花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

古いやつだとお思いでしょうが・・・

2024年05月17日 | 研究
FLORAが水耕栽培に取り組んだのはいつでしょう。
実は環境システム科に移行する前の園芸科学科草花班時代から
似たようなことをしていました。それがバイオエンジン。
サンパチェンスに水中根を発生させ、富栄養化した湖沼の
過剰養分を吸収させる研究です。今考えると立派な水耕栽培です。
環境システム科に移籍してからはセリやミツバ、
染料植物や薬用植物などさまざまな植物を題材に行ってきました。
面白いのは装置の変遷。昔は金魚のエアレーション装置がついた簡単なものでしたが
途中から小型ポンプで動かすものが主流となりました。
さらにより面白い装置も使ったことがあります。
それがこれ。外国製品ですが、植え付け部に黒いチューブが差し込まれています。
実は剥き出しの根にチューブから養液を垂らしているのです。
そしてもうひとつは日本製で、こちらも同じスタイル。
しかし養液を垂らすのではなく、静止式スプリンクラーを使って
高圧で勢いよく根にかける装置です。10年以上も前の装置ですが、
分類からいくとこの2つは噴霧耕栽培。現在、FLORAはミスト栽培を行っていますが、
それと同じエアロポニックスなのです。酸素たっぷりなので生育が良いこと、
少ない養液で栽培でき長所はありましたが、ノズルがよく詰まるので
気がつくと萎れて枯れていたということがよくありました。
つまりFLORAのようにミストを使うアイデアは最近のもの。
故障が少ない長所がありますが制御が難しく、あまり普及さてれていないのが現状です。
今回の発表で、古いけれど新しい噴霧耕栽培の実力を
改めて見直してもらえればうれしいと思います。

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