白夜の炎

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「冷静な対応」とは東電のごまかしに沈黙することか?

2011-03-15 18:11:31 | 報道
 マスコミは社説でも、テレビ報道でも、何かというと「冷静に」「専門家の方に伺うと安心できる」と繰り返している。

 そのココロは、要するに「安全です」「何とかなります」ということだ。

 しかし今やどうにもならなくなったのは明白だ。

 

 特に福島原発の事故は4号機の使用済み燃料プールが発熱、曝露されたことでほぼ最悪の事態となった。


 これは、どう考えても使用済み燃料の冷却不足による水の蒸発と、その後の崩壊熱による溶解を伴っているとしか考えられない。

 燃料プールには強固な格納容器があるわけではないから、容易にメルトダウンに陥る可能性がある。

 限りなくチェルノブイリに近い状況になってきたのではないか。


 旧ソ連の場合はチェルノブイリを放棄しても国家的に、例えば産業が破たんするとか、生活圏が大規模に失われる、といったことはなかった。その後の旧ソ連の解体は別の要因によっている。何よりも国土の広大さが違う。


 日本の場合政府は何も言っていないが、このまま曝露が続き、さらに各汚染物質が大量にまき散らされる事態になれば、おそらく半径100キロ程度は人が住めなくなる可能性があるのではないか。

 川や地下水など様々なことを考慮すれば数キロ、数十キロで済むことでないのは明らかだ。


 東北には半導体メーカー、自動車産業、製鉄、化学など日本経済を支え、人々の生活を支える経済と生活の基盤がある。その中の相当の部分が子のテリトリーに入るだろう。

 この様子を見て国内外で株が売り浴びせられている。



 全てはウソの報告で原発の危険性を糊塗し、9電力体制の独占によってあげる安定収益でマスコミを買収してきた東電に第一の非があることは明らかだ。


 そしてそれをそのままにしてきた自民党政権・官僚も同罪。


 今のテレビ新聞は、まず自らの膿を吐き出しながら、東電-官僚-学会―自民党、という腐敗しきった体制を徹底的に追求する時である。

 それでできないならまず民放は全部休止しろ。

 節電になる。

東京電力はとんでもない・・・そしてマスコミも

2011-03-15 17:51:17 | 報道
 以下は板垣英憲氏のブログの一部転載。

 東電が東工大物理出身の菅首相をごまかそうとしていることを指摘。

 さらにマスコミが東電側に立っていることも指摘。

 東電とその金で食っているマスコミはクズだという趣旨だと思うが、まったく同感。


 「東京電力の清水正孝社長は、なぜ福島第1原発第1号炉~第3号炉に入って、専門的な説明をしないのか
                                    2011年03月14日 22時04分07秒 | 政治

◆「原発の安全神話」を唱えるなら、東京電力・清水正孝社長は、福島第1原発第1号炉、第2号炉、第3号炉に入って、専門的な説明をしろ。

 「イラ菅」の異名を持つ菅直人首相が、そう思って、本気でイラついたに違いない。

 東京電力が「原発の安全神話」にあくまでもカジリつき、本当の情報を上げてこないからだ。東京工大理学部応用物理学科、つまり原子物理学を専門に学んだ菅直人首相を納得させる情報が、ほとんど寄せられないということだ。

 東京電力が、原子力の専門家である菅直人首相を誤魔化そうとしている。菅直人首相は、それをお見通しなのだ。それでも、「原発の安全神話」の信者たちの壁は、厚い。


◆読売新聞が3月14日付け朝刊5面で、しかも下段の「ベタ記事」扱いで、「首相『東電からの報告が遅かった』」との見出しで、以下のように報じている。

 「菅首相は13日、首相官邸で社民党の福島党首と会談した。東京電力福島第1原子力発電所での爆発事故に関する情報開示が不十分との指摘が出ていることについて、『東京電力からの報告が遅かった』と述べ、同社にも責任があるとの考えを示した。福島氏が『国が的確に早く情報を入手すへきだ。政府の対応は遅い』と批判したのに答えた。福島氏は、原発事故に関する担当相を置くことを求めた

 この記事は、マスメディアの本来のあり方からすれば、「1面トップ」を飾るに最も相応しい記事である。読売新聞が「朝刊5面下段『ベタ記事』扱い」したのには、最大のスポンサーである東京電力が、怖かったからである。社民党は、社会党以来、「反原発」の立場を貫いてきた経緯がある。東電とは、天敵関係にある。この意味において読売新聞は、「反国民」の新聞であることを露呈してしまっている。・・・」

原発学者・東電・役所の三位一体・・・純丘さんのブログから

2011-03-15 13:44:54 | 報道
 大阪芸大の純丘さんのブログの一部を転載する。アドレスは、http://news.livedoor.com/article/detail/5412054/ です。

 注目すべき要点は①2月に時事通信が伝えたように、東電福島原発では報告改ざんが続いており、その中には問題のディーゼル発動機なども含まれていたこと。

 ②原子力関係は、学者、会社関係幹部・技術者、そして管理する役所の側が、全員同じ学閥に属する利益共同体でということ。(確かに東大と京大以外見たことがない・・・学科そのものも少ない)

 ③そしてマスコミも広告料によって抑え込み、平然と会社等が作成したうそのデータを流し続けてきたということ、である。


「原発学者たちの良心を疑う - 純丘曜彰

アゴラ提供:アゴラ - 言論プラットフォーム

2011年03月14日09時26分

・・・・マスコミの中で奇妙な原発擁護のレトリック(修辞)をこねくり回していることに対し、(マスコミでコメントしている)学者としての良心を疑う。

「「想定外」の大震災にもかかわらず、この程度で済んでいるのは、日本の原発が「優秀」だからだ」などと解説する学者は、まったくの茶番。

 福島原発に関して言えば、専門家であれば当然にあの問題、いや、一般のジャーナリストであっても、ちょっと調べればすぐに検索に引っかかる問題、すなわち、つい先日、二月二八日の時事通信等の報道を思い浮かべるはずだ。

 すなわち、東京電力は、十数年に渡って福島原発で機器点検簿の改竄偽造を行ってきていた。その中に、まさに「非常用ディーゼル発電機」や「空調機」などが含まれていた。この問題に対し、東京電力は、これらは自主点検事項であり、安全上の問題はない、と弁明していた。今回の事故にこれらの機器が直接に関係あるにせよ無いにせよ、こんなずさんな連中を「優秀」なとどは絶対に言わない。

実際のところ、原子力に関して、研究者と事業者、そして、検査者が、まったく同一の学閥に属している。・・・・

 ・・・賛否両論を公平に扱うことを条件に、数回に渡って番組(朝まで生テレビ)とし、大きな反響を得た。だが、そのときも、じつは、裏では、いろいろあった。

 電力会社側の資料をきちんと調べてみると、出典不明のデータの孫引き、力積単位の話のすり替え、論理のごまかしや誇張がゾロゾロ。あのころから、あれらの資料は、およそまともな研究者や事業者の作るようなものではなかった。

・・・・

 「原子炉は止まっている」などと言うが、それは、まともに制御されている場合の話だろう。止まったはずの炉がなぜ冷えないのか。燃料のウランやプルトニウム自体が核分裂性の物質なのだから、炉心損傷時には、溶け落ちて集まった燃料において、再臨界、暴走、さらには原子炉本体の水蒸気爆発、放射性物質の一帯への撒き散らしの危険性さえもゼロではない。これらのことも、専門家なら、知らないはずがあるまい。

・・・・

 いま、現場の作業員たちの命懸けの努力によって、時間的な猶予が作られているのであれば、我々に打てる対策の余地はある。この貴重な時間を研究者仲間の口先保身のためにムダに費やし、社会的な心理操作までかってにやるのであれば、それは、あきらかに御用学者の越権であり、人道的な犯罪だ。

(純丘曜彰 教授博士(大阪芸術大学・哲学))」

日本で何が起きているのか・・・BBCから

2011-03-15 13:14:02 | 地震
BBCの下記のサイトは地震の影響の範囲と、福島原発の現状と日本側の説明をわかりやすく示していて大変参考になります。

 英語が分からなくてもイラスト・地図などで理解できるので、ぜひご覧ください。


http://www.bbc.co.uk/news/world-12740843