あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

pump-on

2006-09-30 13:17:01 | 術者、勉強になった症例
先日、朝回診の際にセンター長から、今日の症例のポンプセッティングをやってみろとの許可が出た、ただし、1つでもミスしたら、その時点で取り上げだと。突然来るものとは聞いていたが、ついにきたかーと思いつつ、麻酔の間、いざ手順をイメージしてみるとあやふやな点がいくつもあり手帳を何べんも見直して手洗いをすることに。ここに来て3ヶ月ようやくやってきたチャンス、同級生であるA先生に前立ちにたっていただき、手術開始、細かいアドバイスをいただきながら何とか43分でpump-on、初めてにしてはまずまず、次は30分だいに持っていかないといけません。その後、ベント、レトロと入れていくのだが、レトロのブラインドでの挿入がうまく行かず断念、その時点であえなくA先生と交代となりました。

さらばスマート

2006-09-28 23:44:09 | Weblog
都会に戻ってきて3ヶ月、この間、愛車スマートに乗ったのはたかだか5,6回だと思われる。田舎とは違って生活のほとんどは自転車と電車とタクシーで事足りてしまう。バッテリーは上がってしまうし、最近は駐車違反だ、飲酒運転だと取締りが厳しくて、ちょうど今月で車検が切れるので、この際思い切って手放すこととした。今日はちょうど予定手術もとんで、比較的のんびりした日であったので、午後から書類をそろえてディーラーへ車持って行った。7年間でだいぶボロボロになり、しかも初期型の逆輸入車なのでたぶん一文にもならないかもしれないが。このまま腐らせるよりはましであろう。
手続きを済ませ、車とおさらばして帰ろうと思ったら、THCで遠位弓部破裂のオペとの連絡、こちらから応援出動らしく、私はとりあえず、長引いたときのための交代要員としてスタンバイとのこと。
医局で弓部置換と部分弓部置換のDVDみてイメトレしてたら、手術開始から4時間もうそろそろ吻合終わるとの事、ほぼいつもどおりの時間で手術は順調のようで安心。

明日の手術に備えそろそろ帰ることとしよう。
明日は、15年前に遠位弓部の嚢状瘤に対してパッチ形成を受けており、そこの仮性瘤である。15年も前にこんなおしゃれな手術をやっていたなんてすごい、しかもオペ記事取り寄せたら左心バイパスで行っていた。でも、仮性瘤になってしまっては意味がないけど。
パッチ形成の成績っていったいどうなんでしょう?
いまでもやられているのかな?
これも症例報告ものではある。

平和な夜

2006-09-26 15:57:40 | のんびりした日
昨日のコール番は、ここへ来て初めてICUに患者がいない夜であり、病棟も安定していて、一度もコールなく平和な夜であった。12時過ぎまでセンター長と飲んでいたが、解散してすぐTHCにdissection来たらしくセンター長は2時ごろ呼ばれて手術しに行ったらしい。

文章は少なめに

2006-09-21 23:24:34 | 学会活動
今週はCCTライブのため、今日、明日は手術予定は入れずにCCTの準備やら、普段できない病棟の停滞している仕事を片付けることとなった。
夕方からはスライドの仕上げにとりかかった。来月の初めに、胸外の学会があるが、前の施設にいるとき出していたネタが通っておりそろそろスライドをと思っていたら、なんと英語で書くようにとの指示。
無視して日本語で出したろうかと思ったがかっこ悪いので、取り合えす作りだしてはいたのだが、先ほど何とか完成。
当然、英語の文書なんて書いたことないので、表と写真と英単語&熟語をメインに、文章は最小限にしてみた。
たぶん、結構間違っていると思うが、何とかなるでしょう。

awake AAA replacement

2006-09-21 19:33:49 | スーパースターども
同じ緊急というのは不思議と続くもので、昨日外勤から帰るとAAA破裂が来ていてちょうど手術が始まるところだった。手洗いしようと思ったところで病棟に呼ばれたので、ついでに1時間ほど病棟回りしていたら、そろそろ手を洗えとの連絡、急いでオペ室戻って手を洗ってみればなんとこの一時間の間にほとんど終わっており閉創が始まるところだった。オペ時間2時間という予定手術並みの速さで終わらせてしまうw先生はすごい。
さらにドレープ外してもっと驚いたのは、なんと挿管されておらずawakeでepiと静脈麻酔のみでやられていた。何でもCOPDがひどいらしく、緊急のため詳しい情報がわからずawakeにいどんだらしいが、術者いわくまったく遜色なかったとのこと。
もちろんおかしな事あればすぐに挿管したのだろうが、手術も出血せず早かったこともあり、そのまま手術終了までいった。これはすごい、改めて思うがここの麻酔の先生は相当レベル高い。まー適応は限られるが有効な手段であることは確かである。

ライブ症例決定

2006-09-19 16:36:27 | ライブ手術
今週末開催されるCCTライブでの症例が決まった。
うちのセンター長の症例は、胸腹部2型+iliacという、まさにうってつけの症例である。ただ9時からの放映ということを考えると、いつものように7時オペ室入室ぐらいでは間に合いそうにない。たぶん6時入室ぐらいでないといけない気がする。他人様のところで麻酔かけて体位取るのにはいつも以上に時間がかかることが予測されるし、胸腹の場合pumponまで2時間弱必要なのである。
大川先生もなかなかすごい症例を拾ってくるもんです。
大変そうだけど、楽しみです、うちのセンター長の腕を全国に見せるチャンスであります。ライブで胸腹できるのはこの国ではセンター長だけでしょう。

今回のライブ、なんとしてでも成功させなくてはいけません。

おまけ

2006-09-19 00:56:57 | Weblog
もう1つおまけに、さっき3型解離がきた、血圧200以上なのでとりあえずAラインとって降圧&リハビリプログラムにのって入院とした。
ああ、また睡眠時間がへる、でも明日は夕方から寝当直だ、そこまで乗り切ろう。

三連休

2006-09-18 16:49:19 | 緊急
世間は3連休だが、休みに限って緊急は来る。昨日の解離が落ち着いて、夕飯食べて2時間ぐらい寝たかと思ったらAAA破裂がいるとの事で、朝3時ごろオペ室入室、3時間半ぐらいで無事終了したが最後はさすがに眠かった。この仕事、なんと言っても睡眠が取れないときが一番つらい気がする。最近、年齢のせいかよりいっそう感じるのである。術前のCTでは腹部動脈の紡錘型の瘤というより嚢状瘤の破裂もしくは仮性瘤のように見えたが、開けてみるとやはり仮性瘤らしきものがあり、そこが破裂していたのだと思われた。今日は午前中は惰性で何とか回診を終えて、ちょっと昼寝したと思ったら、もう夕回診の時間である。結局、この連休何もできなかった。今月、車の車検であることを思い出した、でも今月入ってまだ一回も乗ってない、もう機嫌を損ねているかもしれない、来週末こそ何とか忘れず車検出さないといけません。

心尖部送血

2006-09-17 20:51:01 | 緊急
今日の日曜日は久しぶりに病棟も落ち着いており、CALL番でもないので午前中の回診を終えたら、とっととトンズらしようと思っていたら久しぶりにⅠ型解離が来て昼から手術となった。救急隊到着時からショック状態で病院付いたときにはいくらか持ち直したものの、心タンポきつくオペ室入室時には血圧無くなり、心電図もワイドQRSになってしまい、アニソコ(+)、それでも急いでなんとかポンプオンして、Ao開けたところtearがarchの大湾側にあり腕頭まで続いていたためhemi-archは断念しtotal-archとなった。今日はCALL番であった同級生が術者であったが手術自体は出血も無く6時間きっかりで終わらせてしまい、すごいやつである。
ここの施設では解離は基本的に心尖部送血してしまうのである、自分もここに来て初めて見たが、なんかかっこいいのである。たぶん、他施設ではほとんどやられていないと思う、よっぽどどこにも送血路が無いときの最終手段であろう。センター長も、ベイラーにいるときに送血路が無い症例で一回だけ見たらしく、それから独自に経験をつみ自分のものとしたようだ。確かに世の中、心尖部送血の発表はあるにはあるが、あっても10例20例そこそこである。
先日、うちの施設から心尖部送血の論文が出たが症例数は138例で世界一である。
私も、いつかスマートに心尖部送血を決められるようになりたいものである。
でも、その前にドレーピングを卒業させてもらわなくてはいけません、、、とほほ。

CCTのお供

2006-09-12 00:00:21 | ライブ手術
今日、センター長から交通費宿泊費を自分で出すならCCTに付いてきてもよいというお話があった。
そりゃもう喜んで、付いていきますと1つ返事で答えさせていただきました。
久しぶりに故郷に帰る気分であります、田舎ではありましたが、やはり離れてみるとさびしいもので、あそこでの生活が懐かしいのであります。
ただ、当日はこちらの病院の留守番がいなくなってしまうので、代わりをお願いしなくてはいけないのですが。

休日

2006-09-03 18:16:00 | のんびりした日
つい先日、日曜日にマッサージしてラーメン2杯食べたという内容を書いた気がしたが、気づけばもう一週間たち、また日曜日がやってきた。昨日のことすらあまり覚えておらず、日々めまぐるしく過ぎてゆく。
今月から2人減ったこともあるが、今日はここに来て初めて1人回診となった。センター長が朝の申し送りの時に顔を出してくれ、ちょっと安心したが後は、電話でほうれん草である。いろいろやっているうちに午後になっており、昼飯ぐらい外で食べようと思い、今週もラーメン食べに行った。トーゼン2杯である。一件目に初めての店に行き冒険してみたが、いまひとつであったので、スープは飲まず、最近お気に入りの店で2杯目を、軽めのつもりでつけ麺を食べたが、やはり食べ過ぎたのか帰りの自転車こぎながら○んこ漏れそうになったのは言うまでもない。最近ケツの締まりも悪くなってきた、やはり体を鍛えなくてはいけない気がする。

忙しくなります

2006-09-02 21:33:05 | Weblog
今月から、外科医が2人減ってしまい、チャンスは増えると思いますが、忙しくなりそうです。しっかりと身に着けるもの身に着けて行かないと、僕もいつの間にか消えてしまうことになるかもしれない、、、。
ここへ来て2ヶ月、先日、やっと、ドレーピングの許可が下りた。
腹部、胸骨正中、肋間開胸と3パターンあるのだが、しかし実際にやってみると細かな点でできていないところがあり、まだ卒業できないのである。
ドレーピングができないと、メスは持たせてもらえないので、とにかくドレーピングを完璧にしなくてはならない。そしたらAAAとpump-onである。たいへんだー。

今月は、心血と外科学会と胸部外科地方会の演題の締め切りがあり、なんか出さなくてはいけない。こっちも大変である。
何とか1つは抄録書いたが、もう1つは、地方会の一例報告として症例だけは決まったので、あとはまとめるだけ。さすがに珍しい症例はたくさんあり、症例の宝庫ではあるので、探せばネタはいくらでもありそうである。

それから月1度、ジャーナルクラブというものが開催され、要するに当番の人がAnnalsを一冊読んで、その内容をみんなに説明するというもの。いちおう小児と肺以外は全部読まなくてはいけないので、かなり大変である。来月の初めに当たってる。これもやばい。
もう、やることが多すぎて、一個一個やっていかないとやばい、そういえば、投稿中の論文の修正も2編届いていたから、3ヶ月以内に再提出しなくてはならないし、今度の胸部外科のスライドも作らなくてはいけないし、忘れそう。
まずはto do listを作らなくてはいけないかも。