あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

超・高張性温泉?

2006-10-30 19:57:28 | 温泉ねた
先日、ものすごくうれしいものを発見した。
自宅(=病院)から自転車で10分足らずのところに温泉があるとの情報を得て早速、体験入浴してきました。
ここは日本の温泉の中でも珍しく、高張性(含有成分10000mg/kg以上)の中でもトップクラス、なんと27750mg/kgと超・高張性の温泉なのです。ほとんどナトリウム、つまりは塩風呂であります。ほぼ海水?、ちょっと肌がひりひりしたりするので、肌のデリケートな方には厳しいのかもしれないが。
とにかく浸透圧が高いので、長時間は浸かっていても肌はふやけないし、逆に水分と一緒に老廃物が外に出て行くとか何とか、、、よるトイレに起きずにぐっすり何てことも書いてあった。夜間頻尿の方にもおすすめ?
まー、とにかく気持ちいいのである、露天風呂もあるし、サウナ、水風呂、休憩所、マッサージ、隣には手打ちそば居酒屋と一式そろっている。

先日の日曜日、夕方にも行ってしまったが、ゆっくり2時間ぐらい出たり入ったり冷やしたりして、整体やって、ビールとそば、、、とフルコース満喫した。
ただ、1つ問題があったが、解決した。
それは温泉に入っている間、電話に出れないということ。
call番であれば、頻回に電話来るし、call番でなくても緊急手術であれば呼び出しはある。
そこで考えたのがケータイ持って風呂に入ればいいということに気づき、早速、ケータイを防水仕様のものに替えた。
最近の技術はやはりすごい、水の中に30分つけてもOKということで、温泉に持っていって試すことに。
しかし、さすがに塩湯やサウナはOKとは書かれていないので、念のため防水パックに入れて持っていった。
意外といいもので、温泉やサウナに入りながらiモードで遊んだりできて楽しかった。
でも90℃のサウナでは本体がものすごく熱くなって買った初日から壊してはいけないと思い、早々に水風呂につけてやったが、、、。

風呂はいるときぐらい、電話なんか気にせずにゆっくり浸かったらどうなの?
という意見の方がほとんどだろうが、電話に気づかずにいるほうが恐ろしいし、かといってドキドキしながら20~30分おきに脱衣所に着信確認に行くのもあほらしい(←以前はいつもそうしてた)のである。

とにかく超・高張性温泉、病みつきになりそう、みんなも試してみてはいかが?

機械出しドクター

2006-10-29 05:47:48 | ちょっといい話、へー
本日のメニューは胸腹部3型と緊急CABGの二件でありました。
朝回診のときに循環器内科の先生からカテ室へとの連絡あり、覗いてみるとUAPがいるではありませんか。今日は昨日緊急で飛んだ胸腹部があるというのに、これは朝までコースかと予想したが案の上、先ほど2例目帰室となりました。
一例目の胸腹部はずーと前立ちやらせてもらって満足!、末梢と腹部分枝の吻合の時にセンター長は入ってきたけど、あとはほぼ二人っきりであった。5時間半ぐらいで思いのほか早く終わり、夕飯食って二例目へ突入。しかしながら、看護婦さんの都合が付かないとの事で、今回は私、機械出しデビューとなりました。思えば前の施設でも看護婦さん2人しかいなかったので1人がダウンしてしまうと、時に機械出しをやる事もあった。なんか、公立の病院だと5時に看護婦さん帰ってしまうので5時以降の手術は医者が機械出しをしなくてはいけないなんていう話は良く聞くけど。医者って、労働基準法とかほんとどうなっているの?
でも、いつも思うのだが機械出しは非常に勉強になるのである。手術の手順が全てわかっていないと、スムーズには進まないから、自分がわかっているのか、わかっていないのか、すぐにばれてしまうのである。
つい最近、同じく心臓外科の先生でブログを書かれている方がおり、時々覗かせていただいているのでありますが、そこにこんなお話がありました。

シャーロック・ホームズは、ワトソン博士とベーカー街の下宿の2階に住んでいましたが、ある日、ワトソンにこう尋ねます。
「君は毎日のように、この下宿にあがる階段を昇っているよね。」
「そうだね。」
「当然、階段をよく見ているはずだよね」
「毎日みてるよ」
「じゃあ、何段あるかね?」
「何段? 知らないなあ」
「ほら、ごらん。君は眺めているだけで、見ちゃいないんだよ。僕はあの階段が17段あることを知っている。それは、階段をただ眺めているだけでなく、よく観察しているからだ。」

なかなか、ドキッとくる話であります。
今日、機械出しをやっているときに、この話を思い出したのである。
ようするに、ブログの先生も同じ事を言っているのだが、手術を見ていてもただ見ているだけでは何の意味もないと。
わっかってはいるつもりだが、なかなか忙しい事を理由に日々の手術の復習ができておらず、せっかく日本でもここでしか見れないような手術を毎日見ているのに、いったいどれだけ自分の身になっているのか疑問である。全くもって贅沢な事であり、宝の持ち腐れ、ただの怠惰であろう。
まあ、とにかく時に機械出しなどやってみるのも新しい発見などあるもので、大変有意義に思えるのであった。

ちょっと残念なのは、先週も今週も日曜日はコール番でなかったのに、、、2週とも緊急オペで結局どこにもいけない。もうしばらくの間、日曜日がない。来月は週末はコール番と当直で埋まっている、、、とほほ。
こんな中でも、何とか自分なりのストレス発散法を考え気持ちを切り替えなくてはいけない。最近いくつか考えているので、またそのうち報告します。
また今日も昼寝して日曜日が終わるのだろう、昼寝大好きだからいいけど。たまには日の光をあびて光合成したい、、。

昼寝

2006-10-27 19:30:02 | のんびりした日
今日は昨日の夜に解離のオペが入ったため、予定手術を明日に飛ばし、徹夜明けの私は昼過ぎまで4時間ほど寝させてもらった。
気持ちよかった、昼寝はさいこーである。
午後は数件のMTのみで、みんな安定しており溜まっていた事務仕事をこなしてのんびりである。
でも、明日は変わりに午後から胸腹部なので、帰るのはちょっとおそいかなー。
たっぷり休養を取っておかなくてはならない。

疲れが取れない

2006-10-22 23:10:28 | 緊急
今日は久しぶりにcall番に名前の無い日曜日なので午前中の回診に参加したら、あとは少しリラックスして、久しぶりに仕事から離れようと思っていたのだが、朝、ICUに顔を出してみると、なんだかがやがやしており、何でも解離がいるとのこと循環器内科の先生が救急外来で拾ったようだが、話を聞くとCT上上行には解離はないとの事であったが実際にCTを拝見すると、上行はintactであったが下行の周囲に大量の血腫らしきものが、、、、。
3系解離の再解離の破裂という診断で手術となった、、、。
無事手術は終了
明日からのまたあらたな一週間にむけて気持ちを切り替えなくてはいけない、、、。
なんかリセットできない、週に一回ぐらいは仕事と関係ないことやって、リフレッシュしないとモチベーッションがキープできない。土日も夜も関係ない生活だからこそ、時間があるときはフレキシブルに休みを取りたいものである。でも腐っていはいけないのである。毎日手術で忙しいのは幸せなことである、自分で望んだことである。だからブーブー言ってはいけない、ここだけの話にしよう。
押忍、押忍、、、、。

今度はテレビ東京だよー

2006-10-21 21:53:07 | テレビ
先ほどようやくジャーナルクラブが終了した、もうしばらく英語の文献はおなかいっぱいである。annalsは内容が薄い?との事で、次回からはJTCSに。今度順番が回ってくるのは5ヵ月後である、恐ろしい。でもいろんな意味で勉強にはなるし面白い文献もそれなりにある、ただ基礎系はきつい、読んでいるほうもキツイが聞いているほうもキツイと言うことで、次回から基礎系は無しとなった。

今度の月曜日10/23、テレビ東京で19時からやる「主治医の見つかる診療所」という番組の南淵先生のコーナーでチャレンジャーズライブを取り上げるらしいので、ちょこっとは映ると思うのだが、、、みんなみてねー。

解離異常発生中

2006-10-14 16:32:54 | 緊急
金曜日は予定の下行置換の後に、弓部置換術後の吻合部仮性瘤のオペが緊急で入って術中に瘤破裂して急いでポンプ乗せて事なきを得たのだが、最後、皮膚を縫っている頃、再び急患の連絡で、解離?、到着後CTを見てみると、上行の瘤破裂の様にもみえるが、とにかくショック状態のため準備してオペ室へ、破裂の可能性も考えてFFでポンプ乗せて冷やして、Fibったところで開胸したところ、やはり破裂で、しかも嚢状瘤の破裂後の仮性瘤の再破裂といった感じでぐちゃぐちゃだった。
さすが13日の金曜日である。土曜日は連日の緊急手術の疲れがピークに達し夕方医局で仮眠を取っていると、再び解離の依頼の電話、いったいどうなっているんだ解離異常発生している。しかも今度は大学病院からである、こちらとしても絶対断わるわけにはいかないが、こちらのベッドのつまり具合とスタッフのことを考えてか、センター長の指示でTHCに収容して治療することとなった。THCでの診断は3型解離との事で、手術にはならずにすんだのだが。
しかし今週は予定手術以外に緊急オペが5件と続きましたが、みんな何とか生存しており順調な経過をたどりつつあります。
今日は何とか一日休憩させていただきリフレッシュさせていただきまーす。

今週は解離ばかり

2006-10-12 21:45:42 | 緊急
先週はAAA破裂が続いたと思ったが、今週はなんと解離という診断で送られてきたのが4件、うち1件は実はAMIで内科にパス、残り3件は本物で全てⅠ型、毎日解離のオペが続いている。今日はまだ木曜日なのでまだ来る可能性あり、、、。
毎日、心尖部送血での解離リペアーの前立ちさせてもらい、手順がちょっとはわかってきた。こういうときこそ、記憶が残っているうちに自分の手術ノートを書かなくてはいけないが、、、もう眠い。ここに来て、Ⅲ型も含めれば急性解離のCTは20-30例ぐらいは見たのかもしれないが、解離の画像診断は十人十色であり、診断と手術に持っていくかどうかの判断は非常に難しい、だからこそ来るたびに一つ一つが私にとって大変良い経験になります。

バチスタ

2006-10-08 11:47:30 | スーパースターども
昨日、とある方と夕食をご一緒する機会があり、その方の経歴を聞かせていただいたが、なかなか楽しかった。彼は自分のことを変人だと、揶揄していたが話を聞くと僕らアウトローの鏡のような方であった。弱冠30歳の若さで大学で日本をすて、当時まだ日本でもほとんど知られていなかったと思われる、かのバチスタ手術で有名なブラジルのバチスタのもとへ飛び込んで何千例とバチスタ手術に立ち会ったという。話によると最初バチスタは人間で切って、成功したので動物で実験を始めたと、。また、当時バチスタはとにかくデカイ心臓は何でもかんでも切ってしまっていたらしい。なぜ切るか、それはそこに山があるから登ると言った登山家がいたが、それと一緒で、心臓がデカイから切るんだ、と。大動脈も似てるかな、そこにこぶがあるから切るんだ!。それを何千と重ねて、その中から個々の症例において本当に必要であったか否かがはっきりしてきて、今現在のバチスタの手術適応が生まれたのだと、、、なんとも、、、すごいお国がらである。病院も最初はものすごいぼろくて、挿管チューブだとか、NGチューブだとか血液感染の可能性の低いものはすべてリユースしていたと、さすがにインドのように人工心肺回路までは使いまわしていなかったらしいが。そのころから、心臓手術はだんだんとエスカレートしてきて複合手術でなければ手術でないみたいな風潮があったらしく、単純なCABGやVALVEは彼に降りてくるようになり、300例近く執刀してきたとの事。
そして3年後、日本に帰ってきた彼を待っていたのは、居場所のない大学、、、弱冠33歳で海外で何百例とやってきたかは知らないが、手術はできても日本では年功序列だから、順番をまてと、、、、。バチスタのもとにいるときに、スロベニアから見学に来ていて、滞在中、彼がいろいろと面倒を見てあげた外科医というのがいるのだが、その外科医から連絡が来て、日本に帰って満足した生活を送っているのかという話になり、うだつの上がらず、居場所のない日々を送っていた彼は、そのままスロベニアに飛んで、再び母国日本を離れ、その後フランスへとび、今日本に帰ってきている。
須磨先生や南淵先生、福島先生たちが持っていたジレンマと同じなんだろう、海外で学んできた技術で母国の日本で困っている人を助けたいという思いで、帰ってきてもこの国の悪い点で、そういった人たちに対する尊敬と敬意の念がなく、そして受け入れ場がないためみんな再び海外へ飛びだってしまう。
なんとも、小さな国である。自分を守ることしか考えていない、良いもの良いことを素直に良いと認めて、尊敬し受け入れてほしい。
まー、とにかくこの先生はやってくれてます、みんながやりたくてもできないようなことを。
一番最初、この世界に入るときに南淵先生に、世の中で一番信用できる奴とは、自分のことを真剣に考えて、自分のために行動する奴だ。だからといって目先のつまらない利益に奔走すべきというのではなくむしろその反対で、自分や自分の人生が本当の意味で光り輝くよう、がんばる奴だといわれた。
まさに彼は自分の人生が輝くよう頑張っているのでしょう。
respect!!

またまたスーパー同級生

2006-10-06 01:10:03 | スーパースターども
今日は夜、AAA破裂が某大学病院から搬送されてきて緊急手術となったが、術者として選ばれたのはスーパー同級生のA君、彼がまたまたやってくれた、破裂のぐちょぐちょの症例だったが見事2時間15分で、予定手術とほとんど変わらない時間で、しかも16cmぐらいの傷で終了。同伴してきた大学の先生が手術を見学していったのだが、見事に決めてくれました。
私は鈎引きで、最後皮膚縫っている時、腕がプルプルしてしまいました。運動不足もいいところであります。
さあ、明日は弓部置換後の胸腹部なので、ちょと大変かな。今日はこの辺で帰ります。

足湯の夢

2006-10-04 23:04:42 | 温泉ねた
外勤でとある温泉街の病院に行くのだが、昼休みや仕事が片付いて、午後時間がある時などは、タオルを持って近くを散歩して、時に立ち寄り温泉などによってみたりする。あまりに気持ちよくて、お昼を食べ損ねたりなんて事もある。
数年前から温泉が無性に好きになり、以前地方にいたときには土日であちこちでかけたものである。時間が取れないときは近くのスーパー銭湯でも十分疲れが取れた。最近は忙しいしあまり思い切って病院から離れることができないので、ご無沙汰しているが、仕事で温泉街へいけてしまうのだから、僕にとって、こんなにうれしいことはありません。
時間がないときは、駅前に観光客向けの足湯があって、ちょこっと行って20分ぐらい浸かってくる。それだけでも不思議と体の調子が違う、次の日、体が軽いのである。
かの徳川家も、そこの温泉をたいそう気に入っていたらしく、その湯を15時間かけて江戸まで運ばせていたという。ちょうど江戸城に着くころいい湯加減になっていたとか。なんと贅沢な、、、。
いつか家を建てるなら、庭に足湯を作ろう、決めた。

ポスター発表

2006-10-04 22:44:13 | 学会活動
今日は午前中の発表だったので当直先から新幹線使って直接、学会会場へ行った。
最終日ということもあるのか、全体的に少なく、知っている人にはあまりあわなかった。今回の発表はマイナーではあるが、まだ誰も目をつけていないマニアックなとこを突いたつもりだったが、反響はいまいち。その他、あまり収穫はないが、同じセッションでTHCのE先生がall arterial graftGABGの両側IMAに続く第3のグラフトは?と言う様な題で、10年patencyを発表しており、なかなか衝撃的だった。10年でIMAは問題ないが、GEAは選んで使えば60%、そしてなんとRAは40%というさんざんたる結果である。また、別にLADには何を繋いでもpatencyは良く、CX、RCAはIMAを繋いでも、何を繋いでも悪いという結果だった気がする。
このシリーズには当然SVGは入っていないが、これならGEA=SVG>RAぐらいの感じだろう。
午後はopen aortic surgery VS endvascular repair(EVR)のディベートを聞いてきた。確かにEVRはすぐそこまで押し寄せている。いつかは立場が逆転してCABG<PCIのような関係になってしまうのだろう。でも、なくなることは無いし、re-stentingはかなりの確率で必要なので、open surgeryの成績がもっと向上すれば、患者さんも、何回もEVRやるなら一回でお願いします見たいな風になるのではと思う。
学会終わって4時ごろ病院へ、今日は弓部置換なのでそろそろ、終わる頃かなーなんて思っていたら、もうとっくに終わってた。今日はなんだかすべてがうまく行ったらしく4時間台で終了したとのこと。素晴らしい、平均6時間ぐらいをうたっているので、時にこういう日もないといけません。

学会

2006-10-02 23:42:49 | 学会活動
明日は一日外勤&当直で翌日はそのまま学会に参加するので、明日の朝からスーツを着ていかなくてはならない。いつも思うのは、独身だとスーツとかの処理にこまる、いつも着るわけではないけど、脱いだら脱ぎっぱなしって事もあるし、クリーニングには出している暇、ほんとにないし。前回、ひと月ぐらい前に着たスーツそのまま、掛けてあるけど、明日もそれを着てしまう俺、そしてそれをなんとも思わない俺は異常か?
学会は、いちおうポスターだけど、通ったので堂々病院休んで行こうと思ったら、学会参加は午前中だけってことになっているらしく、発表だけしてとんぼ返り?みたいな、高い金払って、自分のしょぼい発表だけってのもさびしいものです。とはいっても、いつも学会行っても昼真っから飲みまくってて発表なんて聞いたことなかったけど。でも、学会のもう1つの楽しみは、同窓会みたいなところがあって、僕ら若手でも、横のライバル達に会ってお互いの近況報告するのは良い刺激になると思う。
もし、時間が取れれば、地方から出てきた来た仲間達と一杯やりたいものである。
でも、今週はやらなきゃいけないことたくさんあるので、無理だな。

取材

2006-10-02 23:31:13 | テレビ
ここ数週間、うちのセンター長にフジテレビの取材がついており、チョコチョコ撮影に来ている、明日もカンファや手術の風景を撮影に来るらしい。僕は明日は朝から外勤の予定であったが、センター長の配慮があり、少し遅れても良いので、朝のカンファの撮影に一緒に出るように言われた。しかも、普段あまりやらない症例のプレゼンを俺にやるようにとの指令が出た。先日、頭を刈ったばかりである、何故かいつもテレビに出るときには坊主頭である、そういう運命なのか。←今回は別に悪い事したわけではない。


待ちOPE来る

2006-10-02 23:00:07 | 術者、勉強になった症例
今日はここに来て初めての術者が降りてきた。
またまたスーパー同級生のA先生に手取り足取りと教えていただきながらの手術となったが、言われるがままやると、不思議と吻合部からの出血なく、時間も教わりながらやったにもかかわらず、思ったより早く終わった。そして何よりも驚いたのは、傷の長さは最初に予定した12cmですんだ。すべてはお膳立てした殿様手術であったが、やはり術者は気持ちの良いものだ、ほんとサポートしてくれた人々に感謝感謝である。
反省点としては、中枢はinclusionで吻合したが、底面に針をかけるときに針先が安定しなくて苦労した。外膜を落とさないように針を垂直に入れなくてはならないので、必然と針を短く持って手首を思いっきり反して刺入して、一度放して持ち替えて、針のお尻を上手に押していって、出したいところに針先を誘導しなくてはならないのだが、これがむずい。思ったところに針が出てこずに苦労した。
それからもう1つ、この手術は何よりも視野の展開がすべてである。今日は、初めてということで周りが勝手に視野を展開してくれたが、本来なら術者がすべて指示して、助手が上だろうが下だろうが、遠慮しないで妥協しないでハーケンを引いてもらわなくてはならない。
今日の大きな収穫はそんなとこ、細かいことを上げだしたらきりがないが、でも全部大事なこと、次回からは二度と同じ事を言われないようにしないといけない。一度しか教えない、一度で覚えろが、センター長のスタイルなのだから。
もう1つ、忘れないように、腹部では18mmか16mmしかない、大きいなと思った時は逆に16mmを選べとのアドバイスをいただいた。そうなると18mmって選ぶのどんなときだ?