企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

黒川温泉のドンと巣鴨

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
久しぶりの投稿となりました。このところ本の紹介ばかりで、面白くないという人も多いと思います。今日も、また本の紹介です。今日の2冊は、実は結構関係している本ではないかと。まず、一冊は、黒川温泉がいまほどに大人気になる、そのきっかけを作った人(きっかけだけでなく、着実に顧客とともに生きる街としての温泉街をひっぱってきた人)による本。もう一冊は、巣鴨がなぜ、おばあちゃんの原宿と言われ、商店街がパットしないという現代にあっても、ずっと人気を保てているのか?を考察した本です。

どちらも、日本全国で見られる、ナショナルブランド、ナショナルチェーンの看板ばかりの光景ではなく、日本らしい光景を見ることができるというブランディングを徹底している。それも一人だけではなくて、みんなでやっている、というのが分かります。
たまたまNHKのクローズアップ現代で、超巨大スーパーが進出してくることによって街が、地域が壊れてしまう、という話をやっていました。日本らしい生活スタイル、商習慣、風景というものが、どんどん失われていっているのは事実ですよね。都会は、逆に新しい都会像として日本らしさを作っているかもしれないですが、地方は、ごく一部の観光地域を除いて、たいてい同じような外食チェーンや衣料品チェーン、スーパーばかりが目に付きます。コンビニも例外ではないですよね。

以前、長浜に行ったとき、街を上げての「黒壁」化を見ました。一部、にあわないところもあるけれど、頑張っているのかな?と。徳島の脇も本当に限られたところだけですが、うだつの町並みを維持している。ただ、その瞬間だけなんですよね。テーマパークなんですよ。
本当の日本らしさはもう見ることができないために、あえて作ってでもそれを実現することが、長い目で見て日本らしさを維持、発展させていくことになるのかなぁ、と思いました。
京都では、町屋風のカフェや商店が増えつつあります。ビルばかりの町並みの中に、京都らしさがちょっとずつ新しい形で入って来ている。それでこそ、観光に行く価値があるものかな?と思います。
町全体がテーマパーク、温泉街がテーマパーク、それでよいのかもしれません。そういや、鬼怒川のウェスタン村って今もあるんだっけ?

黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則

朝日新聞社

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とげぬき地蔵商店街の経済学―「シニア攻略」12の法則

日本経済新聞社

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オリジナル記事は2005/12/6投稿

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