今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「ハゲタカ」7話の感想

2018-09-01 11:57:29 | ドラマ
今週も波瀾万丈でした。
時は過ぎ去り、2018年。このドラマもいよいよ現代に追いついてきました。

まず帝都重工という会社のデータ改ざん事件が発覚します。
どうもこの帝都重工、三菱重工っぽい。
「日本を代表する名門の大企業」らしいんだけど、データ改ざんが何なのか一切触れず。
経営危機に陥ったとだけ表現しています。それで出てくるのが、ルネッサンスグループの社長になった飯島と、かなり老けた渡部さん演じる芝野、そして49歳になった鷲津。
鷲津は熱の籠もった講演をしたりして活躍しています。
ところでこの「データ改ざん」ですが、自ずと神戸製鉄や東洋ゴム、三菱マテリアル、日産などの改ざんを思い出してしまいます。
神戸製鋼や東洋ゴムは強度の問題でしたよね。でも重工の改ざんって何だろ?もしかして三菱ジェット機の関係?
いやいや、そもそも完成してないし。
などと早くも余計なことが頭に過ぎります。
 
とにもかくにもこれで経営危機に陥ったので、経営陣に飯島が働きかけて鷲津に買収して貰おうと持ちかけたのです。
しかし飯島という食わせ者、裏があるだろうことは簡単に想像できる。そんなこんなしてる内に、なんとまた帝都重工に悪材料が出ました。
帝都重工の不正会計です。これもどこかで聞いたような‥東芝ですか?
でも不正会計って一体何だろう?粉飾決算のこと?なら問題ですよね。ホリエモンはそれで刑務所に入ったんだし。
でもごくありふれた不正会計ならどこでも少なからずやってるもんでしょ。大体それって、監査が悪いんじゃないの?
と思ったらなんと財務関係の人が自分たちでやったと言うのです。会社のために忖度してやったことだと。

具体的なことを言わず「データ改ざん」「不正会計」の抽象語が飛び交っています。
鷲津は帝都重工が救うべき価値のある会社なのか見極めようとしています。
 
でその間に、帝都重工の子会社で開発研究をしている小さな会社の男が鷲津に接触してきます。自分の開発している宇宙探査機をアピールして、ぜひ鷲津に投資して欲しいと頼むのです。
でもそれがあんまり行き当たりばったりで、強引なので鷲津の怒りを買います。
鷲津がテーブルをたたき割るというおどろきの場面。そして吐き捨てるように言う言葉がまた切れ味鋭い。
「被害者意識と他人任せの甘ったれた根性を直せ」「自力で飛ぶ覚悟を持て」と。
その前に「金や力がなくても守るべき物のためにあがいてる人はいる」「そういう人は夢なんか語らない。明確な目的とそれに伴う行動が全てだ」と言ってのけます。
カッコイイ!!しかも深い‥
日々生きてくために働きながら夢を実現しようとしている人は、着々と行動しつつ他人にグチったり弱みを見せて脅したりしてないですもんね。
鷲津だから言える言葉でしょう。
ホントにこのドラマは決めぜりふが効いています。(しかしこのベンチャー会社が後でどう関わってくるのか?)
 
まだドラマは続きます。飯島の後ろに機関投資家グループがいるというのです。
機関投資家って保険や銀行の売買部門だよね。そんなグループって‥、ないでしょ。作家の知識不足かな。
なんか適当に今の事件や事象を取り上げて抽象的な話にしたような感じです。
一気に白けました。
 
そして更にさらに、サプライズが。鷲津がサムライファンドを辞めて、帝都重工の社長に就任すると言うのです!
えっ?そんなの出来るの?役員会議で30人くらいの出席者がそれを承認します。そんな、ありえないでしょ。
話が大きすぎて嘘くささが目だって来ました。
 
9万人が働く巨大企業の買収の話を何人かだけで回せるわけがない。そして元外資のファンドの社長がすんなり社長に着くことができるのかよ?
本には詳しく書いてあるでしょうから多分ドラマでは、はしょってるんでしょうね。
もう少し時間をかけてやって欲しかったけど、何しろスタンドプレイが得意な鷲津だからしょうがありません。←やや意味不明。
 
あと一話でまとめきれるんでしょうか?
そして、何考えてるか分からない飯島。彼が鷲津を蹴落として帝都重工の社長に成り上りたいのか?
来週最後までドタバタでしょうね。