あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

ドイツ

2005-07-27 00:10:27 | ドイツ視察旅行
今日、手術中に旅行会社から電話が入り、夜久先生のご依頼でドイツの手続きで電話しましたとのこと、まさかと思ったがそのまさかであった。
ドイツのバード・ユーンハウゼンの病院を知ったのがつい数日前のことなのに、こんなに早く見学の機会を得ることが出来るなんて、ほんとうちのボスをはじめ、夜久先生、ナースAに感謝である。
料金はうちのボスからは90万と言われた、やけに高いなー、でもしょうがないかと思っていたら、なんと夜久先生に30万、うちのボスに30万の謝礼も含まれてるとのこと、ひょえー、まー冗談だろうが。
突然の話で、わがままいって周りのスタッフの方々にはいろいろご迷惑をおかけします、すみません。
今回、見学するのはもちろんだが、何とか向こうで留学してトレーニングするチャンスを得たいものです。

トケツからドイツへ

2005-07-24 12:08:31 | ドイツ視察旅行
今日は日曜日、今週は回診番だけどみんな落ち着いてるので、朝適当に回診してのんびりしようかなーと思っていたら、朝5時に病院から電話、CABG術後の患者急変とのこと、もう10日たっておりそろそろ退院と思われておったので、いったいなんだと思いながら病院へ駆けつけると、レベルはクリアーだが血圧60台と低く様子がおかしい。
エコー上は脱水、Hg2.0低下、、、これはバイアスピリン飲んでるし、消化管かどっかの出血だと思い、吐き気もあるとのことでNGTを挿入したら案の定、赤いものが、、、。
あちゃーと思ってたらNGT挿入の刺激かどっと吐血しちゃって、あーこりゃだめだうちでは見切れないと思い転送とした、転送先で胃カメラの最中にアレスト、すぐCPRして戻ったはいいが今度はお腹パンパン、結局消化管穿孔の診断で緊急OPEに、、、。。
帰りみちは大将の車に乗せてもらったが、そのときトルコの話とかしてて、ドイツの南先生の施設がすごいという話になって、そこにも見学行ってみたいといったら、なんと、8月の終わりに夜久先生と一緒に行くことになっていたが、行けなくなたので、お前行くか?と奇跡のようなことば。
とりあえず、行ける行けないは別として、すぐに行きますとお返事した。

不思議なもので、今日吐血事件が無ければ、この話にでてこなかったかもしれない、

いま僕の中ではこの南先生がちょっと熱い。
はじめて知ったのは、6月の関西胸部外科学会のとき招待講演で日本にこられており、そのときその存在と経歴を知った、漠然とすげー先生がいるもんだと思った、日大の教授として日本に戻ってこられるとか、、、何でわざわざ日本の大学の教授なんかなるのかなー、今のほうがよっぽど良さそうなのに、と勝手に思う。
7月に入り大学病院時代のナースAから突然のメール、南先生のことを知っているかとの質問だった。そのときはなんだ?誰か知り合いで移植患者でもいるのかなーと思い、当たり障りのない、お答えをした。
先日の冠動脈外科学会でも南先生をお見かけする、そろそろ日大の教授として日本で活動を開始するのかなーなんて思って眺めてたら、その夜、再びナースAからメール、南先生とその兄がこれからドイツにまなんで、日本でもホームドクターネットワークというのを作ろうとしているらしく、そのプロジェクトに参加することになったと。そして南先生の著書「こんな医療でいいんですか?」を薦められたので、早速新宿の紀伊国屋書店で購入、一気にバク読、そのまま南教の信者となる。
そして先ほどの見学の話ときたもんだ。

なんか南先生が立て続けに登場してる、これらはすべて偶然とは思えない。
すべては繋がっている、ドイツに向けて一本の道があるような気がする。
そーとー妄想の世界に入ってきてしまったが、
今はほんとに、何とかドイツに行ってみたい。

冠動脈外科学会

2005-07-24 01:59:23 | チャレンジャーズライブ
今週は冠動脈外科学会行ってきた。
off-pumpに関してはありきたりの発表が多かった、面白かったのは中枢吻合用の新しいデバイスとか、内視鏡下のradial採取、あとはやはり今流行の左室形成術とか虚血性のMRかな。
チャレンジャーズライブでは、予選をかち抜いた4人の先生の豚CABGをみたが、優勝した先生はさすがに上手だった、とても落ち着いていて安心してみてられたかな。S先生は残念ながら2位、でも出場できただけでもすごい。コメンテーターの先生たちも好き勝手言いたい放題、東上先生は緊張して手が震えてるのを見て、B-ブロッカー飲むと止まりますよと真剣に言っていた、自分も飲んでるらしい、あとで聞いたら、ほんとに飲んでるらしい、飲み忘れたときは一度手を下ろしてのみに行くらしい。
なんか、4人の経歴がそれぞれ変わっていて面白かった。
1人目は名市大の医局を飛び出し、すでにOZに2年臨床留学し向こうでCABGは40例ほど経験有という実力者。
2人目は自治医大卒後7年間の丁稚奉公のため現在、四国の小さな島で地域医療に貢献中、週に一度広島の病院で心臓外科のトレーニングを受けている、心臓外科界のドクターコトウ、来年で自治医大の義務も終了。これで、予選を通ったのもすごいが、こんなモチベーションの高い人が毎日心臓外科やりだしたら、大変、かなわんかもしれん。
3人目は昭和出身、その後1年ごとに病院を転々とし今年、神戸大学へと身を転じた、風来坊。
そして4人目は、神戸大学出身、現在は医局からの出張で姫路循環器病センターでトレーニング中の29歳、主治医のときはグラフトのニヤーサイドは縫わせてもらっているという、そこの伝統的なトレーニング方法で鍛えられていると、しかし、所詮医局の人事、今は大変恵まれているが、次はもしかしたら手術のない病院へ飛ばされるかもしれんし、研究を命ぜられるかも知れないと、、。
こんなメンバーでした。

あとは、今、T大に行っている先輩に会ったが、すっげー話きいた、何でも5時間とめられる心筋保護があるって、なんかトーマス液に何とかと何とかを入れて、酸素をぶくぶくさせて95%にして、10℃に冷却して注入するって言ってたけど、本人もあんまり良くわかってないが、実際にそれで問題なく手術しているらしい、すげー楽ちんだって言ってた。不整脈も別にそんなに出ないって言ってた、、、、そこの教授が10年前から研究してるんだとか、、、。
その話を帰ってきて、上の先生にしたら5年ぐらい前に似たようなのあったぞと言われた、それにクリスタロイドだったら結構とめてられるみたいなこと言ってた。あれーって感じ。

あとは、金沢の渡辺剛先生から直接トルコのカラゴッツの話が聞けた、剛先生も世界各国いろいろと手術を見に行ってるが、その中でもダントツだって言ってた、見た感じはぜんぜん急いでいる感じではないが、終わるとMVR11分、ベントール35分と脅威の早さだと、しかし速さを求めるならもっと雑で速い外科医はいくらでもいると言っていた、何よりも丁寧で速いと、そして手術室に入ってから出るまでのすべてにおいて効率よく、そういうシステムがすばらしいといっていた。
そして、若いうちに絶対、そういった世界の先生の手術を見ておくべきだよとも言っていた。
見学行きたければいつでも口を利いてくれるとのこと、これもやはりうちの大将の人徳かな、ありがたやありがたや。

学会というのは、発表したり聞いたりするのももちろん大事だが、もうひとつにいろいろな方と出会えたり情報交換できたりと、今のところそっちのほうが大きい気がする。

初日に六本木の、たんや又兵衛という牛タン屋さんに行ったが、絶品、ここ最近食べたものでは一番かな、また今度絶対行きたい。


ぶたCABG

2005-07-19 22:53:48 | チャレンジャーズライブ
今日はMAP+TAPとaxillo-bi-femoralと縦に2件だったので8時には終了、1例目はpump-onまで、後は前立ち、2例目は足一本縫わせてもらった。なかなか充実した1日でした。
久しぶりにpump-onさせてもらった気がするが、ふと気がつくと時計は41分とまずまず。最初は1時間以上かかってたのに、いつのまにか出来るようになってくるものですな、次は30分目指してがんばるかな、まだまだ自信が無くて無駄な動きが多いんだと思われる。
明日からは、冠動脈外科学会で新宿へ行くのだー、チャレンジャーズライブの本選もあるのでちょっと覗いて来るかな、今年は予選落ちしたが来年こそは予選通過して、ぶたCABGできるといいな。

海の日

2005-07-18 14:37:39 | Weblog
今日は海の日で天気はサイコー、梅雨は明けたのか?
でも私はというと病院の当直、とほほ。
何も起きないことを祈る。ここの病院は内科外科関係なく一人当直で、外来は事務当直と二人で看護婦さん無し!!だから、事務当直が技師さんやMEさんで心電図とったりとか薬出したりとかそれなりに出来る人と一緒になるといくらか楽ちんだが、出来ない方だと全部自分でやらないかんので、それなりに大変、入院なんかさせるものならなお大変、でもカテーテル必要なときは内科の先生呼んでほぼお任せしてしまうので、ある意味楽ちん。
来週末もまた回診番だが、再来週はヨットの東医体あるので江ノ島まで応援に行く予定、久しぶりにヨット部のOBたちとも会えるので楽しみ、うちの部は結構結束が固く東医体となるとOB、OGあわせて毎年30人ぐらい応援に駆けつけて、みんなで漁船1艇貸し切って応援しに行ったりする。以前はOBで32フィートのクルーザーを持っており、それに定員オーバーで乗り込み応援に行ったが、浸水がひどく腐りだしたため海の上で沈む前に廃艇となった。

最近、ヨット乗ってないけど、練習とかも見に行ってないので今の現役メンバーはあんまり良くわからん、そろそろまた優勝カップを取り返してほしいものだ、ちなみに昨年は何位だったのだ?賞状の一枚ぐらいはもらったのか。

そういえばこないだ、レスキュー艇のエンジンが海に落っこちて、、、沈という手紙着てた、それで新しいエンジンを買ったのでカンパお願いしますって書いてあったけど、忘れてた。
もう一度、忘れておくか。



to enjoy the cool of summer evening

2005-07-16 00:09:24 | 術者、勉強になった症例
昨日はplatypnea orthodexia syndromeという、なんとも大変珍しい症例のオペがあり、その後、納涼会で網焼きを食べに行きました。ちょっと、日本酒飲みすぎて今日は一日、調子悪かったが、TAA1件だけだったので、少しゆっくり出来た。
夕方は外科認定医の書類作り、ようやくもう一歩で完成というところまできた。
明日は地元の花火大会がある、病院のみんなで行く予定。また飲んじゃいそう、ようやく昨日の二日酔いが抜けてきたというのに、ここのところ良く飲んでるけど、いいのか?、まー、いっか。
そういえば浴衣を買おうと思ってたが忘れてた、明日はオペ無いので、仕事終わったら花火の前に買いに行きたいな。

indonesia

2005-07-12 08:26:03 | ちょっといい話、へー
昨日は外勤、その後、時々行く居酒屋へちょっと顔をだしたところ、隣でインドネシア・パブのオーナーをやっておられるという方がおりまして、スケベ心はおさえて少々まじめにお話を聞いてみた。
その方、年齢はたぶん40台前半ぐらいでもともと日本人?なのかどうかは不明だが、顔は完全にインドネシア系だった。
語学の話になって、インドネシアの子は日本語まったく出来ずにくるらしいが、通常3ヶ月しか日本には滞在できないのでその間に必死になって日本語覚えるらしい。日本に来て1ヶ月でほとんどの日常会話はOKになり、2ヶ月でカラオケを字幕見ながら歌い、帰るころにはローマ字で手紙も書き冗談も言えるようになるらしい。
オーナーいわく、生活がかかっており3ヶ月という期間限定ということもあるが、あっちの方は耳がいいのではないかといっていた、あと、逆に余計な知識が無くまっさらなところで実践から入っていくのがいいのではないかといっていた。
日本人が英語しゃべれないのは、中途半端な知識があり文法だ何だと考えてしまい言葉が出てこないのではないかといっていた。
そういわれればそうだ。
あとは、なんか今アジアは熱いと、特にインドが熱いという話になった、仕事柄よくアジアに女の子のスカウトに行くらしいが、アジアの企業のトップのほうは最近はインド人ばかりだと申してた。
恐るべしインド人。

wonderful world

2005-07-10 21:31:07 | スーパースターども
昨日お薬の説明会、その後、ちょいと隣町で懇親会があるとのことで、当然、飯だけ食いに懇親会から参加。なんか料亭風の鮨屋でありましておいしい魚をつまみに、ビールから始まり日本酒、焼酎といつもの調子でついつい飲んでしまいました。
そこで、盛り上がった話が、トルコの心臓外科医の話で、うちのボスが金沢の剛先生から聞いたらしいんだが、小生ちょっと目からウンコ落ちまくった。
金沢の剛先生といえば最近、意識化のバイパスとかガンバておられるが、なんかもともとねトルコでそういうのをやっている医者がいるらしく、
そんで剛先生、そこの病院に見学に行ってるらしいのだが、
そこは、いろいろ経済的事情とからかわからんが、局麻でねバイパスやってるらしく、それで即退院みたいな、、、
しかもねスタビライザーとかそんな近代的なもんなくて、心膜をおもっくそ吊り上げて心臓を肋骨に押し付ける、そしてなんと肋骨をスタビライザーにして肋間の隙間で吻合するみたいなこと言ってた。
なんか、すごい、てぇしたもんだよ蛙の小便、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、ってやつですよ。
さらにさらにね、AVRとBentallのオペも見たらしいのだがAoのクランプ時間がねAVRで11分、Bentallで35分だって、なんか自分でやったことねーから感覚的にわかんねーけど、むちゃんこ速えー?ぜんぜん想像つかん、たぶん弁も連続でだーって縫って、Aoも一層でがーって縫ってるんだろうってみんなは言ってたが、、、
そういえばトロントのタイロン・デービットも若かりしころはAAAのSkin to Skinは45分で彼の手袋以外には血がつかないって聞いたことある、そしてオレゴンのスターさんのとこに行ってたうちの先生曰く、いまから6、7年前の話らしいがOn-Pumpの3枝Skin to Skin、その先生の見た中で一番早い人は1時間って言ってた。
とまー、眉唾みたいな話ばかりだが、たぶんどれもほんとなんだよ。
まさに世界はwonderful worldだ、すげー、あらためて思う、やはり脱日本計画だ。
小生、今年の夏休みはイスタンブールにでも行ってみようかと思ってしまう今日この頃、、、、であります。


weekend

2005-07-08 23:10:26 | Weblog
今週も無事終了。といっても私、私用で週の真ん中3日ほど休んでましたんで、今週は手術は1件入っただけ、しかも静脈1本採っただけでした、他の皆さんお疲れ様でした。
週末の術後管理は責任もってやらせていただきます。
来週は今のところまだ5件の予定のみ、でも中身を見るとバイパス+弁、RE-OPE、TAAとか、なかなか一個でもお腹いっぱいになりそうなメニューもあり楽しみであります。
あとは、来週末は生体弁研究会、その次の週は冠動脈外科学会、その週末は関西手術手技研究会となんか盛りだくさんです。私は今のところ冠動脈外科学会だけは参加するつもりでーす。

wake up !!

2005-07-03 11:23:17 | Weblog
昨日のruptureの患者さんは、問題なく止血できてその後のFFも無事終了。
透析患者さんでなかなか麻酔覚めず、まだお休み中。ただいま透析でお薬除去中、早く起きないかなー。
今日の夜は、最近通ってる英会話スクールのパーティーがあるので、ちょっと顔出そうと思ってる。

emergency

2005-07-02 11:47:20 | 緊急
今週は土日はOFFの予定だったので、今朝も思いっきり爆睡していたら病院から電話あり、これから緊急手術とのこと。
左総腸骨動脈のCTOで、内科でカテーテルで削ってたらラプチャーしたとのことで、これから止血とF-F Bypassの予定です。

the beginning

2005-07-01 21:45:24 | Weblog
今日、初めてこのブログというものの存在を知り、好奇心旺盛でも飽きっぽいB型の私としては、いつまで続くかわかりませんが、とりあえず投稿開始してみることに。
わたくし現在、とある病院にて心臓血管外科のトレーニングしています。
今後は、その生活について、書いていくつもり。
とりあえず、今日は腹部動脈瘤の手術1件で開腹の既往歴あるも、特に問題なく午前中でほぼ終わり、午後は久しぶりにのんびりすごせたが、先ほど、B型解離がヘリコプターに乗ってお隣の県からやってまいりました、心カテちゅうに裂けたらしいがとりあえず緊急の適応は無く、降圧療法のみで様子見となった。今夜もゆっくり寝れそうです。