白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

CIAとMI6がリビアで活動

2011-03-31 19:52:40 | 国際
 ロシアのサイトによると、CIAとMI6がしばらく前からリビアで活動中とのこと。

 CIAの活動はオバマ大統領の了解を得てから活発化。

 その活動の内容は、①反対政府はへの様々な支援、②空爆支援、だという。

 http://japanese.ruvr.ru/2011/03/31/48238302.html

 

やはり、ダメなのは東電-政府はよくやっている

2011-03-31 19:39:22 | 原発

 下記の記事を参照のこと。

 元ネタは週刊文春のよう。

 「日本の原子力界は学級崩壊?   2011.3.30


 昨日、記事を書いた後で週刊文春3月31日号を読みました。予想以上にひどい東京電力の対応には怒りを通り越して呆れました。

 「水素爆発の可能性はあるけど、問題はありません」と官邸に説明した原子力安全委員長のセンスは最悪で、それは当然、菅総理を怒らせました。原発が爆発する映像は海外の専門家から衝撃的だという反応があり、日本株の大暴落を招き、それはアメリカ株にも波及しました。すべて工学の中でしか物事を考えない技術者の欠点といえます。

 14日に東京電力は現場からの撤退を官邸に通告、却下されても再度、社長命での撤退を出そうとしました。それは菅総理を激怒させ、「撤退はあり得ない。覚悟を決めて下さい」という、いわば死守命令を招きました。私は当初から菅総理の死守命令を擁護してきましたが、これは現在も変わりません。「うまく行かないから原発を放棄する」という東京電力は、いわば学級崩壊を起こしているとしか思えません。

 最も信じられないのは、現場に向かった電源車のコードが短くて原子炉に繋げなかったという低劣な話でした。あまりにも馬鹿げており、本当かどうかを疑うほどです。
電源車を購入してから、各原発で一度も試用・訓練をしていなかったとすれば、これは怠慢以外の何者でもありません。単に「対策はあります」と言うためだけに、飾り物の電源車を買っただけだったことになります。

 3号機に向かった陸自化学防護隊の目の前で3号機が爆発し、車両が横倒しになったことも書かれています。考えてみたら、水素爆発の可能性が原発につきものなら、なぜ水素の濃度を測定する検査機が原子炉建屋内にないのかが疑問です。多分、水素測定機の設置を義務づける法律上の義務がないのでしょうね。

 この震災では、週刊誌は比較的優良な情報を報じたように思えます。しかし、週刊文春は石原慎太郎都知事に「菅民主党はまったく政府の役割を果たしていない」というタイトルの3ページを与えました。現在、都知事に立候補中の人に、ここまで便宜を与えるのは、メディアとして公正とは思えません。それに、「天罰」発言の言い訳や菅政権の批判ばかりで、石原都知事が今回の震災でやったことを少ししか書いていないので、ある意味で自分の首を絞めているようにも読めましたが。こんな大事に際して、政治家のパフォーマンスを国民は求めていません。


警告を無視していた原子力保安院院長

2011-03-31 19:25:02 | 原発
 つい昨年の5月、共産党の吉井議員が、まさに地震等の自然災害で、電源が遮断され、冷却不能になる危険性を正していたのに対して、現在も当時も原子力保安院院長である寺坂(東大経済から旧通産省、経済産業省でエネルギー政策を担当し2009年7月から院長)は、安全設計を重ねているので、「そのようなことはあり得ない」という認識を示していた。

 準備していれば防げたものを、役人の「立場」が準備を阻害した。

 本当に人災だと思わずにはいられない。

 詳しくは下記のウォールストリートジャーナルの記事を参照のこと。

 http://jp.wsj.com/Japan/node_211334

原子炉の遮蔽案検討中

2011-03-31 19:13:49 | 原発

原子炉をコンクリートで覆う案が検討されているとのこと。TBSニュース。日米両国間で検討中。

 大賛成。

 直ちに実施すること。

 とにかく放射性物質の拡散を防がなければ何も進まないのだから。


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4688445.html

放射性物質を除去できる浄水器?-純水製造装置

2011-03-31 18:47:47 | 原発


「2011年03月31日 12時10分27秒

 汚染された水道水からヨウ素131やセシウムなどの放射性物質を除去することに成功


 ・・・・

ECOA(逆浸透膜ろ過を用いた純水造水装置)の放射性物質除去能力について |(株)寺岡精工 ニュース

「逆浸透膜ろ過」を用いて純水を作るシステム「ECOA」シリーズを展開する寺岡精工のプレスリリースによると、水道水に放射性物質が混入した事故を受け、同社に安全性について、ユーザーから多くの問い合わせがあったそうです。

 基本的に「ECOA」シリーズは水道水をろ過して純水を造る装置であり、放射性物質のろ過能力については実証的な根拠は示されていませんでしたが、福島第一原発から約40kmに位置する福島県の飯舘村役場の協力を得て、放射性物質を含んだ同役場の水道水を「ECOA」でろ過する実験を行ったとのこと。

 ・・・・・・・・・・・

 実験では3月26日15:25と16:41、27日11:37と11:40に飯舘村役場の手洗い場の水道管に「ECOA」を接続し、水道水(原水)とECOAでろ過した水(RO水)の両方を採取。

 そして採取した水を放射能分析などを手がける株式会社化研の水戸研究所へ持ち込み、3月28日17:13、17:28、17:44、17:59に放射性物質の有無を計測しています。

 これが測定結果。放射性ヨウ素131は原水が国の暫定規制値(300Bq/kg)を大幅に上回る「350~600Bq/kg」であったのに対して、RO水は「検出されず」となり、放射性セシウムについても原水が口の暫定規制値(200Bq/kg)を大きく下回る10~32Bq/kgで、RO水からは「検出されず」に。


 この結果について寺岡精工は「ECOAによって最適に制御された原水の水圧と水流が逆浸透膜のろ過機能を効果的に引き出し、放射性ヨウ素と放射性セシウムの除去に著しい効果があったと考えられます」という見解を示しています。

 なお、ECOAは逆浸透膜ろ過フィルターでろ過された不純物を膜の濃縮側から排水する構造になっており、ろ過された不純物がフィルターに蓄積されることはないほか、自動的にすべての経路の滞留水を排出する自動洗浄機能などを備えているとされています。」

千葉県の水道水汚染に関する続報―武田邦彦ブログからの引用9

2011-03-31 18:05:16 | 原発
 千葉県が23あるいは24日に汚染を公表していたことを確認したとのこと。

 ただし、実際に基準を上回る水道水がどれだけ供給されたかどうかは未確認。

 またその後のデータの推移も確認できないとのこと。

 これはつまり一日上回った後、三日間下回ったとしても、4日間の平均が基準を上回った場合、一日当たりの放射性ヨウ素祖は基準値以上のものが含まれていることになるので、子供にとって危険だ、ということを意味する。

 そういったことを確認するデータが出ていないし、またそのような形で、住民が健康と命を守るために具体的にどうすればよいのかを政府も自治体も教えていない、というのがこの国の現状のようである。


 注) ただし、私が千葉県のサイトに確認したところ―http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/souki/h23touhoku/index.html―23日の基準値を超えたことは、翌24日に報告されている。いずれにせよ23日当日には汚染された水道水は飲用に回ったことになる。

 25日以降も郭浄水場の放射性物質のデータは公開されているので、23―26日の間に利用された水に関して単純な計算をすると以下のようになる。単位はベクレル。

         23日 24日 25日 26日  一日平均
 千葉野菊浄水場 220  90  55  45 → 102.5
 栗山浄水場   180  76  45  32 → 83.25


 これをみると野菊浄水場の水を飲んだ幼児は4日間平均で一日当たり平均100ベクレルをこえる線量を内部被ばくした可能性がある。栗山の場合も4日間のデータを平均すると一日当たり83ベクレルをこえるし、初めの3日間だけなら、一日平均で1約100ベクレルとなる。

 サイトには給水の配管図が付されているようだが、給水系統が分かっているなら、千葉県は当該地域の住民に対して、危険が分かっるとすぐ、水道水の利用を控えるよう警告を出し、給水車なり何なりを用意すべきだった。

 見やすいとは言えないHPに出しているだけで情報公開していますとは、到底認めがたい。


「原発 緊急情報(41改) 千葉の水道汚染と発表

 3月30日、千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から幼児の暫定基準(1キログラム当たり放射性ヨウ素100ベクレル)を越える370ベクレルが検出されていたという報道があり、ことが「水道」なのでできるだけ早く情報を伝える必要があり、昨日、ブログに書いた.
北千葉浄水場でも336ベクレルだった。

・・・・・・・・・

 その後の調査で、この事実の発表は30日ではなく、すでに23日か24日に水道局のホームページで市民に知らされている(通知の日付を確認できなかった)ことが判った。

 その後、放射性ヨウ素は減少している. 従って、幼児の場合、22日に暫定基準の4倍の放射性ヨウ素を摂取したことになるので、その後、最低でも3日は放射性ヨウ素を含まない水を飲まなければならない。

 なお、十分なデータがないので、次の点が不明である。

1) 22日の370ベクレルの水道水が現実に八千代市の住宅に供給されたのか?

2) 23日以後の放射性ヨウ素の濃度はどのぐらいだったのか?

3) 現実に、この水道を使っている幼児のいる家庭では、何日になると「平均して」幼児の暫定基準を下回るのか?

を計算して、何らかの情報を提供したいのだが、いずれも公表されているデータが少なく、正確な計算ができないので、八千代市の幼児は当面、ペットボトルを飲ませることをお勧めする.


(説明)
 放射性物質の基準は、「平均して」だから、一日だけ370ベクレルの水道水を幼児が飲んだ場合で、その次の日が100,次が60、次が40と少しずつ減っていった場合、

(370+100+60+40)/4=143

 だから、4日後でも、まだ幼児の暫定基準を下回らない。

 つまり幼児の立場から言えば、22日に基準を超える放射性ヨウ素が体に入り、その後も、薄まっているものの放射性ヨウ素がゼロにはならないので、1週間ぐらいは注意が必要である.
(千葉県の発表が「誠意があったか?」を考えてみたい)

・・・・・・・・・


 この事件は「名古屋市民を原発事故からどのように守るか」ということをこれから取り組もうとしている私に採ってはよい参考になった.

1) 浄水場で「放射性物質」を測るためにサンプルを採り、その結果が出るまで1日とすると、浄水場は「民家に水道水を供給してしまってから、「供給するべきではなかった」ことが判るのか?」。そうすると「市民に安全な水を供給する」ということが原理的にできないことになる。

2) 浄水場の上流水源を監視しているのか、もしくは監視できるのか? 上流水源を監視できれば、「供給してしまってから、供給するべきではないことが判る」という奇妙なことは防ぐことができるが可能なのか。

3) 汚染された水道水を飲んだ家庭を特定できるのか?

4) ネットやテレビなどを通じて、個別の地域に対して、いつまで経ったら幼児の基準を下回るのかの情報を提供できるのか?

この1)から4)まで、今回の千葉県の事故からは判らなかった。

また
5) 水道局は「いついつの時点で、何ベクレルだった」という結果を発表するだけで行政サービスは完結するのか(しないように思う)、それとも、どのぐらいの汚染水を供給したか地域ごとに示し、各家庭が自分で計算できるようにして初めてサービスといえるのか?

も考えてみたい。

 いずれにしても、汚染水道水を飲んでしまった幼児がおられたとしたら、今回はおそらく大丈夫と思うが、今後のことも考えて、対策を練っておいた方が良いだろう.

 私も情報が入り次第、また水道水のことを書きたい。

 また「地震で倒れない」と言っていた原発は実は「震度6で倒れる」という事だったと同じように、「安全な水道水を供給する」というのは実は「供給してから安全かどうか判る」ということなのかも調べて見たい.
(平成23年3月31日 午前8時 執筆)」

海の汚染の深刻さとメディアの信頼性欠如―武田邦彦ブログからの引用8

2011-03-31 17:59:55 | 原発
「原発 緊急の緊急(42)  海の汚染
 
 ・・・
 昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.

 その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。

 でも、基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素のある海で、スキューバダイビングをしたり、波打ち際で子供が遊んでいたら、すぐ逃げるように言ってください。

 おそらく日本人全員が国を信じていないので、「健康に影響がない」と思っている人はいないと思いますが、万が一.
繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです.


 ・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・類似の話・・・・・・
 
 福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。
当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。

 ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。


 テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.
(平成23年3月31日 午後2時 執筆)」

「状況は極めて深刻」―IAEA

2011-03-31 17:45:52 | 原発
 IAEAのHP  http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html

 このIAEAのサイトによれば、3/30段階でのIAEAの判断は、「極めて深刻」となっている。

 1号炉には三台のポンプで毎時6.5トンの水が送り込まれているが、炉の内部の水のレベルは40センチから20センチに減少した、とのこと。

 つまり高温のため蒸発が激しいか、あるいは炉の損傷のため水がどんどん漏れているか、あるいはその両方か、という状況だ。

 一部では1号炉が再臨界に達したという報道も出ているようだ。根拠はIAEAの報道だ、との話をいくつかのブログの書き込みで読んだが、私は確認していない。


 しかし極めて危険であることは事実。

 そして放射性物質が出続ける限り、それは風に乗って拡散し、土壌や雨を介して水道水に、野菜に、魚に、回に入り込んでいく。

 今最大の優先事項は、当事者能力のない東電から権限を奪って、政府管理下で、米仏の専門家と技術を駆使し、とにかく放射性物質の外部流出を食い止めることだ。

 それができなければ経済の再建はなく、経済の再建がなければ生活の再建もない。