酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ロシア軍事パレード復活

2008-05-09 23:01:05 | Weblog
 18年ぶりですか。美しくも雄々しい姿がまた復活しましたね。メドベージェフ君、おめでとう。

 こんなメッセージを寄せるのは旧ソ連邦内の退役軍人ぐらいのものだろう。ガンダムの新製品を見せびらかすような軍事パレードを復活させて喜んでいるメド君とプーチンの気が知れない。いまどきこんなことをやるのは、金正日の国と○○と指を数えるほどしかない。

 トーポリ(ポプラ)というやさしい名前を持つ移動式大陸間弾道弾をはじめ、戦略爆撃機Tu160や新型戦車を繰り出して「強大国ロシア」を演じてみせる必要がどこにあるのか。軍部に溜まっているストレスを解消するためのデモンストレーションとしか思えない。
 
 地方や都市部の低所得者層に向けてのアピールかもしれない。こういう立派な軍を保つためには金がかかる。しばしのご猶予を。皆さんのところにもそのうち回っていきます。といういいわけだ。

 テレビで見る赤の広場はけっこう広そうだが、中国の天安門前広場の何分の一かでしかない。長い辺が500メートル弱、短い辺は150メートルといったところか。

 ロシア軍はレーニン廟の歩哨が、帽子を斜めにかぶり、あくびをしているような軍隊だ。一線の部隊では、新兵いじめが横行し社会問題になっている。士気の高さ(低さ)は、アメリカ軍に劣るとも勝らない。

 それやこれやでの軍事パレード復活だろう。こうした見栄っ張りは、ろくな結果をもたらさない。まず、反応するのはアメリカの軍需産業だろう。「多弾頭型のトーポリに対抗するにはいまのMDではだめだ」とか何とか言って、新兵器の開発を促す。ホワイトハウスはそれにほいほいと乗る。

 それを受けてロシアはまた…。無限連鎖軌道である。

 アメリカはドル下落の損失を原油価格の吊り上げでカバーしたがっているように見える。おかげでロシアはますます金が貯まる。こちらの循環も止まらない。原油価格が下落しないうちは、ロシアはアメリカの軍拡についていける。

 こういうくだらない競争は、地球外でやってほしいね。
コメント
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