環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

IPPCが 「気候変動に関する統合報告書」を承認-その1

2007-11-20 21:42:13 | 温暖化/オゾン層


私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック

持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック


11月17日の朝日新聞(夕刊)が、IPPCが16日夜、スペインのバレンシアでの総会で、地球温暖化についての科学的知識を広くまとめた「統合報告書」を承認したと報じています。



この報告書で重要なことは、最初の記事の最後の部分「今後20~30年の削減努力と投資が、長期的リスクの低減、回避、遅延をかなりの割で決定づける」という点です。このことは、私の環境論の主要な考えの一つである「現在の決断が原則的に将来を決める」という経験則が適応される事例だと思います。

関連記事

今日の決断が将来を原則的に決める(4/4)

再び、今日の決断が将来を決める」という経験則の有効性(7/30)


そして、11月18日の朝刊ではその概要を大きく紹介しています。この記事の中に非常に印象的なグリーンランドの氷床の季節変化を示す図が掲載されています。インターネットに掲載されている原文にはこの図がカラーで示されているので、紹介しておきます。

また、この記事には、統合報告書の要旨が掲載されています。実際の報告書は英文で540ページにおよぶものですので、この要約は私たちのレベルで大変役立つものだと思います。


12月には、インドネシアのバリ島で、「ポスト京都議定書」の枠組みを議論する国連気候変動枠組条約締約国会議(COP13)が開催されます。


関連記事
フロン規制:モントリオール議定書採択から20年(11/11)







それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。