おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

埼玉県産・国産の大豆にこだわる豆腐造り  (有)とうふ工房わたなべ

2012年02月16日 00時00分00秒 | 農村
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写真1 さいたま県産大豆使用 ときがわ


写真2 おがわ青山在来大豆 おぼろ豆腐 霜里とうふ


写真3 おからどーなつ


写真4 おがわ青山在来(小川産)


写真5 (有)とうふ工房わたなべの入口


 高度経済成長期、量販店の低価格薄利多売が流通業界を席捲。
 豆腐製造・販売とて同じ。それまで、家族で豆腐を造り、自家販売や量販店に卸していた街の豆腐屋さんは、量販店に低価格での卸しを求められた。とてもじゃないが、国産大豆を使っていては採算がとれない。
 したがって豆腐製造販売業界は、アメリカ産大豆などを使う大量製造販売と国産大豆にとことんこだわる製造販売に分化。この過程で街の豆腐屋さんの多くは消えた。
 国産大豆にこだわったのが、本日紹介する埼玉県比企郡ときがわ町の(有)とうふ工房わたなべ。現社長は、父親と豆腐を造り販売し、量販店にも卸していたが、量販店に低価格を求められ、方針転換。すなわち、次の商品に見るように、埼玉県産を中心とする国内産大豆をとことん使う製造販売への転換。
 近隣には在来大豆や有機無農薬など人と環境に優しい栽培にこだわる大豆があった。その生産者たちの経営が成り立つ価格で大豆を購入する仕組みを現社長は創った。豆腐を造る人(工業)、売る人(商業)である自分と大豆生産者(農業)がともに採算がとれる両者両得の仕組み、いわゆる農商工連携である。この連携には埼玉県の普及指導員が寄与している。
 豆腐の味は量販店のものと違い、濃厚でコクがあり、調味料なしで食べられる。皆様、お買い求めください。商品は豊富で次のように37を数える。
1.豆腐 18品
 1.小川町下里地区機械化組合産大豆使用 霜里とうふ、2.霜里とうふ、3.霜里 絹 にがり、4.霜里おぼろ 小川町産青山在来、5.おがわ青山在来大豆 おぼろ豆腐 霜里とうふ、6.さいたま県産大豆使用 ときがわ、7.鳩山町産大豆使用 地元の大豆でつくった豆腐、8.地元大豆使用 まろやか 温泉湯どうふ、9.埼玉県産青大豆使用 青豆の豆腐、10.ゆず豆腐、11.ごまどうふ、12.埼玉県産青豆使用 青豆の豆腐、13.青ばた大豆 おぼろ豆腐(熊谷産青豆おぼろ)、14.埼玉県産大豆 おぼろ豆腐、15.ざる豆腐 熊谷産青豆ざる豆腐、16.ざる豆腐 黄大豆の白ざる豆腐、17.堅焼豆腐、18.堅豆腐
2.豆腐加工品 9品
 19.生揚げ、20.蓮根がんも、21.玉葱がんも、22.紅豆がんも、23.お弁当がんも、24.寿司揚げ、25.あげ棒、26.ハニージンジャーおからドーナツ、27.おからどーなつ
3.生大豆 8品
 28.おがわ青山在来(小川産)・有機農業のカリスマ金子美登氏生産、29.さとういらず(新潟県産)・新潟県津南町有機農業研究会員高波敏日子氏生産、30.秩父在来 嵐山産 借金なし、31.黒豆(熊谷産)・丹波種黒豆、32.紅大豆(山形県産)、33.青豆(山形県産)、34.青豆(熊谷産)、35.特別栽培大豆 鳩山町産鳩山大豆
4.他 2品
 36.ねぎ味噌、37.奥多摩産 はちみつ

 謝辞:2011年度埼玉農業普及学会の現地研修において、社長渡辺氏からお話を伺い、撮りました。あらためて感謝致します。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年02月05日 撮影地:埼玉県比企郡ときがわ町
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