おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

島原半島は石垣・棚畑・棚田の地、美しい

2012年11月20日 00時00分00秒 | 景観

写真1 柔らかい曲線美。石垣の曲線、緑の曲線が美しい。


写真2 幾何学的美。石垣の直線、緑の直線が美しい。長崎県営畑地帯総合整備事業で直線化。


写真3 石垣は手入れされ、草はさほど生えてない。茶の木が境界木として生え、アクセントをつけている。


写真4 「長崎のだんだん畑十選」認定地の展望台から国崎半島、海岸沿いの集落・田んぼ・国道251号線を望む。


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1.海沿いの石垣・段々畑
 島原半島の海沿いを走る国道251号線。
 車窓から見ると、とにかく石垣、石垣、石垣。
 高い石垣、低い石垣、整形された石で組まれた石垣、
 形や形状の異なる石を積み重ねた石垣、様々。
 人々の営み、農業の変化、地形とともにある石垣、棚畑、段々畑、棚田。

2.海から離れた山間にも石垣・段々畑
 海沿いの国道251号線を走る限り、
 石垣の田や畑は海沿いの傾斜地や小河川沿いに開発されていて、あたかもその限りのよう。
 国道251号線から中へ、山へ登る道を走る。
 あにはからんや、石垣、棚畑、段々畑、棚田が、集落がまだまだあったとは。
 筆者は不勉強を恥じる。
 その例の一つが南串山町、辺木(へぎ)・小竹木(こたけぎ)地区。
 2008年に「長崎のだんだん畑十選」に認定された。
 国道251号線と国崎半島を見下ろす展望台の周りは数多くの石垣とその上の畑。
 総面積31.4ha、畑の枚数約800枚、傾斜1/4。

3.棚畑・段々畑は活きいき緑
 石垣の上、棚畑、段々畑はバレイショ、レタスなどの生きいき緑。
 兼業・水稲単作地域や高齢者が多い中山間地の刈取り跡のヒコバエの仕方なさそうな緑とは違う。
 ススキ、セイタカアワダチソウ、チカラシバなど雑草の黄色や茶色とは違う。
 生きいき緑は、生活費を主に農業から得る農家らしい農家と若い農業後継者が多いことの証し色。
 その発色には、農業技術の指導に、石垣や畑の整備に国や長崎県(農林部農政課・農産園芸課等)の支援がある。
 とくに、島原振興局農林水産部雲仙地域普及課の普及指導員による日頃の支援は農家・農業者に評価されている。
 今を生きる農家・農業者とそのご先祖の努力、ならびに雲仙島原農業協同組合、土地改良区など関係団体の支援は言わずもがな。

 引用・参考文献等: 当ブログ2012年11月11日同月15日同月16日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年11月09日
 撮影地:長崎県雲仙市南串山町、辺木(へぎ)・小竹木(こたけぎ)地区
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