白夜の炎

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リビアの大量破壊兵器放棄と今回の紛争

2011-03-22 16:18:10 | 国際
 リビアが大量破壊兵器の放棄を受け入れて、国際社会―つまり西側-に受け入れられるようになったのは2003年12月(リビア政府の表明の時期)のこととである。

 このときは情報機関を通じての工作が物を言ったといわれた。

 その後西側諸国は手のひらを返して彼をパリへ、ローマへ、ロンドンへと招き、彼から石油を買い、BPが利権を確保し、いっぺんに親密な関係が構築された。

 そして今回の紛争である。

 もし大量破壊兵器の保有に成功していたら。もし核兵器でローマやパリが狙えたら、こんなことにはならなかったのにと、カダフィはほぞをかんでいるのかもしれない。

 金正日は必ず、自分の判断は正しかったと考えていることだろう。

 

IAEA

2011-03-22 15:13:19 | 原発
 何かと話題のIAEAのサイトは以下の通り。

 http://www.iaea.org/

 サイトを開けば全面日本関係なので迷うことはありませんが、クリックすると、

Fukushima Nuclear Accident Update Log がひらきます。ここには毎日の変化が報告されています。
(http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html)

 ここのところもっぱら核に関する話題は、核拡散の防止とそれに関連するイランの核開発だの、CO2削減の切り札だの、といったことでしたが、次のレビューでは既存原発の安全性の確保や、今後の安全確保に関する問題が、当然第一になるでしょうし、それを期待したいものです。

協力企業=関連下請け企業の人たちこそ

2011-03-22 14:48:35 | 原発
 福島原発で今数多くの下請け企業の人たちが働いているはずだ。

 電気関係や外部ディーゼルなど、そうした部分は特に下請けの人たちの役割が多いところだと思う。

 新潟の柏崎原発での電気関係の業務にかかわりを持つ地元の設備会社に就職が決まりかけた若い人が、親の反対でやめたことがあった。

 親が反対した理由は万が一の場合危険すぎる、というものだった。


 この話を聞いた時の私の感想は、「まさかめったにあることではないのに、親も無理を言うな」というものだった。

 私が間違っていました。

 原発は危険だと思いつつ、すでにある原発の存在や、間断なくなされる宣伝に、いつの間にか染まっていたのです。

 それに対して親というのは大したものですね。

 自分の子供の将来をやっぱり一番本気で心配するんですね。

 親御さんの判断が正しかったと思います。

 だから今回の危機でも、総ての人たちは自分の子どを守れるのか、孫は大丈夫か、という観点で判断するのがいいと思うんですね、

 そして危ないと思ったら何としても移動したほうがいいと思います。

 政府やメディアはそれを可能にする手立てと情報を提供すべきです。



 それにしても、原発の話が持ち込まれる地域は、自治体が財政的に困窮し、将来見込みのある産業もなく、企業誘致も困難なところが大半なわけです。

 そういった地域に、原発は地元にインフラ整備、税金、職場をもたらすとされてきたわけですが、結果、そうではなかったのです。


 最後に、今福島原発のおそらく第一線で作業をしている下請けの人たちが無事でありますように。

 そして下請けなどの負担を当然として成り立つような原発運営の在り方が根本的に変わるようにしないといけないと思います。

 というか私たちが変えなければなりません。

 これは私たち一人一人の責任だと思うし、今命をかけている人たちへの恩返しだと思います。