今日の考え事〈applemint1104〉

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「過保護のカホコ」最終話の感想

2017-09-16 11:20:36 | ドラマ
最終回が目白押しです。これは意外にも最終話なのにぎゅうぎゅう中身がありましたね。
初くんと結婚したくて両親に意志を告げる二人でした。
…でもなんか性急だったなぁ。
ばあばが余命が短いから結婚して子供見せるってのが発端じゃなかったっけ。
そして、初くんも、いつカホコのことを好きになったのか、はっきりしないんですよね。
初の心の移り変わりが見えなくて、ずっと気になっていました。
 
まーでも、親子の掛け合いとか、面白くて飽きなかったです。
泉に結婚を許してもらう場面で、泉がカホコをどんなに大事に育ててきたを言うセリフの後に、初に対して「あなたにその覚悟があるの?せいぜい愛するだけでしょう」と言い始めます。
ここから言いがかりになり、「あなたはね、無駄に爽やかだし、浮気でもしそう」とか「ピカソを超えるって言ったけど、あの人女癖が悪かったから、それを超えるって意味じゃ」と、理の通らないイチャモンをつけます。こういう所が面白いなぁと思います。
お父さんも、これまでは妻に強い事を言えずに悶々としてきたのに、急に変わります。
バージンロードで初くんに「カホコを不幸にしたら殺す」とか耳元で言います。
このようなハチャメチャな所が遊川さんなのです。
 
教会の結婚式はすったもんだして、叔母たちの準備が台無しになります。
そこに結婚式の支度をすませたケースをたくさん積んで、やって来たのが母親の泉。
ずっと教会へ行くのを迷っていましたが、自分の行動半径の境界線を破って、(ここがポイント)教会へ着きます。ここで彼女は自分の壁を破ったのです。
そして、施設に現れるや否や親戚の人たちに準備の采配をし、指輪やウェディングドレスまで用意し、最後はなんと糸ちゃんまで頼んでチェロを演奏してもらいました。
いや~、最後の最後でうまくまとめたものです。感服します。
みごとに結婚式は取り行われました。
 
結婚後、カホコと初はじいじの家へ引っ越し、この家族と家を守ると言うのです。なーるほど。
一年後、じいじの家でかいがいしく働くカホコがいました。
家を守ると言うのがどんなに大変な事か身に染みて解ってきました。
根本家の実家の方は、妹が新しい仕事を始めました。養護施設、託児所、学習塾が一つになった施設を立ち上げたのです。
そこでカホコも働いて子供たちの面倒を見ています。
ここの人たちの今までのグタグタぶりが、嘘のようなハッピーな結末です。これを見て「良かったなぁ」と心から思いました。
 
結局カホコが両親の手から離れて自立し、親子共に成長する話というのではなく、初に手を借りてダメダメな親戚の仲を取り持ち、ばあばの遺志を継いだという内輪の話でした。
8回やそこらじゃ、画家志望の彼と世の中に出て成功する話は書ききれないですもんね。
コメディというかホームドラマでした。そう思って見たら納得です。
 
キャラクターも面白く、(特に平泉さんのダメっぷりがおかしかった。濱田さんもリアルでした)
後半初くんの演技がややワンパターンになってきましたが…、三田さんもいい味出してきれいでした。
カホコはまぁ一番の立役者です。
肩の力を抜いて、隅々まで楽しめるドラマになっていました。
この続きを、すぐには見たいと思わないけど、何年かしたらまた見たくなりそうです。
カホコだけじゃなくそれぞれの人たちがどうなったのか知りたい気がします。
3か月の完走でした。関係者の皆様、ご苦労様でした。