何日か前のニュースで、巨人の新人研修に参加した
選手が、漢字を読めなかった・・・というのがあった。
講師が、激怒したのは
読売巨人軍を創設した「正力松太郎」を
「せいりき」と読み間違えたこと。
たしかにね・・・講師が激怒するのはあたりまえだし、
ドラフトで入団した今どきの若者が
正力松太郎を知らないのも当然だろう。
そして、わたし自身がこの少年たちのことを笑えないなぁ・・・
と、反省するニュースでもあった。
4年前のフクシマがなければ、わたしは
正力松太郎が原発を日本に作った張本人であることを
知らなかったからだ。
1970年、安保反対の学生運動のまっただなかで
デモに参加していても、
原発がCIAと政府との裏工作で推し進められていたことに
気づこうともしなかった。
同じ年、大阪万博に敦賀から電気を送電したという
ニュースにさえ、関心がなかった。
ただ時代の波に乗り遅れまいと必死になっていただけなのだ。
友人たちと真剣に議論していたことさえ
今思うと、あまりにも滑稽ではずかしくて哀しくなってくる・・・
わたしはいまや脱原発の闘志のごとく扱われているが
その実、原発については付け焼刃の知識しかない。
でも知ろうと思ったそのことが、
知ろうと思ったその時が、勉強の始まりだとおもっている。
巨人の選手たちのおかげで、また1冊
原発の蔵書が増えた。
早稲田大学の有馬哲夫教授の
「原発・正力・CIA 機密文書で読む昭和裏面史」である。
インフルエンザが治りかけてやっとこの本を
開くことができた。
今夜は眠れないかもしれない・・・