今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「世界一難しい恋」8話の感想

2016-06-02 11:09:00 | ドラマ
この題がしみじみと実感できる回でした。
脚本も上手、飛ばすところをポーンと飛ばして人物を上手く使ってセリフで想像させる…。
うまいなぁ。プロってこういうもんなんだろうなぁ。
 
もうホテルの仕事の話は一寸もなくて恋愛話で貫き通されています。
美咲は二人のすれ違いから突然零治に首にされ、ライバル会社のステイゴールドホテルに就職が決まりました。
 
美咲の送別会を仲間が開いてくれて、そこで起こる可笑しい展開。エピソード。
二人の掛け合いはもう漫才です。
しかしいくら零治が恋愛下手とは言え、女性の心を踏みにじり、首まで切るという職権乱用。
だめでしょ。
それを一々諭し教える秘書の舞子でした。
秘書を超え、母親のような。知性と包容力を持つ女性です。
舞子はこのドラマの理性と言っていいでしょう…。
 
今週は美咲との話から少し離れ、零治が舞子の存在を急に意識したり、また零治の父親が出てきて周りをかき回します。
幸蔵は、零治の父親とは思えない地味な親で、やることなすこと庶民的です。
でも、母親を苦しめた父をまだ許せないでいる零治でした。
彼は父親の代の小さな旅館をホテルにし、成功に導いた息子です。
どれだけ有能か、証明になった父親のエピソードでした。
そして零治は和田からの話で、舞子の心と献身を改めて感じます。
女性として意識し、唐突に「俺たち付き合ってみないか」と言ったりします。
おいおい、何てことを…。

しかし、舞子はきっぱりと伝えます。
零治は美咲と別れて大変な痛手を負い、尋常でなくなっていること。
身近な女で埋め合わせしようという危険な状態だと。
自分は社長にとって一番楽な逃げ道だ。社長は自分から逃げているのだと言います。
もっと自分と向き合って、もう自分には甘えないでほしいと、きっぱりと断ります。
お見事!秘書の鏡、いえ、女性の鏡です。
カッコイイなぁ‥
 
今回は美咲が散々でした。
零治は、自分のダメさを美咲に押し付け、首にし、あげく新しい職場に乗り込んで行って質問攻めにしました。
そこが不器用で可愛いんですが、そうも言っていられないぐらいに美咲の心はボロボロです。
気の毒に‥
もうこの社長は止めたほうがいい。美咲はもっと大人な男の方がいいとつくづく感じました。
 
最後の場面では、零治は何やかや自己反省して美咲に言い寄ります。
自分の欠点に向き合って反省したから、お前も俺を許し、一緒にこれから恋をスタートしようというのです。
なんじゃそれ。
分からなくはないですが…。屁理屈で固めた変人だと思われてもしょうがないですよね。
 
面白いを通り越して何だか少し怖くなってきた零治。
何だかなぁ、美咲とは合わないような。舞子さんとでいいんじゃないですか‥。
 
そして来週はまた波乱の展開です。
このドラマ、面白いんだけど、どんどん壊れて行きますね。