らないと心配しましたが
なんと壁にそれは大きな液晶テレビが備え付けられていて
そこにHDMI接続して映す仕組みになっていました。
教室や体育館で上映する場合、どうしてもスクリーン、暗幕、プロジェクターが必要と
考える学校ですが、これからは暗幕要らずの
このような方法が主流になるだろうと驚いたのを覚えています。
ところで、あらためてこの映し出された画面を見て感じたことがあります。
それは配色。よく考えるとこのオレンジや青は
偶然ですが、ミッフィーで有名なブルーナの配色です。
どことなく可愛らしい感じがするのは、これが理由かもしれません。
発表直前まで手直しが続きます。
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あなたの知らない世界

2020年07月23日 | 研究
小型の水耕栽培装置で育てているのは結球しないレタスであるサンチュ。
かつてフローラが行った実験を再度行っています。
レタスはよく植物工場で栽培される野菜ですが
昔はよく成長を促す赤や青の光を照射していました。
ところが最近は、価格を抑える目的なのか白色のLEDを照射する装置をよく見ます。
この小型装置の上面に付いているライトも白色LEDです。
そこで光を有効利用するために銀色の鏡状のフィルムを貼るアイデアがあります。
しかしフローラは銀ではなく赤や青のフィルムを壁面に貼ることに気がつきます。
その結果、確かに白色よりは成長が早まったのですが
彼らは今まで見たこともない不思議な現象を目撃しています。
一般にレタスでは赤色光は植物を上に、青色光はあまり伸びず茎や葉を厚くさせます。
したがって青よりも赤の方が、葉は薄いのですが見た目大きくなるのです。
ところが青色フィルムを床面にも貼ったところ、赤に負けずに大きくなったのです。
床にシルバーのフィルムを貼ってもこうはなりません。これはどうしてでしょう。
フローラが失敗した研究や未完成の研究をお宝にする活動をしているハンターズ。
そこである仮説を立ててメンバーの一人が再実験に取り組んでいます。
実験を始めた頃はあまり効果を感じなかったのですが
不思議なことに現在、床に青色フィルムの貼ったサンチュがぐんぐん伸び出しました。
どうやら葉が生い茂るほど、フィルムの効果が出てきたように感じます。
これは仮説通り。お宝になる気配を感じるハンターズ。
サンチュはまもなく収穫され、フローラが出さなかった答えが出るかもしれません。
さて今日はハンターズメンバーがオープンキャンパスに参加するため活動は休止。
その代わりに1年生のJr.が活動する予定です。
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大先輩に感謝

2020年07月23日 | 研究
すでに夏休みに入っている名久井農業高校。
それなのに学校にはたくさんの名農生で溢れています。
その多くは部活動に励む1〜2年生、
そして就職試験のための履歴書作りや進学補習に汗を流す3年生たちです。
ここまでは普通高校と何ら変わらないのですが、
農業高校ならではの理由で出校している人たちが、これまたたくさんいます。
それが研究活動のために出校している2〜3年生。
ほとんどの名農生は植物を栽培しているので
その管理や生育調査のために週1回は出校しなければならないのです。
ご覧ください。圃場に集まって作業をしているのはハンターズ。
彼らも夏休みですが出校して活動しています。
このところ天気が悪くずっと雨。気温も低かったのですが
この日は珍しく30°近い気温。
体が暑さに慣れていないので、とても辛く堪えます。
それでも協力しながら手際良く作業を進め、
予定よりも早く終えることができました。
しかし早く作業が終わった理由はこれだけではありません。
実は農場に勤務されている初代フローラだった先生が
前日に、後輩のハンターズのためにいろいろ作業の下準備してくれたからです。
また当日も作業に付き合っていただき、いろいろ手助けしてくれました。
大活躍しているハンターズですが、この道を拓いてくれたのは
たくさんの先輩のおかげであることを肌で感じた暑い夏の日でした。
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肩透かし

2020年07月22日 | 研究
ハンターズに届いた日本ストックホルム青少年水大賞の副賞。
先日、箱を開けてみました。
するとこんなきれいなガラスのトロフィーが出てきました。
ずっしりと重く、いただいた感がありとても満足。
しかしちょっぴり予想外だったところがあります。
それはトロフィーの形。名農は過去2回、この大賞をいただきました。
最初にいただいたトロフィーは大きなしずくのオブジェ。
次にいただいたのは3つの玉がつながった形。
これをずっと陳列棚で見てきた後輩たちは、
きっと毎年トロフィーの形が違うのだろうと勝手に思い込んでいました。
ところが今回届いたものはなんと前回いただいたものと同じ形。
今回はどんな形なんだろうと楽しみにしていたこともあり
ハンターズは、ちょっと肩透かしをくらった感じでした。
しかしこんなビッグタイトルを3度もいただけるなんて、まれな出来事。
つまり以前は違う形だったとか、今回は前回と同じで残念などと
話せるのは、極めて贅沢な悩みなのです。
現在は校長室に飾られていますが、大会が終わったら
みんなで陳列棚に飾りたいと思います。
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