またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

吟松窯の直火黒ぢょか

2007-01-17 | ASIMO・食玩・コレクション
芋焼酎といえばお湯割り、ということらしいが
美味しく飲むならこれがお勧めと言われた「ぢょか」。

桜島の火山灰を釉薬に混ぜているそうで、
ぱっと見は銀色だがシボの入った表面の中に
レンガ色もうっすらと見えてくる。

ぽってりとした土ものは久しぶり。
雰囲気があっていいなあ。

今回は焼酎がおまけについてきた。
本格焼酎 利右衛門 黒。

琉球から鹿児島に初めてサツマイモを持ち込んだ
前田利右衛門にちなんでの命名とのこと。


利右衛門さんはこんな顔らしい。


さっそく黒ぢょかに水7、明るい農村(芋焼酎)3の割合でいれ、
三口コンロの一番小さい口に、ぢょかの外側が濡れていないのを
確かめてから載せてトロ火で加熱。

うんとトロ火なので5~10分くらいは加熱したかな。
決して沸騰させずにじわじわと温めて、ぢょかのフタが
温かくなったところでコンロからおろした。

お猪口に注いで飲む。
焼酎独特の舌にぴりぴりくるアルコール感が
だいぶまろやかになっている~。

このひらたいぢょかをじっくりと加熱すると、
中で対流が起きて水割りされた焼酎がうまくなじむようだ。

今までは小鍋にお湯を沸かし、それをグラスに入れてから
焼酎を注ぐ式だったのだが、それとは明らかに味が変わっている。

喜びながらのんびりと2合を飲み干したのだが、
黒ぢょかの保温力は素晴らしく、最後までアツアツで美味しかった。


つまみのしめに梅干を出してきて、かじりながら
お猪口を傾けると、芋焼酎の甘みがさらに際立つ。
お茶とお菓子の逆パターンみたいなノリですわ。

飲み終わったあとは黒ぢょかをお湯でよくゆすいだ。
表面を丁寧に拭いたが、中はどうも拭き難い。

トロ火にかけ、よく見張りながら慎重に乾かした。
空焚きで熱くなっているときに水がかかると割れるので、
あまりおすすめのやり方ではないけれど。

やっ、これは大変に気に入りました。
これから芋焼酎のときは毎回使うことにしよう~。

陶悦窯の香酒盃と並べてみる。

手前の盃は磁器にプラチナ彩という釉薬を施してあるもの。
比べてみると、ぢょかの赤みがわかりやすい。

*

さてこちらは?


手のりサイズのちびぢょかだ!

この手のミニシリーズは素通りできないの…。
これがあったので吟松窯を選んだとも言う。

どちらの黒ぢょかにも私の心をくすぐる、
短い3本足がついている。可愛い。



「ねえ、ぶんぶく茶釜って知ってる?」
「……?」