あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

ようやく通過

2006-11-30 23:30:22 | 学会活動
今日、提出中の論文が一個acceptされたとのことで編集部より連絡が来た。
早速、来年1月号のトップでのせてくれるとの事である。
最初に書き始めたのが去年の暮れぐらいだから、なんだかんだ1年がかりである。
来年、1月には投稿依頼の原稿がもう1つ載る予定であるが、締め切りがあと3週間ほどあるので、のんびりしておりまだ仕上がっていない。そろそろやらないとおじゃんになってしまう、やばい。
そして今週末は地方会での発表である、でも、いまだ僕のところにはプログラム届いてないんだけど、、、、やはり一度会員辞めた人には演題出しても来ないものなのか?

出前オペ

2006-11-27 22:59:38 | 術者、勉強になった症例
今日は関連病院に出張手術の機会をいただき行ってきました。まだできて一年も経たない病院ですので非常にきれいでびっくりし、うらやましくなりました。
手術はAAA2例でありましたが比較的簡単な方の症例の術者をまかせていただきました。
AAAはこれでまだ3例目でありましたが前立ちの素晴らしき指導のおかげで何とか無事終了。
今日あらたに指導をしていただいたことは石灰化の強い血管のときのendarterectomyについてでした。これでどんな血管も怖いものなしです。そして外膜のみで吻合を行うときは針のサイズを必ず1つダウンさせてやや細かめに愛護的に吻合することが大事なようです。
また、機会があればこういった出張をいただきたいものです。
ただ、満員電車に揺られての移動は慣れない私にはちと辛いかな。

okabay先生おめでとう

2006-11-25 23:44:42 | スーパースターども
先日なんかの学会のページ見てたら、okabay先生の所属が岩手医大に変わっていた。
川副先生が辞める事が決まり、次の教授は誰だ?なんて噂が流れていた時期があったが、たぶんokabay先生に決まったのですね。
しかし京都、倉敷、九州と流れて最後は東北で花を飾りましたか、おめでとうございます。
ところで、川副先生はどこ行ったかというと、生まれ故郷の病院で部長?かと思いきやホームページみたら院長に就任しておりました、さすがです。川副先生の「僕と同じ手術は誰でもできるんですよ、つまりはですね頭の中のイメージをいかに指先で再現できるかなんですよ」というお話、最初に聞いたときには、そんなん天才が言うことだと思ったけど、3回ぐらいその話を聞いて、その後、時がたって、ふとある時、自分にもちょっと理解できました。

お二人と今後もますますの活躍を期待しております。

スライド完成

2006-11-24 21:20:42 | 学会活動
今日のオペは胸腹部1型であったが、腹部分枝のギリギリ手前でBeveledに吻合できたので、肋間を一部島状に再建してストレートグラフトですんだため5時間半ぐらいで、無事終了。センター長が肋間再建のコツを兄弟子に指導していたので、勉強になった。オペ室を出てすぐに覚醒し下半身の麻痺の無いことを確認。K先生の麻酔はいつもながら、麻酔をほんとかけているのか?というぐらい覚めがよいのである。まー、脳障害や神経障害の有無をすぐに確認できるのでこちらとしては願ったりかなったりである。
夕回診して、その後は来週の地方会のスライド作りの仕上げに取り掛かった。
大体は完成していたが、あと動画とイラスト作りを残しており、昨日、動画編集のソフトを購入してきたので、早速、動画の編集とイラストの貼り付けで何とか形になりました。
ただ、内容がねー、、、マニアックで、質問すら来ないかもとちょっと心配している。
まー、それも試練だ。
先ほど、来年の心血管学会の演題採用のメールが来ていた、これも会場から袋叩きにされるようなネタであるが、通してくれたからには頑張ってポリシーを貫き通すのである。
これも試練。
来週からは、投稿依頼のあった論文の執筆に取り掛からなくてはならない、まだ一ヶ月あるが、またいつ忙しくなるかわかりませんから。
そういえば最近緊急来てないし、、、。

タンポナーデ

2006-11-16 22:44:14 | 緊急
今日はA型解離による心タンポナーデでショック状態の患者が運ばれてきた、緊急手術適応であるが血圧30-40とかで、それどころでなく、とりあえず心嚢を穿刺させていただいた(自分でやったのははじめてである)、10mlも抜いてやるとそれだけで血圧80ぐらいまで持ち直して、やはり急性のタンポナーデは危険なものだと思った。また、やはり必要あれば心嚢穿刺をためらってはいけないのかと思った。ただ、ミスしたらそれこそ大変なことになるが、、、、。
これまでも、内科の先生達が心嚢穿刺のつもりが心臓穿刺になってしまった緊急オペ何回も経験しているだけに、、、。

それで、その方はレベルも3桁から最後は1桁まで改善、残念ながら多院へ転送したが、無事手術を乗り切ってくれることを祈る。

もうすぐ

2006-11-13 22:11:54 | Weblog
今年も残すところあと1月半となりました。
今週から、また予定手術再開です。
手始めに今日はAAAが二件でした、二件目の手術は今年で280例目の手術となりました。
このまま行けば何とか300例(うち大動脈200例)は超えそうな勢いですが、まー大変なことです。
わたしも早く仕事を身につけて少しでも、みなさんをカバーできるようにしていきたいものです。

今週末も、やはり来た

2006-11-12 01:06:24 | 緊急
今日は弓部大動脈瘤の心嚢内破裂という、ちょっと珍しい症例だった。
基部や上行の瘤、もしくは解離の心嚢内破裂ならわかるが、弓部でした。
もともと一過性意識消失が主訴、弓部に90mmの瘤が見つかり切迫破裂疑いで入院となったが、確定はできなかった。入院後再び意識消失、呼吸停止となりCTで心嚢液貯留認め、大動脈瘤の心嚢内破裂とそれによる心タンポでショック状態になったと考えられた。先ほど、無事手術終了したがやはり術前の予想のごとく、PAの分岐部が弓部の瘤と接していてそのあたりで、破裂孔を認めた。FFスタンバイで開胸して、上にもう一本脱血とベント入れてDHCAに持っていった。
弓部の瘤が心嚢内に破裂するのはたぶんあんまり無いのではと、、、。
診断に難渋する一例でした。

今週は病棟の引越しのため予定は1件でのんびりと思っていたけど、緊急3件とまー、結局あまりゆっくりできなかったかな。
でも、大変勉強になります、、うれしい悲鳴。

投稿依頼

2006-11-10 19:12:48 | ちょっといい話、へー
今日、某大学の教授から連絡が入り、面識ないのでなんだろうと思ったら、雑誌の投稿依頼であった。その教授はある学会誌の編集員長らしく、先日の日本胸部外科学会で私が発表したものを今度の特集に載せてほしいとの事。
なんとも光栄なことでありましょうか。
マニアックな内容で発表のときは誰も相手にしてくれなかったのに。
めずらしい、物好きな教授もいるもんだ。
当然、二つ返事で引き受けました。
でも、もともとどこかの雑誌に投稿するつもりで、ほとんど完成しているのでラッキー。

胸部破裂

2006-11-08 21:39:32 | 緊急
今日は外勤であったが下行の破裂が来ているとの事で、昼から病院に戻ってきて手術に参加した。
左心バイパスを行う予定であったが、開胸器を広げたとたんに破裂
圧無くなりVfとなってしまい、とにかく穴を押さえて中枢をクランプして出血のコントロールし復活。すぐにFFbypassを確立したが、あとから考えるに足から送血しても破裂孔からもれるだけ?であんまり意味なしか?
むしろ送血するなら頭と心臓の保護で上に送血管入れるべきだったのでは?
ただ末梢をクランプした後は、脊椎の保護にはなったと思うが、、。
通常は先にFFbeating確立してから開胸するのかもしれないが、それでも破裂したら結局、遮断して出血のコントロール付くまではサッカーで回したとしても、十分な圧は出ないのではないかと思うが、、、。
難しい、、、、結局、センター長いわく破裂してしまったときは、下行でも胸腹でも、そのまま単純遮断で行くのが正解なのだと。
確かに、補助循環確立する前に破裂してしまったらとにかく、指で破裂孔を押さえながら遮断して出血をコントロールするしかないのだろう、遮断さえできれば、あとはわざわざ心肺確立する必要は無いわけであり、、、しっかりvolumeを返すラインさえあれば、そのまま単純遮断で、末梢の脊椎、腹部分枝、下肢の潅流うんぬんよりも早く中枢吻合すべきなのかもしれない。

また、仮に左心バイパスを確立していたらどうなっていたのだろう。
そもそも左心バイパスの利点は何ぞやという話になってくる。
1.末梢の潅流ができること
2.volumeのコントロールが可能、遮断のときに血圧を下げることができる
これらはFFでも一緒
3.ヘパリンが少なくてすむ
4.いざというときにPV脱血管から左心系にvolumeを送ることができるので、上行送血に近いものとして、心臓と脳保護に送ることができる。ただし、beatingしていなくてはいけない、心マでも良いのだろうが。
いずれにせよ、とにかく破裂部位の中枢をクランプすることである。

今日の方も、結局は出血のコントロールをつけられたので、その後はいつもどおりの下行置換で4時間かからず終了となった。破裂のとき一旦Vfにはなったが心マして圧は出していたので、頭は守られていると思う。
先ほど少し目を覚ましたようなので、ひとまず安心であるがまだまだわかりません。

とりあえず2個ぐらい

2006-11-05 13:45:13 | 学会活動
早速先日立てた目標2つ達成

現在投稿中の論文、1回目の修正原稿が来週でリミットであるので、
何とかまとめ上げたが、きっともう一度ぐらいは突っ返されるんであろう。
まー、根気良くやってれば向こうも折れてくれるでしょう。

あとはaortic routineといって、
大動脈外科マニュアルなるものを作ろうと試みており、
私の担当は下行置換の手術手順、CPBとAAAの術後管理についてである。
昨日、オペ室行って、いろいろ物品の名前とかきいて、これも何とか仮完成?

今週末は頑張りました。
また、来週からポツポツ手術再開になるので、それまで、デスクワークやるぞー。

秋休み

2006-11-03 10:46:02 | 目標、やること
今月最初の週は病棟の引越しや工事で、当センターでの予定手術はお休みにしている。
そんなこんなで、来週半ばまではのんびりである。
下々のものは夏休みが取れなかった分、交代で1日、2日は休みを取ろうということになったが、残念ながら私はまだセンター長から許可が出ず、今回は無し。
まー、物事は前向きに考えなくてはいけない。
遠出はできないが、病棟もそれなりに安定しているので、銭湯ぐらいは行けるだろう。
また、この際に溜まっている仕事を片付けるしかない。
優先順に並べていくと、、
1.aortic routineの作成:
締め切りは先月までだったが、、、骨組みは完成したが物品の正式名称が未記入。
2.投稿中のペーパーの修正:
今月中旬まで、これ間に合わなかったら、また一からやり直さなくてはいけない。
ちなみに、もう一編投稿中であったが修正締め切り過ぎて没になってしまった。
3.AAAのデータベース:
これはaccsessで作成したがプログラムの複雑すぎて使いこなせず、挫折しかかっている。素直にexcelにすべきなのか?
4.手術手順の復習:
いつチャンスが来るか分からない、いつでも備えてなくてはいけない。AAA、HAR、TAR、DSR、TAAAR、大きく分けて5つである。
5.来月の地方会の準備:
まだ、何にもやっていない
6.投稿
先日の胸部外科での発表内容を投稿しようと思っている。前の施設にいるときにほとんど書き終わってはいるが、それから全くやっていない。英語にしてみたいが、当然そんな余裕無し、全部委託するという手段もある。
7.ウインターセミナー、心血の準備
演題採用されるかどうか、まだわからんがとりあえず演題出したので、そのうちスライド作らなくてはいけない。
8.血管外科や次々回地方会、アジア心血の演題
締め切りはまだまだ先であるが、なにか考えておかないといけない。
9.外科学会認定医から専門医への移行
今年は終了してしまったので来年忘れないようにしないと。
10.このくらいで勘弁してやろう
今年も残すところあと二ヶ月、どこまで追行できるやら、、、とほほ。