はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

わたしたちが思っている以上に深刻な事態・・・

2011-03-30 | 東日本大震災

2011年3月30日(水曜日)
2週間前からドイツ気象局は福島原発事故での放射性物質の
拡散状況を予想して公開しているという記事が続々、
ネット上にアップされている。

↓こちらは29日の画像


http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110329/dms1103291705021-n1.htm

31日は関東南部まで…ドイツ気象局が放射性物質拡散予想
 
東京電力福島第1原発事故で、ドイツ気象局は、
同原発から放出される放射性物質の拡散状況を予想して公開している。
当事国の日本では行っていないだけに、
「こんなことまで外国頼みなのか!」と嘆きの声もあがっている。

独気象局は2週間前から、「福島からの放射性物質の拡散状況」として、
6時間ごとの予想図を紹介している。
濃い茶色が「比較的高い」部分で、
常に原発周辺に分布していることが分かる。
時刻は協定世界時(UTC)で、日本時間に換算するには9時間進める。

29日の時点では北関東が30日午後9時から拡散範囲に入り、
31日午前3時には関東南部や伊豆半島まで拡散が予想されている。
日本の気象庁の天気予報では、30日の福島県浜通り地方は
北西の風日中は東の風となっている。

独気象局は21日午後9時にも関東地方への拡散を予想した。
東京都新宿区の放射線測定状況は19日午前8時が
0・047マイクロシーベルトだったのが22日午前6時台では
0・131マイクロシーベルトと上昇しており、
精度もなかなかのようだ。

ノルウェー気象庁も独自の予想を公表しているが、わが日本では、
東電がデータ不足を理由にシミュレーションに消極的なまま。
こんなことまで外国頼みとは…。

↓こちらは今朝の新聞記事

http://mainichi.jp/select/science/news/20110330k0000m040148000c.html

福島第1原発:汚染水は数千トン 除去作業難航
 
東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発について、
東電は29日、タービン建屋地下で見つかった高い放射線量を持つ
汚染水の除去作業を継続した。
しかし、汚染水が数千トンを超える見通しで、
高濃度の放射能を帯びているため作業は難航している。
内閣府原子力安全委員会の代谷誠治委員は29日、
2号機の原子炉圧力容器が破損している可能性に言及した。
圧力容器は厚さ16センチの鋼鉄製で、
核燃料を封じ込める最も重要な防護壁だけに、
事態は深刻さを増している。

計画では、タービン建屋内にたまった汚染水をポンプで
室内の復水器に送る。
復水器は原子炉で発生し、発電のためにタービン建屋に
送り込まれた蒸気を水に戻す装置だ。

このうち、1号機ではタービン建屋内の汚染水を24日夕から
毎時6~18トンポンプでくみ上げ、
室内にある復水器に送り込んでいる。
効果は不明だ。
2号機では1号機と同様の作業を予定しているが、
汚染水から毎時1000ミリシーベルト以上の高い放射線量を検出。
被ばく回避の必要性から作業は遅れている。

2、3号機では復水器が満水で、汚染水を復水器に入れるための
「玉突き作戦」に着手。
復水器の水を「復水貯蔵タンク」に入れようと、
このタンクの水を「サージタンク」と呼ばれるタンクに移す。

1~3号機ではタービン建屋外の「トレンチ」と呼ばれる
トンネル状の構造物から放射能を帯びた水(計約1万3000トン)が
見つかったが、回収の見通しは立っていない。

経済産業省原子力安全・保安院は
「汚染水をすべて回収しようと、いろいろ考えている」としている。

このほか、1号機では原子炉の温度が一時300度を上回る
異常事態だったが、注水量を毎分113リットルから
141リットルに増やし、改善傾向にある。
4号機では29日、中央制御室の照明が点灯し、
同原発の全6基の制御室が再開した。

一方、圧力容器の損傷が指摘された2号機は14日に
原子炉の冷却機能を喪失。
炉の水位が低下し、燃料棒が8~9時間、
水面から完全に露出する「空だき状態」になった。
15日には格納容器の一部の「圧力抑制プール」で爆発が起き、
格納容器損傷が指摘されている。
その後、放射線量が毎時1000ミリシーベルト以上の汚染水が
タービン建屋などで見つかった。
代谷委員は
「圧力容器内は高温なのに圧力が上がってこない。
どこかが損傷している可能性がある」と語った。

東電は高線量の汚染水について
「原子炉内で破損した核燃料に触れた水が、何らかの経路で漏れた。
圧力計が壊れている可能性もある」としている。
【西川拓、伊藤直孝、藤野基文、日野行介】


http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290495.html

建屋、特殊布で覆う案 内閣、放射性物質の飛散防止に

東京電力福島第一原発で、建屋が吹き飛んだ1、3、4号機に、
特殊な布をかぶせて放射性物質の飛散を防ぐ策を
菅内閣が検討している。
原子炉を安定して冷却するための電源復旧などに向けた作業環境を
確保するためだ。
タービン建屋地下に漏れ出した高濃度の放射能を含む
汚染水の対策には、汚染水をタンカーで回収する案も出ている。
東電の作業は難航しており、より大がかりな計画が必要との認識だ。

関係者が朝日新聞社の取材に明らかにした。
二つの対策は、放射性物質が原子炉から出続けていることで、
原子炉の冷却作業がうまく進まなくなったため、急きょ出てきた。
自然環境に大量の放射性物質をまき散らせていることへのあせりもある。

大気への飛散対策では、まず1~4号機の建物内に付着している
放射性物質に、特別な塗料を吹き付けて、閉じこめる。

次に、原子炉建屋の上部を失っている1、3、4号機の
壊れた部分を、特殊な布製の仮設建屋で覆う。
密閉すると再び水素爆発が起きる危険性が出てくるため、
フィルター付きの換気設備を取り付けることも検討している。

タンカーで回収する方法は、強い放射性物質を含む汚染水の存在が、
電線敷設やポンプなど各機器の復旧など、
原子炉を冷やすために必要な作業の妨げになっていることや、
水量が増え海にあふれ出る危険性が指摘され始めたため、
首相官邸を中心に28日に浮上した。

具体的には、第一原発の港湾部に空のタンカーを横付けし、
2号機などに大量にたまっている放射性物質で汚染された水を
ポンプなどを使って移す案が出された。

ただし、国土交通省などから、大型のタンカーをつけられる
岸壁施設が整備されていない、など慎重な意見が出た。
ポンプで水を移す際の作業員の安全が確保できない、
といった反対意見も広がった。

菅内閣はこのほかにも、厳しい放射線環境下で
人間が作業することには限界があるため、ロボットを使ったり、
機材をリモコンで操作したりするなどの対応も、
産業界や米国と連携して考えている。

第一原発の事故問題などを担当する首相補佐官に任命された
馬淵澄夫・前国土交通相が、細野豪志・首相補佐官とともに
チームをつくり、対策を練り始めた。

対策チームには関係省庁や原子力安全委員会などの関係機関、
東京電力、原発設備に関係する電機メーカー、
ゼネコンなどが入っている。
米国からも原子力規制委員会が参加している。

チームは
「遮蔽(しゃへい)」
「リモートコントロール」
「燃料取り出し・移送」
の三つの班に分かれ、検討作業を進めている。

「燃料取り出し・移送」班は、建屋が倒壊した場合、
どうやって破損した燃料を取り出し、どこに運ぶかを検討している。
 

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