さて、3つ目はペンダントに入らない分のしまい場所として、ガラスの小壷です。
純白の毛皮、ピンと立った耳、というアリエスの姿にぴったりのを探しました。手で包んで撫でるのにちょうどいいです。これも名を出さない職人さんたちが手作りしてくれているようでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2b/7e80f5d83a5768dee296e179d8255981.jpg)
この時期、私はこうしてイレギュラーな買い物をよくしました。
それまで超高エンゲル係数の11年。自分でほしい物はほとんどなくて、食べるものを中心に、アリエスの、アリエスの、・・・とアリエスの物ばかり探していました。ヒトはいろいろなことに散財するけど、自分が働くことでアリエスに今日も食べさせてやれる、仕事は狩りだ!みたいな純粋な喜びが、そこにあったのです。そうした実感がなくなり、どう過ごしたらいいか分からない中で、やっぱりアリエスの物を手に入れることに戻っていたのだと思います。
そうして集めた物。「物より思い出!」とかコマーシャルでも叫ばれていたように、物はただの物品として軽んじられることも多々あります。そう考えたくもなる適当に作られた物も少なくはありません。けれど、今回届けられた物はみな、名も知らぬどなたかが、心をこめて作ってくれました。喪失の大きさに倒れている人たちを、自分の仕事を通じて癒そうとしてくれている。物を手に取って泣いた時、アリエスを思うことももちろんですが、そういった人々の真心が伝わって心打たれたのでした。間に立ついわゆる営業の人々も、自分たちの仕事が喜ばれたことを喜び、どうか少しでも心が軽くなるようにと祈ってくれました。
自分が崩壊して、必死の思いで出勤していた私は、「仕事」というものの尊さを、人の手仕事を通して思い出したのでした。準備のできてない人間は職場の敷居をまたぐべきでない。自分にそう言い聞かせつつなんとかやっていましたが、本来必要な心根というものを、人の手の温かさとともに思い出すことができた。アリエスの新居に置かれているこれらの物を、とても大切にしています。
純白の毛皮、ピンと立った耳、というアリエスの姿にぴったりのを探しました。手で包んで撫でるのにちょうどいいです。これも名を出さない職人さんたちが手作りしてくれているようでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2b/7e80f5d83a5768dee296e179d8255981.jpg)
この時期、私はこうしてイレギュラーな買い物をよくしました。
それまで超高エンゲル係数の11年。自分でほしい物はほとんどなくて、食べるものを中心に、アリエスの、アリエスの、・・・とアリエスの物ばかり探していました。ヒトはいろいろなことに散財するけど、自分が働くことでアリエスに今日も食べさせてやれる、仕事は狩りだ!みたいな純粋な喜びが、そこにあったのです。そうした実感がなくなり、どう過ごしたらいいか分からない中で、やっぱりアリエスの物を手に入れることに戻っていたのだと思います。
そうして集めた物。「物より思い出!」とかコマーシャルでも叫ばれていたように、物はただの物品として軽んじられることも多々あります。そう考えたくもなる適当に作られた物も少なくはありません。けれど、今回届けられた物はみな、名も知らぬどなたかが、心をこめて作ってくれました。喪失の大きさに倒れている人たちを、自分の仕事を通じて癒そうとしてくれている。物を手に取って泣いた時、アリエスを思うことももちろんですが、そういった人々の真心が伝わって心打たれたのでした。間に立ついわゆる営業の人々も、自分たちの仕事が喜ばれたことを喜び、どうか少しでも心が軽くなるようにと祈ってくれました。
自分が崩壊して、必死の思いで出勤していた私は、「仕事」というものの尊さを、人の手仕事を通して思い出したのでした。準備のできてない人間は職場の敷居をまたぐべきでない。自分にそう言い聞かせつつなんとかやっていましたが、本来必要な心根というものを、人の手の温かさとともに思い出すことができた。アリエスの新居に置かれているこれらの物を、とても大切にしています。