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企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

この盆に読んだ、読んでいる本達

2009年08月14日 | 本の紹介(ビジネス)
大前氏の本をこれまで読んできた人にとっては、あまり発見はないのかもしれないな、とは思います。私も全てを読んできた訳ではないのですが、見たことのある議論が結構見られました。氏が一貫して言っているのは、自分で考えろ、ってことと思います。古くからの教養はいらない(とまでは言わないが・・)というのも、現実、それらの教養の他にも学ばなければならないことがたくさんありすぎる時代背景を考えると、全く否定できないどころか、その通りであろうなぁ、とは思います。
世界の人々がどんなことに興味を持っているか?みたいな話は、正直、ただのブームみたいなもので、どんどん移り変わっていくので、この本を読んで、環境の話やエイズの話を真剣に勉強してもあまり意味はないだろうな、と思います。そのあたりの認識が、どうなんだろうな?とは思いましたが(汗)
もっとも、総じて、集団IQがしていっている事についてはその通りだと思いますし、単にIQレベルというよりは、その判断の結果のレベルが落ちているのかな?と感じます。
とにかく、いろいろと考えさせられる本であることは間違いないので、是非とも一読を、と感じました。しかし、下で触れるような、差別の問題なんかは大前流で解決できるのかな?と感じます。どうも、社会の様々な問題のうち、差別であったり、根が深そうな問題については、大前氏はあまり論じたがらないような気がします。
様々な、負の解消のためのエネルギーを、もっとプラスに働かせることができるようになれば、相当なパワーになるのだとは思うのですが。。

「知の衰退」からいかに脱出するか?
大前研一
光文社

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予想通りに、不合理なんだそうです。人間の判断というものは。○○学とか、そういう難しい言葉は抜きにしても、この本は読めます。そして楽しめます。人はどれくらい、様々な環境事象によって、判断をゆがめられるのか?ってことが、これまではあまり世に出てこなかった事例(と私は感じました)を通じて、知ることができます。
○だから◎になる、とか△だから×になる、みたいな単純化したセオリーを得ることができるか?というと、不合理なだけあって、簡単ではないのですが、それでも、物事を理解するという側面からは、様々な要因について考えなければならないという意味での勉強になりました。
論理的には、すっきりとは説明できないような事柄についても、統計的に、人間はこう判断するんだ、という裏付けがとれることで納得するということもありではないでしょうか?
マーケティングとか勉強している人は、ぜひ読んでみて欲しいですね。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン アリエリー,Dan Ariely
早川書房

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差別という言葉だけで、目を背けたくなるということが、現代人にはあるのではないか?と思います。自分は関わっていないから、別にそういうことを知る必要もない、とか、考えたりしがちではないでしょうか?
私自身、野中広務氏がどんな人かはよく知らず、ある意味、自民党の裏側のボス、みたいなイメージで悪役として勝手に判断していたところがありました。この本を読み、その多くが、マスメディアによって作られた像であったのだなぁ、という理解につながりましたし、差別というものが、逆差別などになることなく、本当に解消していくためにどうするか?と言う視点で頑張ってこられたのだ、ということを知りました。
現在の日本においても、まっとうな補償を受けられない状態にある人や、インフラ整備の恩恵にあずかりにくい立場の方が少なくないということが、対談相手の辛さんによって語られています。こうした本を読まなければ、知ることができなかったことで、今の薬物汚染報道ばかりのテレビ番組を作っている局や製作会社は何をしているのかな?とか感じます。スポンサーもそうかもしれない。。
、在日問題に限らず、経済的弱者、また組織の中で動くに動けなくなってしまった人、待機児童や待機している要介護の人々、等々、どうしても弱者の声って一般には届きにくいのかな、と感じます。
上の大前さんにも、そうした困難な課題について、表向き経済的に解決したからいいじゃないか?みたいに見える議論で済まさないで、突っ込んで議論に加わってもらいたいな、と感じました。確かに、経済発展が、ある程度の割合で、弱者問題を解決していく側面は否めないとは思いますし、今の日本が経済発展を目指して動いているわけでもないということも解ります。
ただ、そうした停滞の中だからこそ、こうした問題を解決していかなければならないのかな?と感じてなりません。


差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
辛 淑玉,野中 広務
角川グループパブリッシング

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寄食という言葉は、気色悪いという言葉と読みが同じでもあり、ちょっと顔を背ける人もいるのではないでしょうか?確かに、寄食ばかり載ってます。発酵食については、小泉武夫氏に譲るとしても、それ以外の変わった食べ物(と日本人が感じるもの)を多数紹介しています。

世界奇食大全 (文春新書)
杉岡 幸徳
文藝春秋

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