2011年4月12日(火曜日)
とうとうレベル7を決めた保安院。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011041201000194.html
福島原発事故、最悪のレベル7 チェルノブイリと並ぶ
経済産業省原子力安全・保安院は12日、
福島第1原発事故の深刻度を国際評価尺度(INES)の暫定評価で、
最悪の「レベル7」とすることを決めた。
東日本大震災で原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能が失われ、
大量の放射性物質が外部に放出されるという国内では前例のない
事態に陥ったことを重視。
史上最悪の原子力事故とされる旧ソ連のチェルノブイリ原発事故も
レベル7だが、今回の放射性物質の放出量はそれより少ないとみられる。
原子力安全委員会は、福島第1原発から最大で
毎時1万テラベクレル(テラは1兆)の放射性物質が放出され、
これが数時間続いたと試算。
これまでの暫定評価は1~3号機でレベル5だが、
INESは外部への放出量が数万テラベクレル以上でレベル7と規定しており、
保安院もこれに該当すると判断した。
安全委は放出量はすでに毎時1テラベクレル以下になったとみているが、
原発の北西約60キロ、南南西約40キロで、
3月12日から4月5日までの積算外部被ばく放射線量が
年間限度の1ミリシーベルトを超えるとも試算。
避難や屋内退避指示が出ている区域でも高い線量が示された。
事故発生から1カ月が過ぎても事態収束の見通しが付かない状態。
放射性物質による土壌や河川、農作物、海の汚染も続く。
政府は長期化を受けて従来の避難指示を見直すなど
後手後手の対応を迫られている。
(共同)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110412/dst11041208550011-n1.htm
福島原発事故、最悪「レベル7」に引き上げ チェルノブイリ並み
東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、政府は12日、
広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が
放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、
最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた。
「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きた
チェルノブイリ原発事故と同じ評価。
原子力安全・保安院が同日、原子力安全委員会とともに記者会見し、
評価の内容を公表する。
原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、
原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、
レベル0から7までの8段階で評価している。
原子力安全委員会はこれまでに、福島第1原発からは最大で
1時間当たり1万テラベクレル(1テラベクレル=1兆ベクレル)の
放射性物質が、数時間にわたり放出されたと試算していた。
安全委では、現在は同1テラベクレル以下になったとしているが、
INESの評価では、放射性のヨウ素131換算で、
外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合は
レベル7に当たるとしている。
原子力安全・保安院は、福島第一原発の1号機から3号機について、
先月18日、32年前の1979年にアメリカで起きた、
スリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると
暫定的に評価していた。
ただ、これまでに放出された放射性物質の量がレベル7の
基準に至ったため、評価を見直すことにした。