今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「中学聖日記」5話の感想

2018-11-07 13:31:45 | ドラマ

ずっと見ていたのだけれど感想を書いたことがありませんでした。でも今回は大きな山場でした。
それぞれの登場人物の心が露わになった感動的な回でした。なので書いてみることにします。

聖は晶とのことで矢面に立たされて、責任を取る決心をし、学校に辞表を書きました。
そして晶の母親にも、正直にこれまでの事を話します。教師は辞める、晶とももう二度と会わないと話しました。

人気の無い校内を歩く聖を見つけ、晶は追いかけて聖の手を掴みます。聖は「あれは間違いだった」と話し、教師を辞めることを告げます。
「どうして」と問う晶に「あなたが15歳だから」と言って立ち去る聖でした。

聖は家に帰り自分の母親に「生徒を好きになってしまった」ことや「多分結婚も無理」「教師は辞める」と言います。
が母親は、言います。彼氏に結婚して貰い、転勤先の大阪でやりなおして一生彼に尽くしなさいと。
聖に負い目があった方が一生彼に尽くせると驚くようなことを言います。

聖の言葉少ない行動の裏で、どんどん晶に対する思いが大きくなっていくのが分かります。
キスくらい忘れりゃいいじゃないと思いますが、もうそういう段階ではない。どんどん気持ちが膨らんで行って、聖はそれを自分でどうしていいか分からないのです。
一方仕事への熱意も断ち切りがたいものでした。教師の仕事が好きだった。なのに一学期だけしかつとまらなかった。自分で自分に対する情けなさがあります。
もう全てがとっちらかって、収集がつかないのです。そして、こんな気持ちのまま仕事を続けることは出来ない。
クールな女じゃない。晶のことも上手くごまかして自分を守るようなタイプじゃない。そのために苦しんで、そして責任を取ろうとしているのです。

もし自分だったら‥と思うと恐らく、聖のような行動を取るんじゃないかと思います。
教師だって人間です。人を好きになるし、そのことで道を誤ったりもします。


今回、一人一人の心が適切に表現出来ていました。特に律役の羊さんは。
律は勝太郎を好きでたまらない。人間として仕事人として認めている。ホントは好きだけど、婚約者がいるから身を引いている。
けれど勝太郎が不憫でならない。中学生に婚約者を取られそうになっている彼が、そんな扱いをされるような男じゃないと思っている。
ところが勝太郎に会いに来た晶と会って、律はその思いが崩れます。
晶の、真っ直ぐな思いに打たれる。
ただの少年なのに、好きだという純粋さだけで行動している、その姿が眩しい。
自分は何をこらえているんだろう、と。
そして、その気持ちに影響されて、つい本音を勝太郎にぶつけてしまうのでした。

ここで一気に律への見方が変わりました。
いつも突っ張って過激な服と濃すぎる口紅で自分を隠している律が、その素顔をさらしたのです。

勝太郎も葛藤していました。あくまで聞こえない見えないふり、大人の男を演じていたのに、ついにぶち切れてしまいました。

大阪へ向かう車に一緒に乗る勝太郎と聖。後ろから猛スピードで自転車をこぐ晶が追ってきます。
でも、晶は聖を追いかけてきたのではないのです。
晶は聖に先生を辞めて欲しくないのでした。彼もまた責任を感じていました。
でもそれが無理なら、せめて最後に聖が望んでいた「将来何になりたいか、その前段階として進路を決めなさい」という指導に答えたいと思ったのでした。
晶は三校、進路を決めました。それを聖に報告したかったのです。

それぞれの想いが交錯して、激しくぶつかり合う回でした。
見る人の立場によって、感情移入する役者が違うと思います。
私は聖に感情移入しっぱなしでした。仕事もしたかった、でも気持ちがどんどん転がっていく、辛いよね‥

最後の場面で三年が経過しました。
さぁ来週どうなるのか‥?予想もつきません。楽しみに待ちましょう。