今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「あなたのことはそれほど」4話の感想

2017-05-12 08:33:38 | ドラマ
今週も軽~い乗りで初恋の人と逢瀬を重ねる美都でした。
結婚していながら、有島くんと会う事が生活の彩り。「会える」ことが生きがいのようです。
平気で嘘をつき、会う約束があるとウキウキ機嫌がいい、キャンセルされると途端に不機嫌に。
更に、この人はまったく葛藤を感じていません。
モラルとか見たことも聞いたこともないんでしょうか。
そして、どんどんエゴイストになって行きます。有島の生まれたばかりの子供の写真を見せられても「他人の子供なんて可愛いと思わない」と言い、
浮気旅行を隠す為に友人まで巻き込んでしまう。
 
薄い、軽い。そして天真爛漫。
で、一方夫とも上手くやっている。
料理上手で前向きな夫は人の悪口を言ったりしない。そんな夫に少し不満も感じていながら「これはこれで楽しい」とあっけらかん。
しかし、夫は気づき始めています。48分過ぎからの妻への追いつめ方がエグイです。

浮気相手の名も電話も、浮気も、夫はすべて見破っていました。
誕生日と結婚記念日を祝うレストランの席で「ずっと君を愛す、永遠に。これが僕のプレゼントです」と笑顔で言い渡すのです。
怖いよ~
さぁどうする、美都…。
「ずっとあなたが好きだった」と構成が似たドラマですが、あちらは主人公が精神的なものだけでしたが、こちらは初めから深い関係に一足飛びで入ってしまいました。
冬彦さんはかなり変態的な趣向で、密室に妻の写真を隠しておいたりしてましたよね。それでも、奥さんはせっせと冬彦さんに尽くしていました。
それに比べると、何だろ。美都の傲慢さは。
涼太は家事もやり妻の行動も許す健気なタイプ。
一方、有島は罪悪感ゼロですもんね。大体、出産中に浮気って‥。一体この人はどうなっているんだ‥。
 
火遊びは怖いんだぞ、代償をものすごく払わなければないんだぞ。法的にも、相手の配偶者に対して慰謝料払わなければなりませんからね。
楽しいとかウキウキしてる場合じゃないのです。
まぁでもそれを思い知るまで、突っ走ったらいいんじゃないですかね。
だって「世界で一番好き」なんでしょうから…。

映画「奇跡がくれた数式」の感想

2017-05-09 10:35:00 | エンタメ
家族が借りて来たものを見ただけですが‥
一年前に公開された英国映画で日本の興行収入が4500万ということです。
大規模な公開はされていないんですね。
アインシュタイン並みの天才的な数学の頭脳を持ったインド人、ラマヌジャンが、英国のケンブリッジに入学し、数学の才能を認められて行くのですが、それがもう、入る前から二冊の本を自分で書き、それを見たケンブリッジの数学博士も唸るほど。
「多分これを証明するには一生かかる」と言わせた位のものでした。これは第一次大戦の頃の話。
インドは英国領で、身分の格差ははっきりとありました。
インド人だからと暗黙の差別があったのです。

インドから妻を置いて身一つで出て来た彼。でも人種差別の壁は厚く、王朝立協会会員にもまったく認められません。
段々と心身を病んで行きます。
結核にかかり、相棒となってくれた博士の人間味のなさに失望したり、自殺未遂をしたり…次第に追い込まれます。
しかしその実力(天才レベル)がやがて認められます。

インドに帰り、妻と再会する彼。自分は見捨てられたと思っていましたが、妻はずっと自分を待っていてくれたのでした。
一年後、インドから博士のもとに、彼の訃報が届きます。32歳の若さでした。
 
二度見たので、二度目ははっきりと意味が分かりました。
一度目は何が語られているか、チンプンカンプンでした。頭が悪いのか、じっくり見ないと理解できません(涙)
見終えて、何か壮大なものに触れたような…。
普段、天才的な頭脳の人がいるとかまったく考えもしないので、そういう才能に生まれた人の人生がどんなに大変な、周りとの軋轢があるものなのかを想像することもありません。
人はみんな自分が普通だと誰でも思っているけれど、ものすごい突出した才能を感じる時はそれに従って生きざるを得ません。
でも、そうすればするほど現実の幸福からは遠くなってしまいます。
この人は分割数とか素数のすごい公式を作り出したけれど、これまでにその証明は出来ていないそうです。
「君はどこからこのような着想を得るのかね?」と博士に聞かれても、「女神が手に乗せてくれる」というだけで、それはインスピレーションの領域らしいのです。

彼は数学教育をきちんと受けて来なかったので、発想も考え方もファンタジーのようになるのです。
うーん、ただすごいとしか言いようがありません。
17億人のインド人の中には時折このような類まれな頭脳が生まれることがあるのです。人口の多さってバカにできない…。
今の世の中だって、どの国でどんな天才的な頭脳が生きてるか分かりゃしない。
それが育つかどうかはまた別の話です。
出会いや幸運であるのでしょう。
この主人公の才能の発見者は英国数学者のハーディでした。
一生を数学に捧げた彼は、世間や人から孤立し、数学の世界に生きています。
ハーディとの二人三脚でラマヌジャンは数学史に残りました。
数学者との友情を描いた映画、と取ってつけたように宣伝で書かれていますが、私は数奇で孤独な生き方を描いた悲劇のように見えました。
たまにはこういう視点の違った映画も、いいものです。
 

「人は見た目が100%」4話の感想

2017-05-06 22:30:41 | ドラマ
面白いかと問われれば面白いかもしれないと答えるしかない、ただ見ていて気楽だし、ずっと苦笑いしたまま固まるという不思議なドラマです。
今までない個性的なドラマではあります。
それが好きかどうかは好みによりますが‥
 
主人公は女子のうち一割はいるだろうと思われる「人もどき」つまり人に似て非なるもの、と言ってのけています。
当然、自虐的なギャグです。セルロースの研究員という立派な職にあるのに、外資に買収されて閑職になり、とりあえず美容に関するあれこれを研究している彼女たち。
美容や女らしさに関して全く疎い3人の、悲しいズレ。
でも、言われてみれば自分たちもそれほど美容に関して正確な知識を持っていなくて、番組の中で改めて教えられるような感じです。
「えっ?そうなの?」と驚いてしまいます。人もどきは自分かもしれないのです(ここがミソです)
 
今回は城之内が榊に対する恋心を告白し、メールで誘いの文を送るかどうか迷い、やっと送って返信が来ないかどうかで心ここにあらず、仕事もままならず。
やっとメールが来たと思ったら、それは何とカット予約の返事だった、という落ちでした。
 
今週は前田さん役の水川さんが活躍しました。
夫への不満が爆発した回でしたが、リアルだけどわざとらしさもあって見てるうちに笑いがこわばりました。
「私が女性ホルモンが少なくなったのはお前が福山雅治じゃないから」
というあんまりな言いがかりでしたが、妻がこうなんだから夫もそれなりなのは(大学院出て研究職なんてそんな感じでしょう)仕方ないはず…
前田さんはビューティをあんまり研究しない方がよいのでは‥。家庭平和のために。
 
しかし、細かいところが面白いですね。
城之内さんが自分の恋心にびびりまくっているのに、榊に貰ったシャンプーの成分の研究を始めたら、明け方まで論文に仕上げてしまう所だとか。理系の能力高すぎる。
また、ジーパンを試着した城之内がダメージジーパンを履いたら、「心の傷とリンクしてものすごく見すぼらしくなった」姿とか。
ダメージジーパンは海外セレブに人気なのですが、そういう「光り輝いている人」だけが着こなせるものだと説明がありました。
はー、なるほどね~(納得)

ずれまくり・びびりまくりの三人ですが、上手く他の一人のおかしなところをカバーしつつ「こんなに道化て」と客観視している所も可笑しい。
今回はデートの誘いじゃなくてカット予約だったと言う落ちががっかりだったけど、主人公が一歩ずつ成長していく姿が楽しみです。
 

「フランケンシュタインの恋」2話の感想

2017-05-02 09:21:10 | ドラマ
他の番組があんまり難儀で、どうにも感想が書けません。
ですが、どうやらこれは書けそうです。
ホッとしました。

深志研は自分というものが何なのか、そして触れた途端にキノコを繁殖させ他人を死の淵に追い込んでしまったのに怯えます。
彼はうろたえ、町をさ迷い歩き、継実に会いたいと願い、行く人に尋ねまくります。
そうして元働いていた工務店に着くと、継実に連絡して貰って再会するのでした。
 
今回は父親(ジョン・レノンのような出で立ちの斎藤工)がその昔、死んだ息子を甦らせ、新しい命を与えたことを告げるシーンがありました。
また、研が興奮すると菌が散らばってきのこが繁茂するシリアスシーンと、あとはギャグみたいなふざけたシーンのつなぎ合わせです。
が、笑いながらしんみり考えてしまうのです。
「永遠の命なんてなんてただ迷惑な」そして「人間でないもの」はどう生きればいいのか?と。
研はまったく無垢の、記憶もない真っ白な人間です。それが何かしようとするとキノコをまき散らし他を死の危険に追いやってしまうのです。
でも、人生相談のラジオを熱心に聞きながら、その中の言葉を一つ覚えみたいに繰り返します。
何と、健気なんでしょう。
 
そして、継実は勇敢にも研に言います。「自分は死を恐れていない、だから私に触れて下さい、自分は頭の血管が詰まる難病で未来はない」と、切々と迫ります。
継実を制して、稲庭(柳楽)が研をなだめます。
「家に帰りましょう」と。研のいたところには電飾のようなキノコが光っています。
「誰かと生きることは人間の罰みたいなことですから…」と稲庭は話します。
 
一体この主題は何なんだろう。罪とか罰とか、不老不死の生き物、とか。
真面目に考えたらキリがない。でも一時だけでも「ホントにもし自分だったら…」と想像してしまいます。闇の中を覗き込むようです。
今週はつなぎみたいな回で、来週から継実の祖母の妹が亡くなった場所が、伝染病研究所跡だというのが出てくるみたいです。
その辺から別の話が進むんでしょうね。
 
所で、今まで二階堂ふみさんという人の演技力を素晴しいと思ったことがありませんでした。
でも、今回研に「大丈夫です!変えて行きましょう!」と断言するセリフに圧倒されました。
たまたまそう感じただけかもしれませんが、「人生を肯定する力強さ」を感じました。
やっぱりこの人、凄いのかもしれません‥
 
こういう不条理な悲しい話が私は好きなんでしょうね。来週も楽しみです。