はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

ノーベル賞ではない?ノーベル経済学賞・・・

2008-10-13 | ニュースから

2008年10月13日(月曜日)
あいかわらずの体調でウロウロしている、はるみです。

きょうは、ノーベル賞の経済学賞が
決まったというニュースがありました。

経済学賞は1968年に設立され(1969年から授賞)、
その原資はスウェーデン中央銀行の基金による。
そのため、この賞は正式名称を「アルフレッド・ノーベルを
記念した経済学におけるスウェーデン中央銀行賞」としており、
厳密にはノーベル賞には含めない・・・んだそうです。

それにしても、賞金が1000万スウェーデンクローネ
日本円にして約1億4千万円!
いまだかって、10万円単位以上のお金を見たことがない
小市民のわたしには、想像もつかない金額です。

ノーベル賞の内容より、お金にすぐ目が行くというのも
貧乏人ならではの感性と思ってくださいませ・・・

こちらは、8日の3人の方のニュース
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081008ddm001040002000c.html
授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれ、
賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億4000万円)は
南部氏に半分、残りの半分を小林、益川両氏に贈る。(毎日新聞)

化学賞も3人で賞金をわけるんだとか・・・
http://www.asahi.com/science/update/1008/TKY200810080238.html?ref=reca

さて、件の経済学賞・・・
朝日新聞の記事のあとに、池田信夫さんのブログもどうぞ。
池田さんのブログに出てくる、「ロボトミー」というのは、
「アントニオ・エガス・モニスのロボトミー手術による受賞は
その技法に疑いがあり、現在では禁止されている。」 のことです。

ノーベル賞って、昔から謎が多い・・・
選考じたいが、非公開みたいですね。
帚木蓬生の「賞の柩」を思い出しました・・・

【ノーベル経済学賞、クルーグマン氏 国際貿易で新理論】
http://www.asahi.com/business/update/1013/TKY200810130160.html
スウェーデン王立科学アカデミーは13日、今年のノーベル経済学賞を
米国プリンストン大学のポール・クルーグマン教授(55)に
贈ると発表した。
自由貿易とグローバル化による影響を説明した新理論が受賞理由。
米ニューヨーク・タイムズ紙のコラムも担当し、
ブッシュ政権の経済政策に批判的な論調で知られる。

クルーグマン氏は、伝統的な国際貿易論に
「規模の経済」と呼ばれる概念を導入。
地場の小規模な製造業が、世界市場向けに大量生産する
大手企業に取って代わられる現象を説明した。

クルーグマン氏はリベラル派の論客で、レーガン政権など
米共和党政権が高所得者への減税を拡大する一方、
福祉を削減したことで格差を広げたと批判。
現在の金融危機が深刻化する前から、米国が経常赤字を
膨らませながら世界中のマネーを吸い上げる状況をいびつだとして
「(29年に始まった)世界恐慌前夜に似ている」と警告していた。

「グローバル経済を動かす愚かな人々」など著書も多い。

授賞式は12月10日にストックホルムで。
賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億4千万円)。
        ◇
〈ポール・クルーグマン氏〉1953年生まれ。
米マサチューセッツ工科大で博士号を取得。
同大教授、スタンフォード大教授などを歴任した。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/781e960ab853e3bad264344658000004
今年も当ブログの予想ははずれ、受賞者はノーマークの
ポール・クルーグマン。
ノーベル財団の授賞理由を読んでも、よくわからない。
"International Trade and Economic Geography"というのは、
アメリカが日米半導体協定を求めてきたとき、彼らの理論武装に使われた
「戦略的貿易政策」というやつで、いわゆる収穫逓増があると
大きいものが大きくなるので、日本の半導体を規制しろというものだ。
今となってはナンセンスなことが明らかな理論で、
その昔ロボトミーに授賞されたようなものだろう。

クルーグマンの政治とのかかわりは、1982年にレーガン政権の
スタッフになったことから始まる。
そのころは、いわゆるレーガノミックスにそって自由貿易を
推進していたのだが、クリントン政権では大統領経済諮問委員会の
委員長候補とされ、本人もあからさまに「ポストに興味がある」と
語ったが、結局ポストにはつけなかった。
この戦略的貿易政策は、そのとき猟官運動のために書いたもので、
国際経済学の常識である自由貿易を否定する理論だ。

ところがポストが得られないことを知ると、
クルーグマンは1994年に「競争力という危険な幻想」という
論文を発表して、自由貿易主義者に変身する。
その後は、エンロンの顧問をつとめて笑いものになったり、
ブッシュ政権を罵倒するコラムを毎週書いて、Economist誌に
「片手落ちの経済学者」と皮肉られたりした。

要するに、その時その時で理屈を変えて世の中に媚びてきたわけで、
昨年のHurwiczとは逆の、経済学者の卑しい部分を代表する人物だ。
経済学がいかにくだらない学問であるかを示すには、いいサンプルだろう。
彼は学問的に新しいことをやったわけではないが、
ジャーナリストとしては一流だから、代表作はNYタイムズのコラムだろう。
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