白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

原発学者・東電・役所の三位一体・・・純丘さんのブログから

2011-03-15 13:44:54 | 報道
 大阪芸大の純丘さんのブログの一部を転載する。アドレスは、http://news.livedoor.com/article/detail/5412054/ です。

 注目すべき要点は①2月に時事通信が伝えたように、東電福島原発では報告改ざんが続いており、その中には問題のディーゼル発動機なども含まれていたこと。

 ②原子力関係は、学者、会社関係幹部・技術者、そして管理する役所の側が、全員同じ学閥に属する利益共同体でということ。(確かに東大と京大以外見たことがない・・・学科そのものも少ない)

 ③そしてマスコミも広告料によって抑え込み、平然と会社等が作成したうそのデータを流し続けてきたということ、である。


「原発学者たちの良心を疑う - 純丘曜彰

アゴラ提供:アゴラ - 言論プラットフォーム

2011年03月14日09時26分

・・・・マスコミの中で奇妙な原発擁護のレトリック(修辞)をこねくり回していることに対し、(マスコミでコメントしている)学者としての良心を疑う。

「「想定外」の大震災にもかかわらず、この程度で済んでいるのは、日本の原発が「優秀」だからだ」などと解説する学者は、まったくの茶番。

 福島原発に関して言えば、専門家であれば当然にあの問題、いや、一般のジャーナリストであっても、ちょっと調べればすぐに検索に引っかかる問題、すなわち、つい先日、二月二八日の時事通信等の報道を思い浮かべるはずだ。

 すなわち、東京電力は、十数年に渡って福島原発で機器点検簿の改竄偽造を行ってきていた。その中に、まさに「非常用ディーゼル発電機」や「空調機」などが含まれていた。この問題に対し、東京電力は、これらは自主点検事項であり、安全上の問題はない、と弁明していた。今回の事故にこれらの機器が直接に関係あるにせよ無いにせよ、こんなずさんな連中を「優秀」なとどは絶対に言わない。

実際のところ、原子力に関して、研究者と事業者、そして、検査者が、まったく同一の学閥に属している。・・・・

 ・・・賛否両論を公平に扱うことを条件に、数回に渡って番組(朝まで生テレビ)とし、大きな反響を得た。だが、そのときも、じつは、裏では、いろいろあった。

 電力会社側の資料をきちんと調べてみると、出典不明のデータの孫引き、力積単位の話のすり替え、論理のごまかしや誇張がゾロゾロ。あのころから、あれらの資料は、およそまともな研究者や事業者の作るようなものではなかった。

・・・・

 「原子炉は止まっている」などと言うが、それは、まともに制御されている場合の話だろう。止まったはずの炉がなぜ冷えないのか。燃料のウランやプルトニウム自体が核分裂性の物質なのだから、炉心損傷時には、溶け落ちて集まった燃料において、再臨界、暴走、さらには原子炉本体の水蒸気爆発、放射性物質の一帯への撒き散らしの危険性さえもゼロではない。これらのことも、専門家なら、知らないはずがあるまい。

・・・・

 いま、現場の作業員たちの命懸けの努力によって、時間的な猶予が作られているのであれば、我々に打てる対策の余地はある。この貴重な時間を研究者仲間の口先保身のためにムダに費やし、社会的な心理操作までかってにやるのであれば、それは、あきらかに御用学者の越権であり、人道的な犯罪だ。

(純丘曜彰 教授博士(大阪芸術大学・哲学))」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿