今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「天皇の料理番」8話の感想

2015-06-15 16:11:38 | ドラマ

今週はパリの名門、リッツホテルの厨房で働く篤蔵が、既に3年を経て、仏語もペラペラになり部下に指図したり、かなりのベテランになって来た様子です。
一緒に暮らしているフランス人の女性がいます。
ちょっとこれまでの経緯が分かりませんが、どうやら新しい彼女のよう。画家の卵の松井(桐谷)も一緒に住んでいます。
仲良くルームシェアして暮らしていますが、明治天皇崩御の知らせがあった後、篤蔵が大使館の粟野(郷ひろみ)に呼び出されて行った所、な、なんと、天皇の料理番の仕事の依頼が来ていました。

しかしそう簡単には引き受けられない、悩む篤蔵でした…。
思いは巡り、やがてフランソワーズに「結婚して日本へ一緒に行こう」と話します。
一度は承諾した彼女でしたが、考えた末、「歌という夢を追って生きて行きたい」と、別れることになりました。

桐谷さんのコミカルな役が光っています。彼は売れない画家ではありますが、餞に篤蔵と彼女のために絵を何枚も描いてくれたのです。
優しく、暖かい絵でした。

そして篤蔵は日本へ帰ります。兄との約束がまだ頭にありました。兄は痩せこけたままで、まだ療養しています。

さて、いよいよ天皇の料理番へ、階段を登りつめました。
やっぱり、今までと同じくまわりの人の計らいと運の良さでトントン拍子に上がってきました。
性格が真っ直ぐでアクがないから、誰にも好かれる性格だったのでしょう。
料理のセンスも良かったのかな…パイに詰めた米と鮭ですか?うーん、あんなに褒められるほど美味しそうかなぁ。
もともと私はフランス料理が分からないですけどね、何かあの場面は、わざとらしかったような気がしました。

全般にごく普通の話なんですけど、他のドラマと何が違うんでしょう。
私も良く分かりません。でも今回は泣いてしまいました…。音楽のせい?何なんでしょうね。演出がいいからなのかしら。
お見事です。
あの絵は良かったですね、桐谷の性格が憎めないし、あのフランス女性のオカメっぽい顔はあんまり好きになれませんでしたが、でも人の良さと歌のうまさは出ていましたものね。
マッサンのエリーがすれば良かったのになぁ…。

原作の本は静かなベストセラーのようです。
見事な安定感です。最後にさだまさしの歌が出てくるのが嫌だけど(男の人の高い声がダメなんです)、でもとてもこのドラマに合った曲です。
特に何も言うことはありません。
あ、でも最後に俊子さんが吉原を歩いていましたね。何でそうなった?
子供と一緒にさらわれて売られたんでしょうか?そんなシーンでしたね。二人の復縁はあるのかな?
やっぱり、黒木華をちょい役には出来ませんもんね。


「アイムホーム」9話の感想

2015-06-13 08:21:48 | ドラマ

久にとって一話ごとに不都合な真実がバラされていきます。
色んな事が明かされて、今週は中身が濃かったです。

過去に自分が土地取引したらしいのが気になって久はそれについて調べます。すると意外なことが分かりました。
土地を買って、その損失に困り果てた挙げ句、久は恵の父親の会社に売りつけ、売り抜けました。
お陰で損は被らなかったけれど、結局恵の父の会社は清算したようです。
恵と結婚したのも、政略結婚のような感じです。
次々に暴かれる過去の事実に久は面食らいます。


妻が仮面を被ってるように見える理由に近づいてきたようでもあります。
そもそも、妻の恵と久は心が通い合っていないのです。だから恵はいつもあんなによそよそしいのでしょう。
…なるほど、淡々とした夫婦だと思いきや、そんな理由だったんですね。
久が事故に遭う前に、恵が離婚を切り出したようで、離婚届が鞄に入っていました。

一方前妻の香とは、今週ぐっと心の距離が近くなります。
病室で自暴自棄になる香。ずっと準備していた政治家の本が書けなくなってしまったのでした。
香の代わりに久はあちこちかけ回って頭を下げ、出版社と交渉して、仕事を取り戻しました。
やるもんです。この人、基本的に出来る男なんですね、こういう役はホントにキムタクが似合います。
そして久と香りはお互いの悩みや気持ちを打ち明けます。香はその優しさに涙ぐみます。
このシーンがとっても良かったです。見ながらジンと来ました。

また、昔の営業部のディーリングの損失が2千億あり、それをある会社を買収したお金で補填したのではないか?という疑いを久は持ちます。
ただの落書きからそんな大きな事を推測するのがどう考えてもおかしいですけどね。話の都合上仕方ないのでしょう。
皆で噂し合っているもんだから、13営業部は、急に閉鎖されてしまいました。
なんと!損失隠しの張本人は、久そのものだったのです。
西田敏行はその辺を重々知っていました。一体、この人何者なのか~?

創作というのは、色々な詳しい話を裏にくっつけて、終わりに近づくにつれて少しずつ見せていくマジックみたいですね。
どんな風にでも出来るんですね。
今週に入って急に2千億の損失の話が出て来ました。そんな巨額の話なら、なぜ前もって伏線で話さないんだろう?
本の内容がドラマに入りきれなかった?

原作の石坂啓さんの漫画を、昔読んでいたことがあります。
かなり社会派の印象がありました。
このドラマもどっちつかずですけど、「失われた自分を探す」というのと「仮面をつけた家族」というテーマがとても小説的です。
そっち寄りなんでしょうね。損失隠しは付け足しか…。
ラストで、恵にも久が仮面を被って見えていると告げられました…

来週は最終回です。予告だと、久は妻と別れ、昔の自分を取り戻すようです。
せっかくいい人になったのに、また逆戻りかい、と思いましたが…。そうは簡単に行かせないでしょうね。
きっと皆が納得する落としどころがあるはずです。と思っておこう…


映画「ゴーン・ガール」の感想

2015-06-11 15:34:33 | エンタメ

レンタルDVDを返したついでにまた借りてきて、見てしまいました。
返す→借りる、のループです。時間がないっていう時に限って見てしまう悪習…

2時間半、長いですがあっという間に過ぎました。
始め1時間くらいは人物と状況説明に費やし、やや単調でしたが、後半妻の心理と行動に及ぶと一気に加速し、話が回転し始めました。
しかし妻の考え方と行動は常軌を逸する物があり、ついて行けないわ…と諦めました。
後半は見る目も醒め、サイコパスの人の行為を冷ややかに見つめるだけでした。

面白い…のか?これが?
後味の悪さは半端ないです。
大体何でエイミーは夫を死刑にするために自分が殺されたように見せかけて、全てを捨てて逃走したんでしょう。
夫に罪を着せることを命がけでやる、って何の意味があるのか?
嫌なら別れればいいだけなのに…。

米国のこういう「男と女がプライドをかけた戦いをする」ってのが分からないんですよねー。
肉食系の女が普通なんですか?あの国は。
緻密に計画を実行している様に見えるエイミーも、実は隙だらけです。
逃亡先でペラペラ自分の事を喋ったり、信用ならない人と仲良くしたり、…普通もっと慎重にするでしょう。
そして元彼氏に助けて貰って優雅な隠遁生活をしているのに、恩も忘れて彼に全ての罪をなすりつけ、殺害してしまいます…。
見ていて顔が引きつります。

映画館に行かないで良かった~。大画面で見たらショッキングだったでしょう。血が飛び散る残酷なシーンは目を覆いたくなりました。
しかしこういうのが娯楽作品だとしたら…、米国って病んでいますね。

そして結局妻の極道の行為に、周りは欺されてお咎めなし、最後は猟奇的な笑顔で終わります。うーん納得いかない。

日本もこんな映画あるのかしら。私がノホホンとして見ていないだけなのかな。

夫が殺人容疑で疑われ、全国ネットのワイドショーでお祭り騒ぎのように報道されているのは、昔の「ロス疑惑」のようでした。
当時の騒ぎは凄いなんてもんじゃなかったですね。連日の報道でした。米国も同じなんだな~と。

つくづく映画って言うのは、テレビで出来ない事をやる場なんだと思いました。
基本的に、誰かの頭の中のファンタジーなんですよね。
大人が見ればいいけど、ちゃんとした常識がないままそういうのを見過ぎるのも、あんまり良くないのかな…と思いました。

 


「ようこそ、わが家へ」9話の感想

2015-06-09 13:52:37 | ドラマ

また一人犯罪者が捕まりました。
民子さんです。涼しい顔して家庭が壊れていたのです。
片鱗すら見えなかったですね。民子さんの夫は失踪、家はグチャグチャの借金漬けだとか。
しかしよく陶芸教室へ来てたなぁ。
彼女にいわせると、お気楽な発言をする珪子がしゃくに障って仕方無かったと。
珪子の家が嫌がらせに遭ってるのに便乗したといいます。こういう人がもしいたら、怖いです。
灯油を撒いて火をつけるって、その程度の恨みじゃ出来ないぞ…
そしてそんな民子さんも、陶芸の先生にいわせると「あなたその物のような、華やかで壊れやすい陶器」その作風に惚れていて、民子さんを好きでたまらなかったと言うのです。
なんと物好きなの~。そして狭い陶芸教室に二人もお気に入りがいるとは…。この俳優さん、顔は爽やかなのに一癖ある役ばかりですね。

ところで倉田部長の方です。
またまたイーグル精密と相模ドリルを挟んだ不正取引があり、真瀬部長の詐欺まがいの行為が発覚しそうになります。
が、報告書を倉田部長が社長にあげてなかったと言う事で、(それも真瀬の陰謀)倉田の意見は却下。
そんなこんなですっかり信用を失い、銀行の方からも出向停止を言い渡されます。(でいいんですよね?)

一つ一つ嫌がらせは解決していきます。社内にシルビアさんと倉田部長の不倫の噂をばらまいたのは真瀬の部下。
これも便乗犯でした。しかしあと幾つか、まだ未解決事件が残っています。

健太は駅で待ち伏せしてニット帽の男を見つけ、後を追って顔を見ます。
倉田部長は実績が無いままナカノ電子を去らなければなりません。
が、もう一つやり遂げたいことがあると言います。(何だろ?)
不穏なのは、母親です。よそ行きの服を着てエレベーターに乗っている姿が映ります。
…その隣には、夫と同期の八木がいます。彼は近いうちに人事部長になるのです。
何か企んでいるんでしょうか。それともただの思わせぶり?

企むと言えば、エリカさんが最後に爆弾発言です。
今まで倉田家に起こったストーカー事件をまとめ、本にして売り出すつもりです。
が、文末か初めの文章にこう書いていました。「これは黒い感情に突き動かされ、復讐に走ってしまった私自身の物語りです」と。
最後の黒幕はエリカさんか…?
来週で全てが明かされます。
しかしどうでもいいけど、最終回を見ないと何の意味も無い徒労の数ヶ月でしたね。

私はこう思うんですが。
八木部長と真瀬が通じていて、太一(倉田部長)を陥れ、出向の業績を作れなかったことで八木部長が昇進すると。
また、八木は珪子との関係を復活させたいんでは。昔、渋谷店で一緒の三角関係?だったようですので。

まぁ最後までよく戦った健太でした。偉いっ!
予告で叫んでいた「あなたを僕は絶対に許しませんよ!」この相手は一体誰なんでしょう。
エリカさんか、母親か…それとも編集長?(ナイ、ナイ…)


映画「チョコレートドーナツ」「ブルージャスミン」の感想

2015-06-08 18:52:37 | エンタメ

アニメ「百日紅」の映画を見ようとしたら、いつのまにか終わっていました。がっかりです。
しょうがないから、たまにはDVDでも見ようと、この二つを借りてきました。感想を書いてみます。

「チョコレートドーナツ」は、同性愛カップルが障害児を育てるために苦心する話ですが、どうも絵的に受け付けませんでした。
世界的に同性愛同志の結婚が認められている昨今ですが、見ていて慣れませんねぇ。
これは実話だということです。実話に頼りすぎなのか、障害児を育てる動機が隣人の麻薬中毒の母親が逮捕されたから、と行き当たりばったりなのです。
動機が弱すぎる。そして、マルコというこの少年が、ダウン症そのもののようにリアルで、見ていられなかったです。最後も不幸でした。
…これはどうなのかな~。はっきり言って、お奨めではありませんでした。

「ブルージャスミン」これは面白かったです!
ニューヨークでセレブな生活をしていたジャスミンは投資の仕事をしていた夫と幸せな生活をしていましたが、繰り返す夫の浮気に動揺して、こともあろうにFBI
に夫の詐欺を通報してしまいます。その結果全ての財産を失い、ジャスミンは身一つになって、あんなに下に見ていた妹の家へ転がり込みます。
しかし妹の夫もジャスミンの夫に欺されてお金を失い、離婚していたのです。

セレブの生活しか知らないジャスミンは、これから何をすべきか分からぬまま、仕事に就き勉強を始めますが、パーティで新しい人に出会い、
よせばいいのにそこでも見栄っ張りの嘘をついてしまいます…。
全ての登場人物が「ありそうだなー」と思うキャラクターで、立派な人はほとんどいず、嘘と下品さと開き直りで塗り固められた「しょーのない人のしょーもない話」を描いています。
まともな人が、ジャスミンの息子と政治家志望の男性だけという…。
コミカルに富裕層の転落を淡々と語っています。

笑えないのは、ジャスミンがもう精神的に破綻しそうなところまで来ているからです。大量に精神安定剤を飲み、酒もあおっているのです。
最後の方は顔も髪もボロボロで別人のよう。
切実で悲しいことなのですが、なのにどこか滑稽なのです…。
時間が経つのを忘れて見てしまいました。これは女の人が見る映画でしょう。男の人が見てもねぇ。
そしてこれを見ながら、ちょっとだけ「ざまぁ~」とセレブを笑う米国の中間層やそれ以下の人たちの声が聞こえた気がして、複雑な気持ちになりました。