おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

境界木ウツギ 白花咲く

2013年06月05日 00時00分00秒 | 植物

写真1 ウツギの白花、ブーケのごとし。


写真2 ウツギの白花ブーケ、直線に並ぶ。写真1のブーケを含む。


写真3 ウツギの白花ブーケ、畑の左右に並び境界を示す。写真1及び写真2のブーケを含む。


写真4 麦畑、ウツギの白花ブーケ、とちおとめのビニールハウス、麦秋の風景。


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 田や畑の境界の標識は何か、堺をどのように知るか。
 水田には畦があり、棚田や段々畑には崖・段差がある。
 それでは、平坦地の畑は、どのように堺を示すか、知るか。
 栃木県の下野市、上三川町、小山市、野木町、壬生町など、
 JR宇都宮線や東武宇都宮線の東西に広がる平坦畑の堺にはウツギが植えられている。
 5月や6月の畑には白い花のブーケが直線に並ぶ。ここが堺だよ、と言うがごとく。
 また、境界木ウツギの白花はユウガオの移植・定植の時季を知らせ、麦秋を知らせ、
 イチゴとちおとめの収穫終わりを知らせる指標花、農作業告げ花でもある。

 引用・参考文献等:当ブログ2012年03月17日・写真1
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年06月02日 撮影地:栃木県上三川町多功
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ビール麦刈取り始まる

2013年06月04日 07時01分02秒 | 農業

 写真1 麦秋 麦刈り 早苗田の隣なり クマデを持つS氏夫妻


 写真2 後継者がコンバインを運転 後方をモニターできる最新機 1,300万円


 写真3 クマデを使い畦の麦稈(ばっかん・むぎの茎)を掻き寄せるS氏


 写真4 刈り取り脱穀し軽トラに移す。自家の乾燥・貯穀場へ走る

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 栃木県下野市、田川右岸の平坦水田地域
 緑の早苗田の中に白黄金色のビール麦

 その多くは、S氏(農業経営コンクール天皇杯受賞者)がつくる
 「30町さきになる」と教えるS氏
 すなわち30~40haの麦を栽培

 2013年06月02日、運よくS氏の麦刈りに出合う
 夫妻の手にクマデ、なぜ?
 コンバインに軽トラ、近代化された装備なのに

 それは、コンバインで切り刻んだ麦茎葉を隣なりの早苗田へ飛散させないため
 「近くへ飛ばないように。これに神経使う。これをやらないとうまくいかない」と教えるS氏
 まさに、大規模米麦経営の維持や拡大の秘訣であり、制約条件である

 早苗田のなかに点在する麦作地、多くは借入地
 この圃場条件下での経営は、装備の大型化・近代化だけで維持・拡大できない
 地域の人間・社会関係への気くばりが、絆の維持が不可欠

 さらに、「近くはハカいく、そうでないのは大変」と教えるS氏
 コンバインで1日に5~6haを刈り取っても大変
 すなわち、農地改革の前から日本農業の基底にあった分散錯圃は未だ解決されてない
 作業効率化を制約する「圃場の点在、分散」は残存
 

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年04月19日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎
 撮影日:2013年06月02日
 撮影地:栃木県下野市

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親ツバメ 迷惑がられず子育て

2013年06月03日 01時31分23秒 | 野鳥

写真1 1回の帰巣で餌をもらえるのは1羽


写真2 親ツバメは偏りなく給餌


写真3 親ツバメの鳴き声を聞き、雛は一斉に開口、餌ねだり。


写真4 ビニール傘、ツバメ巣の下に吊られ、糞害から利用者を護る。


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 今年2013年も、下野市営・JR宇都宮線自治医大駅東自転車駐車場にツバメ飛来、子育て中(写真1~写真4)。
 管理員さんたちの工夫で、巣の下に傘が吊り下げられ、利用者は安心。
 ツバメは迷惑がられず子育てできる。
 めでたし、めでたし。

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年04月30日2012年07月18日06月29日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年06月02日 撮影地:JR宇都宮線自治医大駅東自転車駐車場




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マムシグサ 怖そう 有毒

2013年06月02日 00時00分15秒 | 植物
写真1 写真2

 写真1 茎の模様はマムシの皮膚模様に似る。
 写真2 濃い紫の仏炎苞。乳白の棍棒状花軸が伸びる。



写真3 マムシが鎌首をもたげているよう。


写真4 淡い緑の仏炎苞


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 本種マムシグはサ北海道から九州に分布する多年草。明るい森林や谷沿いのやや湿った場所に生える。
 茎にある褐紫色の模様はマムシの皮膚模様に似る(写真1)。これが和名の由来。
 花のように見える仏炎苞はマムシの鎌首を連想させ、色は淡緑から濃紫まで変異に富む。
 仏炎苞の内部にある肉穂花序の棍棒状花軸は外へ伸び出ない。雌雄異株。
 球根や葉は有毒。
 学名:Arisaema serratum サトイモ科 テンナンショウ属

 引用・参考文献等:大工園認著「野の花めぐり 春編」・67頁・株式会社南方新社 
            *岡山理科大学植物生態研究室(波田研)HP・植物雑学事典;マムシグサ
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1・写真2;2012年04月21日 写真3;同月20日 写真4;2008年05月11日
 撮影地:写真1・写真2;宮崎県えびの市 写真3;鹿児島県姶良郡湧水町 写真4;宇都宮市・羽黒山










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なに なさってんですか93  カヤの伐り出し

2013年06月01日 00時00分00秒 | 農業
写真1 写真2

 写真1 渡良瀬遊水地の冬 黄茅白葦の原野 遠くに男体山など日光連山
 写真2 カヤを伐る男性独り

写真3 写真4

 写真3 カヤあるいはヨシを伐り出している男性独り
 写真4 伐り出したカヤあるいはヨシをバイクに乗せて帰路につく


写真5 伐り出したカヤとヨシ 茎に空洞のあるヨシが多い


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 冬、渡良瀬遊水地は黄茅白葦の原野(写真1)
 原野の縁に男性独り(写真2)
 はて?

 現場に着き、なに、なさってんですか
 次のよう
   カヤを伐ってる
   キヌサヤエンドウの支柱に使う
   竹よりつるの巻き具合が良い

 カヤとヨシの違いを教えていただく
   茎に空洞のないのがカヤ
   空洞のあるのがヨシ

 伐り終えたものを見ると、空洞のあるヨシが多い(写真5)
 すなわち、カヤと言いつつも、両種近接の自生地を伐っているためであろう

 1週間後、原野の縁に男性独り、上記の男性とは違う(写真3)
 カヤあるいはヨシを伐り出している
 やはり、キヌサヤエンドウの支柱に使うと教えていただく
 身近にあるヨシやカヤをキヌサヤエンドウの支柱に活用

 さて当地では、カヤはオギ・荻を指す
 また、オギ・カヤにはオトコヨシ、ヨシ・葦にはオンナヨシの別名がある

 ヨシは茎の空洞にある空気から酸素を吸い水中に自生

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年05月31日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1・写真2・写真5;2009年02月01日 写真3・写真4;同月07日
 撮影地:栃木県藤岡町(現栃木市)・渡良瀬遊水地
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