花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お礼肥

2022年11月01日 | 環境システム科
霜月になりました。
果樹には「お礼肥」(おれいごえ)という専門用語があります。
これは収穫が終わった果樹に肥料を与えること。
もちろんこれから越冬するので、実を大きくするなど
目の前の目的のために施すのではありません。
お礼肥とは、冬の間にじっくり栄養を蓄えて、
来年また立派な実をつけてもらうためのものなのです。
1年間、豊かなみのりをくれた樹木に感謝するあたり
自然を敬う日本人らしい考え方だと思います。
さてこれは先月のブルーベリー。この樹木は酸性土壌を好むので
何でも施肥すれば良いというものではありません。
そこで彼らが施しているのは肥料ではなくビートモス。泥炭です。
1年間の栽培で減ってしまった鉢にまたピートモスを足して
酸性に戻しています。このように畑や鉢に別の場所からもってきた
新しい土を入れることを「客土」といいます。
建築用語ですが、農業でも使います。
さてこのブルーベリー。来年はいったい誰が収穫するのでしょう。

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