はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

ナナになったはるみ・・・

2009-08-23 | 映画・音楽・演劇・絵画など芸術関連

2009年8月23日(日曜日)
今日はレンタカーをゲット。
電車やバスの時間にしばられたり、
時間を気にすることなく、ゆっくりと
那須のちょっと早い秋を楽しむために
さあ、出発!

県道17号線はインターチェンジ口との
交差点前あたりから少々、渋滞気味・・・
そっか、今日は日曜日だったんだぁ。
途中で、アジアン・オールド・バザールをのぞく。

タイ、ベトナムなどの民芸品や雑貨などが
国ごとの建物にところせましと
それこそ山のように積み上げられている。

お国ごとのレストランも併設されていて
家族連れやカップル、グループであふれかえっている。

交通警備員の男性も民族衣装を身にまとい
はでなパフォーマンスで、車を誘導・・・
これも売りのひとつのようだ。

10センチに15センチのチャックつきビニール袋に
アクセサリーを詰め込めるだけ詰め込んで
チャックを閉めて会計のところへ持っていくと
500円になるという、超目玉お買い得だって・・・
さっそくわたしも挑戦。
ブレスレットに孫のお土産用のペンダントなど
値札で計算すれば4000円近くになるのを
500円でゲット・・・

そのあとは、レストランでココナッツミルクと
タピオカと珈琲が一緒になった
飲み物を注文(名前は忘れた・・・)
お店の外に設けられたテラスでTea-time

さすが、避暑地だわ・・・
涼しい風、うっすらと空に広がる筋雲、赤とんぼ・・・
高原の初秋を満喫しているわたしです。

のどを潤したあとは、一直線に
ニキ美術館を目指します。

林にかこまれるようにして造られた美術館は
自然を生かした庭園の奥にあります。
訪問者はまず、大きく立派な
長屋門におどろかされます。

         

小川のせせらぎ、ツクツクボウシの声、
円空さんを思わせる林の中の仏さまの頭には
赤トンボ・・・
美術館へ向かう小道を歩いていくだけで
体も心も癒されてきます。

 小川のせせらぎ          
       円空さんかと思った・・・
               
         

ニキに出会う旅の始まりは
Weの編集長の稲邑さんが訪れたという
イタリアはトスカーナにある
タロット・ガーデンの写真から・・・
(その前にトエリスの女神像が
   お出迎えしてくれますが・・・)

あ~、行ってみたい! トスカーナへ・・・

次の部屋はニキを一躍有名にした「射撃絵画」
ライフルをかまえる写真の中のニキの美しさに
ため息がでる・・・
「赤い魔女」にライフルを向けた
ニキは、
「私は自分自身を、
  不正だらけの社会を撃っていた。
 そして、自分自身の暴力と
  時代の暴力を撃っていた。」
と書き記す。

そして大好きな「ナナ」のシリーズ・・・
あんなにきれいで、スタイルも抜群の
ニキが産み出した「ナナ」たちは
おおきなおっぱいをつきだし、おおきなおしりを
これでもかと張り出し、両手で空を突き上げながら
陽気に踊り続ける。
エロスを体中からふりまき、子宮が
男に手招きをし、男を翻弄する、
その小気味よさにワッハッハと
笑い出したくなってくる。
                ナナになったはるみ

世界は円。
世界は乳房。とニキは語る。
ニキが造り、描くおんなたちは、まあるくておおきな
おっぱいがいっぱいだ。

2006年、福井市美術館で開催されていた
「ニキ展」の真っ最中に
わたしは、右のおっぱいを失ってしまった・・・
友人はそのニキの美術館カタログを
お見舞いに持ってきてくれた。
おっぱいがなくなったわたしは
ニキのおっぱいの詰まったカタログを見て
ベッドの上でワッハッハと笑ってしまった。
ニキのおっぱいに救われた気がした。
残ったひだりのおっぱいがとても
いとおしくなった。

きょうは3年前のおっぱい喪失事件のことなんか
思い出してしまって、
笑いながら、そっと涙をぬぐっていた。

ちょっと疲れてしまったわたしは
「大きな蛇の木」の銀色に輝くそばのベンチで
しなやかにしたたかに蛇のようにしつこく・・・
と言った上野千鶴子さんの言葉を思い浮かべながら
いつしか夢の中へ・・・
20分ほど眠りこけていたようだ。
美術館でニキの作品にかこまれながら
お昼ねできるわたしもかなりしたたか・・・

ニキの作品にほれ込んで美術館まで造ってしまった
増田Yoko静江さんもすばらしい方だった。
昨年の12月にその生涯を閉じられた静江さんは
きっと天国でニキとふたり、
もっと自由に、もっと楽しく、
もっとしたたかに闘え!と
下界のおんなたちにエールを贈っている気がする。

8月30日で閉館となるニキ美術館。
カタログを見て恋焦がれていたニキの作品に
やっと出会えたわたしの旅も
そろそろおしまいに近づいている。

帰り路、夕飯を食べた黒磯のお蕎麦屋さんでの
新幹線がらみのお話はまた明日・・・
どうぞお楽しみに・・・

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