「「第三の新人」の一人として戦後文学に一時代を画した作家の安岡章太郎さんが26日、老衰のため死去した。92歳だった。
1953年に
「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞を受賞し、新鮮な文体と鋭敏な感覚が注目を浴びた。
60年に戦後の家族の崩壊を描いた
「海辺の光景」で芸術選奨と野間文芸賞。
82年、自らの家系をたどった
「流離譚」で日本文学大賞。92年には現代文学に貢献したとして朝日賞を受けた。2001年、文化功労者に選ばれた。」
http://www.asahi.com/obituaries/update/0129/TKY201301290224.html
好きな作家であり、尊敬する作家だった。
戦争とその時代の日本を知り、その上で発言できる人がまた一人なくなった。
率直に言って、作品の出来栄えにばらつきの大きい人だった。
しかしそれでもやはりよい作品の数多く残してくださったことに感謝しなければならない。
彼の『私の昭和史』全3巻なども一読の価値があると思う。
この機に皆さんにも一読をお勧めします。