あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

寿司係

2012-12-30 12:20:22 | Weblog
おとといのCABGの方は、点滴もはずれ元気に歩いている姿を見て、安心です。無事年を越せそうであります。やはりOPCABはいいですね。

明日の年越しは、一人ぼっちと思いましたが、ありがたいことにICUのお仲間に入れてもらうことになりました。
なんか、研修医以来って感じで、そば、甘味、飾り物などみな係りが決まっておりまして、私は寿司を調達してくる係りとなりました。うーん、これも人生。

今年の総括

2012-12-29 19:44:26 | Weblog
職場で今年の総括を提出してほしいとのことで、振り返ってみました。
今年は4月に、今の病院に移りまして、マニュアル作り、チーム作りから初めて、ぼちぼちと手術を始めました。
ありがたいことに、10名の先生方がかわるがわるご指導に来てくれまして、各々の良いところを学ばせていただいた9ヶ月でした。

1月から3月までが心臓3、末梢1でしたので、4月から昨日までの合計で、心臓52、末梢22で、74例の手術となりました。
残念ながら不整脈による入院死亡が1例と、重篤な合併症で長期入院が2例ありました。
学会発表や講演が8回、論文は日本語1、英語1、ここは頑張りました。
その他、麻酔科標榜医の資格を取得しました。


滑り出しは順調に思えましたが、やはり半年過ぎたあたりから、学会などでリズムがくずれたこと、新しい手術を始めたことや、気のゆるみが出て、トラブルがぽつぽつとありました。それに伴い、いろいろと問題点も浮き彫りになってきましたので、改善して、来年からは気持ちを改めて挑みたいと思います。

今年は長期入院の方2人と社会的理由で退院できない2人で4人の患者さんが入院のまま年越しとなりそうです。
私も一人ですので、さびしいですけど、病院で看護婦さんたちと年越しになりそうであります。


クローズ

2012-12-29 19:40:21 | Weblog
昨日の雪で、朝は30cmほどの積雪となっていました。とりあえず、明日のゴルフに備えて、車を動かしておくかと思い、雪を下して、スタッドレスの効果を試しつつ通勤。

明日、今年最後のゴルフを楽しみにしていましたが、雪のためゴルフ場クローズとの連絡。
それでは隣の県へと思いましたが、そちらも雪だそうで、今年はもうあきらめました。
年明け早々に、空いているところあればリベンジしたいところであります。


吸引管

2012-12-28 18:01:36 | Weblog
今年最後の予定手術終了です、OPCABでしたが、50才代ということもあり、両側内胸で4か所、左領域は全てカバーして、右はスモールでしたので、SVGで終わらせました。
手術室から出ると、外は大雪でした。こちらへきて、ここまでの雪は初めてであり、昨日、ちょうどボア付きのブーツを買いましたので、グットタイミングでありました。職場のみんなには、そんなの市内ではいている人見たことないよと馬鹿にされましたが、あったかいですし、、、さっそく役に立った。

術後1時間で無事、抜管、やはり目が覚めてくれれば、とりあえず一安心ですね。

内胸採取で吸引管使ってみたけど、下手くそなので、ちょこちょこ出血させてしまいまして、ちょっと強引だったかもしれません。若くて組識がしっかりしていましたので、吸引管では結合織が外れなっかた、もっとこまめにハーモニックや電気メスも併用すべきなのだろう。また、来年、試してみます。



懐かしの豚コンテスト

2012-12-27 18:16:53 | Weblog
先日、チャレンジャーズライブの決勝戦にお邪魔してまいりました。
私も6年ほど前にお世話になり、自分のモチベーションを高めるのにずいぶんと助けになりました。
そんなこともあり、今回は恩返しということで、チャレンジャー達の助手を勤めさせていただきました。
また、下準備として、豚の心臓の中にポンプを植え込むという作業がありましたが、なかなか良くできています。生きた豚さんで出来なくなったとはいえ、いろいろ考えるものですね。
今回の出場者はというと、なんだか、有名どころの施設ばかりで、つまらん、ここ何年かはこんな感じで、ちょっと面白いメンツがいません。私らの出てた頃は、どこの馬の骨かわからんやつばかり、かくゆう私のその一人なのだろうが、人間の冠動脈はもちろんのこと、人間の内胸動脈すら触ったことなかったレベルばかりで、そっから這い上がっていくみたいな感じがしましたが、最近の方々は、いわゆる心臓外科の中でも登竜門というか、エリートというかそういったチャレンジャーばかりで、みんなすでに人間のオペレーターだと、、、何しに来たんやー。
まーそれだけ、時代が変わったのね、もう30代前半の若いうちから、OPCABをやる時代になったのですよ。
私の担当したのは3名でしたが、みんなレベル高すぎです。よどみなく、迷うことなく運針を進めて、きれいに吻合しています。
3人目に助手した先生がみごと優勝、あっぱれであります。
でも勉強になりました、3つの施設、各々、年間500以上やっているような施設の吻合方法を見させていただき、いいなというのがあったので、次回から取り入れたいと、思っています。

さっそく、明日、今年最後のOPCABが入っていますので、12/28ですが、好き好んで私もやるわけではなく、患者さんの希望です、年末年始しか休めないという。年明けから仕事とのことで、合併症なく、とっとと復帰してもらわんといけません。聞けば仕事は、工事現場とのことで、いくらなんでも退院直後の力仕事はだめよと言ったら、現場監督だから大丈夫、だけどいないと工事が進まないとのこと。

元気な高齢

2012-12-06 19:46:16 | Weblog
本日の方はAVR+CABG2本で4時間ほどで終了、2時間で抜管となり、何より。
しかしながら、グラフト吻合2本終えたところで、ちょうど心筋保護30分とのコールがあり、まずまずと思ったら、指導医の先生からは遅すぎると、心停止の時はOPCABと同じスピードなんかで縫っていたらダメだと、とっとと縫わないといけないんだと。
確かに複合手術となると、全ての手技が確実で速くないといけないのだろう。まだまだである。

最近80代の方が多いが、この方もICしたときは86才だったと思ったが、本日手術室に来たら、87才になってた。
それでも、がっちりしており、組識は70代と思わせる丈夫さで、骨以外は止血が必要なかったです。

明日はvalsalva sinus aneurysmです、未破裂ですが、これまでは破裂した方しか見たことなかったのですが、それでも年に1-2人ぐらいんも珍しいものです。
腋窩7cmアプローチで挑みます。

今日は朝から、、

2012-12-02 13:02:39 | Weblog
昨日は初雪でした。あまりの寒さに、焼酎飲んで午後7時にはお布団に入ったら、やはり2時ぐらいに目が覚めてしまい、寝れないので、書きかけの論文書いちまえと思い、一気に書き上げました。ふと時計みると8時になり、そろそろ回診でも行こうかなと思って、気が付けば病院から1時間前ぐらいから10回ほど電話が、いま、そんなに重症はいなので、これは何か緊急かなと思ったら、案の定、循環器内科の先生からで、足詰まった人がいるとのことで、駆けつけてみると、ちょうどカテ室入室したところであり、ぐっとタイミングということで、Fogartyしましたが、なんせ、道具がない、、、、これまでの先生はオペ室でFogartyやってたとかで、ん、透視なしでいったいどうやってやるんだ?
しかし、オペ室行ってもワシも道具の場所すらわからん、今度、ちゃんとセットを作ってもらおう。
まー、なんとか、脈触れて万歳、、カルテ見たら、大正7年生まれとのこと、こっちの方はホント元気です。

そんなこんなで医局に戻ってくると、なんやら外国からの怪しい小包が置いてあるでないか、恐る恐る開けてみると、学会誌が5冊ほど入っておりました。
これは、以前投稿していた雑誌、ということはついに載ったか、中身を確かめると、ありました、投稿した論文が、ついに英語論文一つゲットです。

朝方、論文一つ書き終えたご褒美でしょうか、これは物々交換か。

これでようやく、心臓血管外科の国際会員の申請ができます。毎年2月、8月が締め切りだったので、来年の2月に間に合います。
さすれば、関連施設になれる。。。若い人も来てくれるはず。。。症例集めなきゃ。