またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

Michael Jackson

2009-06-26 | 音楽・ライブレポ
TVをつけたらマイケル・ジャクソンの急逝が報じられていた。

何年もゴシップネタばかりで本業での活躍をみることができず
寂しくはあったが、平穏に過ごしているのなら、とも思っていたので
突然の話にとても信じる気持ちになれなかった。

繊細で美しい歌声の中に不意に獣性を感じさせる鋭さ、力強さは
彼ならではのものであったと思うし、
小さな顔に長い手足という恵まれた肢体でみせるキレのいいダンスは
何度みても小気味よく、シルエットだけで彼とわかるオリジナリティや
楽曲、映像の完成度の高さは未だ超えるものはないように思う。

天性の才能を血のにじむ努力で磨き上げ、
差別とも戦ってきた彼は苦しい思いを何度もしてきたことだろう。
マイケルは不世出のエンターテイナーであり、
キング・オブ・ポップの称号は永遠に彼だけのものとして捧げたい。

*

呆然としながら手持ちのDVDを片っ端からみているけれど
一度ライブにいってみたかったな。

スリラーのゾンビダンスとかよくマネしたわ。
後ろをむいて手をフトモモにあて、ガニマタでザッザッと去るあれとか。

BADの衣装はメタルっぽくてカッコよかったし
BLACK or WHITEは世界の人たちとその国のダンスをして
みているだけで楽しい気持ちになれた。マイケルも美しかった。

スムースクリミナルの前傾の秘密は結局なんだったんだろ。
ブカレストの映像をみると、スキー靴のようなものを履いて
足首を固定しているのがわかるけれど、それだけではあそこまでできない。

そのときだけ床に磁力を発生させて靴を磁石のようにくっつけるのか、
実は床に立ち位置の指示にみせかけたフックが仕込まれていて
そこに靴底をひっかけるのか、やっぱり気になりますなー。

*

 その後コメント欄で前傾のナゾについて解説したリンクを
 置いていってくださった方がいたのでここにリンクしておく。
 http://www.gizmodo.jp/2009/06/45_1.html

*

今年になって急にイギリス公演の話が出たのは
なんだかとっても不穏なものを感じさせた。
会見に出てきたマイケルとされる人物、あれは影武者だよね。
見た目や仕草はもちろん、声も違う。
あれを見たときになんかぞっとしたんだ。

そしてその違和感を表向き誰も指摘せず、あれが最後の映像として
これから繰り返し使われることになるのかと思うとイヤになるけれど、
今は全ての苦しみから解放されて、ピーターパンのように
天を駆けていくマイケルの姿を想像して心をなだめている。

マイケルの魂よ安かれと祈るばかりです。

*

あちこちで追悼特集が組まれているけれど、
ヤフーミュージックでいろいろ映像がみられる。
http://new.music.yahoo.com/videos/stations/Michael-Jackson--61990645

*

2006年にライブ イン ブカレスト(DVD)の
レビューを書いていたのを思い出したので貼っておく。
またたびダイアリ:MICHAEL JACKSON / LIVE IN BUCHAREST (DVD)

まさか3年後にこんなことになるなんて…。
この記事を書いていたときには想像すらできなかった。