今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

ずるい人に騙された時どう生きるか

2014-04-02 15:53:06 | 読書感想

他のブログで読書感想を書いています。
そこからはみ出た物をここに書いていこうと思います。

「ずるい人に騙された時どう生きるか」加藤諦三著・PHP研究所・2008年版

これは何度も読み返して、とても重要な事が書いてあるなと思いました。
読む度に印象が変わり、前に何も感じなかった部分が鋭く気持ちの中に切り込んできたりします。
要するに、まとめられないのです。

騙される人と騙す人。
これは永遠のテーマです。
何も詐欺ばかりではありません。
人と人の関係も騙す側と騙される側が存在します。
どんな人が騙されるかというと、

自分に弱みがある人。
ささいな弱みにつけ込まれる。騙す方はそれを見逃しません。まるで獲物のようです。


目次を見てみると、思い当たる言葉ばかり並んでいてドキッとしてしまいます。
目次だけ拾ってみましょう。

騙されやすい人のタイプとして

寂しい人が騙される。
自分に自信が無いと利用されやすい。
弱い人、優しい人が狙われる。カモにされやすい。

何故人のことを鵜呑みにしてしまうのか?
騙す人には社会的尊敬の念がない。

なぜ騙されてしまうのか?
心身ともに消耗している時に騙される。
騙す人も騙される人も憎しみを持っている。

騙す人の手口
あなたの友人は本当の友人か?
軒を貸して母屋を取られる。
ずるい人に誠意を示すと馬鹿にされる。
感情的恐喝で親切を強要する。
騙す人に良心の呵責は無い。

などなど。

相手を信用して何でも話していたのに裏切られる。
巧妙な言い方で精神的恐喝をしてくる。
ある時相手は豹変して、全く別の顔を見せる。これは騙す方の特徴です。
ではどうすればいいのかと言うと、これは私が痛く同意した文です。

ずるい人から身を守るには
「義務のないことは行わず」
「話しかけられても答えてはいけない」
とにかく無視すること。話だけでも聞いてはいけない。

賛成ですね。
石のごとく心を固くして、一切合切無視するのです。騙された後の対応ですけど‥。
なぜあんな事を言われたのか理解出来ない。
今までの事を振り返ると腹が煮えくりかえる。
ならばどうしたらよいか?
その人がこの世に存在しないと思えばいい。
やってみると効果てきめんです。
あー何て清々しいんでしょう‥。こんなに世の中がさわやかだったとは‥。万事解決とも思えるような雰囲気です。

話しかけられても答えてはいけない、は出来ないかもしれませんが、無視に近い態度は示せますよね。
憎しみは自分を苛立たせ、消耗させます。
だから意識を変えて、今までとは違う世界へシフトしなければならないのです。

ところで、この本を読んでると、周りにタチの悪い人が沢山いて、自分はいつその犠牲になってもおかしくないようなイメージが出来てしまいます。
でも、おそらくそうではないのです。
必要以上に他人を信用せず、自分に自信を持っていつも正々堂々としていましょう。
他人を信じて油断し、もたれかかるのではなく、疑いの目も必要だということ。
ちょっとした事もはっきり言いなさい、と。
ちょっとしたことこそが大事なのだそうです。
空気を読みすぎると自分がなくなってしまいますものね。
場が白けても、いうべき事は言いましょう。

この本は「騙す人」をタチの悪い人、と断定して書いていますが、根っから悪い人ってそう沢山いないと思います。
色んな状況と関係性で、そしてこちらが妥協して譲ってきたために、相手は少しずつ境界線を犯して侵入してきてしまうのです。
だから、優しさとなれ合いを混同しないで、時にはきっぱりと厳しい線を引くべきでしょうと、
そんな事を言ってるように思えます。

図書館から借りた本ですが、折に触れて読みたい気がします。
買おうかどうか迷っています。