あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

CCT打ち上げ

2005-09-30 20:09:36 | ライブ手術
今日はAVR一例のみで昼過ぎには、暇になってしまったので、来年の心血管の抄録をひとつ仕上げた。これはまだ世界で誰もやっていないと思われるリサーチなので、今はまだ内緒。もうひとつは、虚血性のMRについてを出せとのこと。データと解析はある程度済んでいるので、これも話をどうもって行くか考えなくてはいけない。今注目されていて、なかなか面白いテーマだが、恥ずかしながら勉強不足でいいアイデアが浮かびません、もう一度、データをじっくり眺めないといけないかな。
今日は外科チームでCCTの打ち上げです、残念ながら小生は当直のため辞退いたしました。最近、酒癖が悪くなってしまって、つい先日もとある飲み会で記憶を喪失、みんなに絡みまくっていたらしい。後日、周りからいろいろ言われるが、あまり覚えていないという、たちの悪い酔い方をしてしまった、しかしあの時はビールから始まりワイン、ウイスキーと一気飲みをしまくってた気がする。とほほっ。
しばらく、おとなしくしようと思っています。

明日は、点検に出している車を東京までとりに行く予定であったが、何故か鍵の調子が悪く、リモコンキーがひとつ使えないと、、。
それでもいいのだが、直すとなると、もう一度正規ディーラーに持っていかなくてはならないので、平日になると、やれやれ、、、。
仕方ないのでもう一週間、いや来週末はまた当直なので再来週に取りに行くこととなった。まあ、どうせ来週は学会でほとんどいないので、自転車でがんばるか。

自転車といえば、先日バイトの帰り、雨降ってきたので仕方なく駅前に自転車置いてタクシーで帰ってきて、その後CCTとかで忙しくてとりにいけず、ようやく昨日の夜、三日ぶりに、とりに行ったらなくなってた。たぶん撤去だろうと思われ、保管所なるところへ行くと、僕の自転車ちゃんがさびしそうにしていた。
おじさんに聞くと、なんだあんたそれさっき持ってきたばっかりだよ、だって。
しぶしぶ千円はらって三日ぶりに合体し共同作業開始。
気分が良かったので帰りにスーパー銭湯によりサウナと水風呂を往復。
やっぱ自転車サイコー、こんな田舎の駅前で自転車撤去されるとは、悲しかった。



CCT

2005-09-29 22:36:38 | ライブ手術
二日間のCCT surgicalは今年は何事も無く無事終了、ここに来て二度目の参加であるが、やはりスタッフサイドは大変である。手術も発表も講演もほとんど見れなかったが、今年も教授やら部長やらが本音をぶちまけまくってて面白そうだった。
初日は、小倉記念の岡林先生のoff-CABGで、何度か見ているがとても余裕があって素晴らしい。前の晩、懇親会があって岡林先生の隣の席に座らせていただいた、普段学会などでは、すごく無愛想に思えていたが、大変気さくな方で、さらにその晩は上機嫌でいらしたのか、自らしゃべりまくっていた。グラフトの選択は、右に関してはSVGかGEAとのこと。ラディアールは天野先生の言うとおりスケルトナイズして使っても遠隔期でスパズムが多く、もう使わないといっていた、ネイチィブのフローが多ければSVG、少なければGEA。左は基本的にLIMAをLAD、RIMAを分岐の先まで結構長く取って、再開胸のリスクを考えてAoの裏を回してCXへ1~2本とのこと。ただ、裏まわすとどうしてもとどかないことがあるので、RIMAの分岐の先で使ったり、分岐でYで使ったりするらしい、天野先生は、分岐以降は動脈の性状が違うので絶対に使ってはいけないといっている、全く逆の二人である。
ここでもトルコのカラゴッツの話が出たが、岡林先生はもう去年見学に行ったとのこと、とてもいい先生で空港まで迎えに来てくれたらしい、年間1200~1700ぐらいの症例をほぼすべて自分でこなしているらしく、下の者には回ってこないとか、、、。開胸閉胸、グラフトはすべてアシスタント(医者じゃない)の役目らしい。AWAKEのOFF-CABGに関しては彼いわく、外科医はAWAKEだろうが全麻だろうが関係ないと、やっていることは全く一緒とのこと。すべては麻酔科が決めることだと、、、ちなみにバイパス本数は平均1.6本ぐらいといっていたかな。

二人目は小牧市民病院の澤崎先生、弁形成で有名、今回はやや前尖のリウマチちっくなMsrで、普通なら即弁置換という症例であるが、これを弁の専門家はどうするかというのが、今回の症例を選んだうちのボスの趣旨である。
この症例はカメラもちとして手洗いさせていただいたが、澤崎先生前尖の根元をカットしてスライドさせて、ディフェクトは自己心膜をグルタルドアルデヒドで処理したもので、補うという形成を試みたが弁尖がやはり硬くて、コアクテーション悪く、いろいろ追加するも残念ながら断念して弁置換となった。しかし、この先生のチャレンジャー精神には天晴れです。
二日目は、国立帯広病院の、去年は弁形成で参加されていた、大動脈も得意とのことで今回はTAA、とても丁寧な手術で無事終了。OPEN Dで末梢と鎖骨下、分枝送血にして中枢の順で吻合して、BEAT再開して残りの2分枝を吻合して終了。
助手は大和成和に行った時にCOMICでいた、あの椎久先生でした、1年半前とはがらりと感じが変わって、少しお痩せになって、すごくりりしくなっていて、貫禄があった。最初は別人かと思ってしまったほど。まえに朝日新聞に載っていたが、COMIC卒業後、帯広に就職したとのこと。

来週は岡山で胸部外科学会である、今回も演題出してないけど参加させていただきます。来年の岩手の心臓血管に演題二つ出すようにいわれてるが、あと二週間しかない、来週は学会だし、認定医の試験も近いし、やばい。

エルステAAA

2005-09-22 19:31:57 | 術者、勉強になった症例
そういえば、ドイツから帰ってきてすぐ、初めてのAAAのチャンスがまわってきた、一人は夏休み、もう二人は関連病院に手術の手伝いに行ってしまい、その日は朝からボスと二人っきりという、偶然の状況が重なり、私にAAAのチャンスが来た。
しかも午前中はボスは外来なので、僕も朝から一人で回診して一人で麻酔かけて待っていると、外来にいるボスからMEさん前立ちに始めてろとのご指示!
これはチャンスと思い、いつも先輩がやっている通りにやった、いつの間にかテーピングまで終わっていた、そこでボスが入ってきた。
左末梢は難しくボスが吻合、あとは全部やらせてもらった。4時間5分だった。
次の週も、同じ状況となり、MVP+AVR+MAZEをボスと二人でやった。
やはり、一人で回診して麻酔かけて待っていると、始めてろとのこと、とりあえず一人で開胸していると、途中でMEさんが前立ちに入ってくれた、ヘパリンを入れる前にボスに確認した、そのままGOサインが出た、二本脱血でポンプオンしたところでボスが手を洗い出した。

こういった状況で医者が自分ひとりというのは、震えはしないがとても緊張感があって、ある意味、気持ちが良いし興奮するものだ、常にトラブルに対するリカバリーの方法を頭の片隅で考えて無くてはいけないと思った、特に送血管のトラブルは時々耳にするが、リカバリー出来ないと致命的だ。

うちのボスも、私にそういう経験をさせるためにやらせたのだと思う。
無事済んでよかったが、とても勉強になったし、自信にもなった。
いつの間にか成長している自分がいる、でもまだまだ、こんなんで満足してられない。
その後、AAAは二例あったが、回ってこなかった、やはり年功序列の世界なのだ。
また、チャンスを待ちつつ、外の世界にも顔をだすかな

魔の電子カルテ

2005-09-19 21:33:45 | Weblog
先週から電子カルテが導入となった、事前に私も2回ほど講習に出たが、その時点でまだ、システムが完成されておらず、また、マニュアルも無く、電子カルテ経験者の私としては、これでどーやって仕事するの?と思ってしまったが、、、。
なぜか、強引に、先週から検査と薬のオーダーがスタートしたが、オーダーのやり方に関しても、何のマニュアルも配布されないまま、始まり病院内は大混乱、看護婦さんも最近、みんなこぞってやめてしまい、ただでさえ人が少なくイライラしているのに、さらに追い討ちをかけてる。
何でも、この電子カルテの会社何人か院内にスタッフがいるが、電子カルテの仕事に携わったことがあるのは、たったの一人だとか、、、。
他の人に質問してもまともな答えは返ってこないし。
早く、会社変えたほうがいいのではないかと、、、そうしないと、うちの病院もこの会社と共倒れしてしまいそうな予感がするのは、わたしだけ?

正直、この先、かなり不安である。