おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

アメリカザリガニ  秋 水のない畦で土まみれ

2011年02月08日 00時00分00秒 | 動物
写真1

写真2


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 稲刈りが終わり、水がひいた田圃
 畦にアメリカザリガニ(写真1・写真2)
 淀んだ用水路や排水路によくみかけるのに、なぜ畦にいるのか

 調べると次のよう
   本種は穴を掘って生息し、夜に出歩いて餌を探す
   寒い冬は穴で冬眠
   写真1の左端近く、中段の小穴は、今の時季、冬眠用の穴か
   そこから出てきたのか、写真の個体は全身に泥がついている

   本種は水田の畦に穴を開けたり、稲の根を食い荒らすので嫌われる
   1927年(昭和2)、食用蛙ウシガエルの餌として鎌倉市の養蛙場に20匹持ち込まれた(注1)
   その後、逃げ出した個体が生き残った
   1960年(昭和35)には九州まで分布を広げ、現在の日本では北海道を除く各地に生息
 
 さて、想起するのは高校生物の授業(1964年)
 “スッタン”(先生の綽名)が他県から来てる生徒に、鹿児島県にはまだ入ってないので持ち込むな、と注意

 学名:Procambarus clarkia アメリカザリガニ科
 注1 本種は原産地北アメリカでは食用
 引用・参考文献等:①Websiteフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本語版(最終更新 2009年1月14日07:05)・アメリカザリガニ
    ②Website「みんなで作る田んぼの生きもの総合図鑑」NPO法人生物多様性農業支援センター(当図鑑は2009年度まで(社)全国農業改良普及支援協会が編集・公開);アメリカザリガニ<筆者投稿>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年09月20日 撮影地:埼玉県幸手市
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野鳥 アカゲラ  写真 の どこ に いるでしょう

2011年02月07日 00時00分00秒 | 野鳥

写真1 見つけるのが大変でした

写真2 拡大すると、予想に違わず赤、淡茶、黒、白の4色の羽毛が鮮やか。
 

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 平地林の中で啄音(ドラミング)を耳にし、首を上げてキョロキョロ、やっとのこと、葉を落とした樹上高く、アカゲラ(写真1・写真2)を1羽見つけ、ドキドキ、ズームアップ。
 アカゲラは体長20数センチの留鳥。腹毛は赤く(和名の由来)、風切羽の白い斑紋は止まっていると横縞にみえる。メスは頭部が黒く、オスは赤い。嘴で幹や枝を螺旋状に登りながら啄ばみ、中の虫を捕食。その際のドラミングは縄張りを宣言する音にもなる。
 写真の個体は頭部が黒いのでメス。
 学名:Dendrocopos major キツツキ科
 引用・参考文献等:①Website『フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」日本語版』(最終更新2009年12月4日01:38)、②『みんなで作る田んぼの生きもの総合図鑑』NPO法人生物多様性農業支援センター(当図鑑は2009年度まで(社)全国農業改良普及支援協会が編集・公開);【アカゲラ観察記】・アカゲラ<筆者投稿>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年12月20日 撮影地:栃木県下野市
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農村の協働 3  春を予感 させる、水田の畦草焼き・ノビヤキ

2011年02月06日 00時00分00秒 | 農村
写真1

写真2


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 昔から農山漁村で“火”を堂々と燃せるのは、焼き畑農業の山焼き、野焼き、畦草焼き(注1)、正月のドンド焼きなど。
 野焼き地には阿蘇外輪山・秋吉台などがある。

 ここ数十年、河川敷や沼沢地のヨシ(葦)焼き、秋の稲稈(イネワラ)焼きが登場した。
 これは、我々の暮らしや農業の変化と関連し、ヨシやイネワラが不要となり、焼き払うしかないためである(注2)。

 写真の畦草焼きは宇都宮市下田原町上組(かみぐみ)のもの。
 当地ではノビヤキ・野火焼きと呼ぶ。
 畦の雑草除去や害虫駆除のために行なう。
 平常年は1月末の日曜日、兼業農家が出れる休日に協働で行なわれる。
 しかし、2008年は降雪のため遅れて02月17日(日)となった。
 参加者は先を急ぎながら、重なった長い枯草の中に点火。
 “もう少し草を刈って火を放てばいいが、手が足りなくてご覧のとおり”と言いながら。

 注1:弊ブログ2011年01月14日
 注2:弊ブログ2011年01月07日02月05日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年02月17日 撮影地:宇都宮市下田原町上組
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稲刈り後約1ヵ月に最初の耕耘  来春に備える

2011年02月05日 00時00分00秒 | 農業
写真1

写真2


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 昨日(弊2011年02月04日)紹介した正月明けの田耕耘作業
 水田によっては正月前に、秋に実施されている
 
 ここは関東平野のど真ん中、埼玉県久喜市や幸手市
 稲刈りを終えて日数少なの9月下旬
 来年の多収量を目指して最初の耕耘、1番耕耘・イチボウネが行なわれる(写真1・写真2)
 イチボウネを、鴻巣市域ではイチボウウナイと呼ぶ

 写真2の水田は、2009年08月29日(土)には黄金色だった
 稲刈りと稲わら焼きが実施されたのは30日、あるいは9月初旬の土・日曜日(注1
 その約1ヵ月後、09月26日に最初の耕耘

 耕耘で掘り出されたドジョウやカエルなどを狙い、サギがトラクターの周りに集まる(写真2)
 サギは餌探しに気をひかれ、警戒心が弱い
 2台のトラクターの運転席には覆い・キャビンは付いてない

 写真1・写真2において、緑の2番子の周りに黒く写るのは稲わらを焼いた跡
 昔、縄、筵、俵などの藁製品がひろく使われていた時代には焼く必要はなく、むしろ不足するほどだった

 今はビニール製品の時代、使い道のない稲わらは焼くしかない
 コンバインも、稲刈りと脱穀を同時に行い、稲わらを短く切り落とす

 注1:2番子(ニバンコ・刈株から生えた稲)の伸びぐあいを併せ考える
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1;2007年09月23日、写真2;2009年09月26日 
 撮影地:写真1;埼玉県久喜市(旧鷲宮町) 写真2;埼玉県幸手市




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厳しい寒風の中 暖房付き トラクターで快適な耕耘

2011年02月04日 00時00分00秒 | 農業
写真1 写真2

写真3 写真4


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 年が明けて10日、成人の日の午後
 田植に向けて水田の耕耘が行なわれている

 写真1の水田は稲刈り後に1回耕耘され、2回目の耕耘
 写真2と写真4の水田は稲刈り後初めての耕耘

 耕耘によって雑草を掘り倒し、作土に混ぜ込む
 また、稲刈り時にコンバインで切りきざんだわらを作土に混ぜ込む
 雑草は1年生雑草だけでなく、オモダカ、クログワイなど除去困難な多年生根茎雑草もある

 写真3左側のトラクターは写真4の耕耘へ向かう途中
 写真3右側のトラクターは写真1と同じ
 3台のトラクターの運転者は暖房付きキャビンの中、快適に作業
  聞くところによると、トラクターの価格は1馬力当たり10万円
 冷暖房ならびにオーディオ付きキャビンはオプションで約100万円

 幸手市の弘化3年(1876)「農業日記帳」に「にほうない」の文字がある
 すなわち、2番目のうない・耕耘を指すニボウナイとなる
 類推すると、1番目のうない・耕耘はイチボウナイになる

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2011年01月10日 写真1;13:45 写真2;13:49 写真3;13:49 写真4;13:57
 撮影地:埼玉県久喜市
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