あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

CCT

2010-01-28 23:00:58 | Weblog
今週はCCTがありますので、後半は手術お休みであります。
今日は山での当直、お二人看取りさせていただきました、お二人とも静かにお眠りになりました、それ以外は平和な夜です。
来月の学会発表の準備などしております。
明日は市の休日夜間の当直であり、インフルエンザの患者さん渦の中に突入です。
明後日はバイト先の新年会があり、体調不良で、あまり気分は乗りませんが顔を出して、ちょっとリフレッシュしてこようと思います。
CCTは何でも、今流行の3Dでライブ手術をやるとのことで、450万ぐらいつぎ込んでやるとのことで、あのアバターよりすごい装置を使ってやるらしく、ちょっと見てみたかったのですが、残念ながらお留守番であります。

悪寒戦慄

2010-01-27 14:44:23 | Weblog
わたしはあまり普段から発熱などしないタイプの人間なのですが、昨日はどうしたことか、腹痛と寒気がしてありったけの布団をかけて、厚着をして汗びっしょりになりながら今朝を迎えました。朝には少し楽になりましたが、全身の節々が痛くてだるくて、何でしょう。
上気道の症状など何もないのですが、なんか今までに経験したことがないくらい辛かった。
これはいわゆるインフルエンザかもしれません。
本日の手術はAAAとAVRの二つ、AAAは私の担当となっていたのですが、傍腎動脈の瘤ですので、腎動脈上でクランプして腎動脈すれすれで吻合してこなければいけなかったので、ちょっと大変でした。
腎動脈の虚血時間22分でしたので、たぶん大丈夫だとは思いますが、もともとクレアチニンが2近い人なので、ちょっと注意が必要です。さすがに10cmの切開とはいかず、腎動脈をしっかり見るため14cmの切開で、手術時間2時間20分ぐらいでした。

やはり全身だるくて、頭もいたいので、2例目の終了を待たずに、今日は早退させてもらおうと思います。
今日は誕生日ですしね。
早く帰っちゃおう。

綺麗な穿孔

2010-01-23 22:06:32 | Weblog
昨日は2件の手術を終えて、今週もようやくこれで手術終了と思っていたら、夜の10時ごろにカテ室に呼び出され、PCIラプチャーでコイルつめたり、脂肪つめたりいろいろやったが止まらないとのこと。
すぐに外科チーム集合して手術となりましたが、通常PCIの穿孔というと、ちょっとした解離とか、ワイヤー穿孔でいわゆるoozing ruptureというやつで、カテで止まることも多く、手術となっても、もう心外膜の血腫がこんもりとなっていて、血管自体は血腫の中でどこにあるかわからず、ひたすら止血剤で押さえるというパターンが多いのですが、今回は、きっと穴が大穴だったのと心外膜の脂肪が少なかったのでしょう。心膜をあけてみたら心外膜面に血腫は全くなく、綺麗に血管が見えて、穴が丸見えでありました。まるでoff-CABGで冠動脈を切開したかのようでありました。
これはさすがにカテでは止まりませんって感じで。
もともと完全閉塞でつぶしても差し支えない枝でしたので、直接血管壁をぐりぐり縫って止血は成功。
LADが狭かったので、IMAを取って、バイパスを一本加えて無事終わりとなりました。

壁を越えた

2010-01-23 20:12:52 | Weblog
昨日の2例目は比較的、単純なAAAであり、私の担当となりました。
連日の手術と術後管理、睡眠不足で、こんなこといっては患者さんに失礼ですが、ややローテンションで手術に入りました。
逆に、そういう時は意外と落ち着いているものなのでしょうか、イージーケースという事もありますが、8cmの切開でtryして、皮膚を閉じ終わり、今日は順調だったなと思い、ふと時計を見ると1時間37分でした。
ついに2時間の壁を超えることができました。
ここのところ、AAAについては、少しずつやり方を変えていき、道具をあれこれ試してきましたが、これで一つ自分の方法が完成した気がします。
手術はあわててはいけませんが、早いに越したことはありません。
後輩にも、ぜひ、同じようになってほしいです。

3連直中

2010-01-22 15:25:49 | Weblog
連日2例をなんとかこなし、ようやく金曜日となりました。
あと、一例で、今週の予定も終了であります。
今週は3連直で昨日は山で当直、今日明日は自分の病院で当直であります。
さすがにこの年になりますと、体が辛い。

昨日は、結構外傷が多くきまして、一例だけ対応できなくて、総合病院に送りました。
機械で指をはさんで、ちょん切れた方が来まして、とはいっても、骨はくっついているのですが、いわゆる曲げる側の腱、屈筋腱というらいい(昨日初めて知った)が切れていまして、指が曲がんないので、これはいかんと思い、一番近くの市民病院に電話入れたら、手の外の先生がいないので対応できませんと断わられ、隣の市の市民病院にかけたら、緊急手術中で対応できないといわれ、隣の市の国立病院でようやく受け入れOKとのことで、行ってもらいました。
今日、病院に帰ってくると、先日やったAAAの足が詰まって、緊急でFFバイパスをやったとのことで、MNMSになり、減張切開までついてなんとか命は助かりそうです。
以前、MNMSになり急速に悪化してなくなった方を見たことがありますので、そのときのことが頭をよぎりました。
忙しいときほど、いろいろ起きるので、注意しなければいけません。

同い年

2010-01-20 20:14:23 | Weblog
今週も、ステントグラフト入れて9件の手術予定で始まりましたが、早速、昨日、解離の緊急手術が入りまして、スケジュールが狂いました。
幸いにして、昼間に来たので、2例目の患者さんに「今すぐ手術しないと死んじゃう人がいるので、人助けだと思って、ごめんなさい」といって納得してもらい、2例目と差し替えましたので、日付が変わる頃に終了してダメージは少ないほうです。
それが、なんと私と体型も似てれば、同い年の方で、何とも恐ろしいことです。
上行置換で5時間ぐらいで終了、さすが若いだけあって、血が固まる。
今日になり、なんとか意識は出てきて、麻痺もなさそうですので、助かるかもしれませんが、解離は恐ろしいですね。

昨日の1例目はARのAVRで執刀させていただきましたが、人工弁を降ろすときでしょうか、弁輪が裂けまして、re-pumpでもう一度、弁置換しなおしという、情けないことになってしましました。
指導医の先生に助けていただき、事なきを得て、無事終了しました。
いろいろとトラブルもありますが、今は指導医の先生の胸を借りるつもりで、いろいろと経験させていただく時期かもしれません。
一つ間違えば命に関わることですので、もちろんミスは無いに越したことはありませんが、私みたいな凡人は天才と違うので、最初からすべて完璧とは行かないわけであります。

先週もまずまず

2010-01-18 19:35:46 | Weblog
先週も予定5件でしたが、緊急が細かいの入れると3件あって、8件になり週末もばたばたしていて、なかなかゆっくりできませんね。
忙しいのはいいことですが、休めないとね、手術室のコメディカルも病棟のように代わりがいるわけではないので、ほぼ私ども外科医と同じ勤務体型になっており、毎晩午前様みたいな、かわいそうだけど、頑張ってほしい。でも、こんなんでは、みんないつか辞めていくね。急にアホらしくなると思う、何のためにこんなに身を粉にして、やらないかんのだと思ったら最後、燃えつき症候群がやってくるのであろう。
病棟ですら、入れても入れても辞めていく。
この看護婦不足の問題はなんとかせなあかん、いつかひどい目にあうと思う。
看護婦おらず、手術中止なんてことにいつなってもおかしくない。
ほんと、みんなの善意というかボランティア精神でなんとかなっている感じ。

今週も今のところ予定が7件、ステントグラフトが2件と結構いそがしく大変です。
先日、ボスと部長で相談したらしく、私と3つ下のO先生には、今年からは、AAAの半分づつと開心術を月に2例ほど担当させてくれるという方針になりました。
うまく行けばこれで、来年ぐらいには、ようやく専門医の申請ができるようになるかもしれません。
まー、とにかく大きな合併症起こさず、生きて帰さなければ、次はないでしょうから、自分の患者にはかなり贔屓目にはなってしまいますね。

先週はAVRを回していただきました。なかなか思い通りにはいかず、指導の先生に迷惑をかけてばかりです。大動脈が裂けてしまって、閉鎖に時間がかかりました。出血はなかったのでよかったですが、これではまだ、安心して任せてはもらえませんね。

今週もまた、できればまたAVRをお願いしたいところですが、AAAが二件あるので、どちらかでしょう、贅沢はいえませんね。
みんな無事手術を終えて、歩いて帰れるよう頑張ります。

風邪引きました。

2010-01-12 13:45:07 | Weblog
先週は緊急も含めて8件の手術があり、なかなか忙しい年初めとなりました。
睡眠時間があまり取れず、不覚にもどっかから風邪をもらってきてしまい、鼻がぐじゅぐじゅです。
この先も予定でいっぱいでありますが、一つ一つ確実にこなしていきたいと思います。
来月は学会発表が二つありますので、そろそろ準備しなくてはいけません。

2010 謹賀新年

2010-01-01 11:21:45 | Weblog
みなさま、明けましておめでとうございます。
山奥の当直を終え、そのまま病院によってしまいました。
私の執刀した患者も数名病院で年越しとなりましたので、新年のご挨拶をしてまいりました。
山は起きたら大雪で、車が真っ白で、雪かきしてからゆっくりと帰ってきました。私の車はいちおう4WDですので、よっぽど積らなきゃ大丈夫だと思いますが、それでもノーマルタイヤですので時速60km制限で、いつもの山道や峠は避けて、信号機だらけの表の道で戻ってまいりましたが、途中、病院を出て10分ぐらいの山道で一台、スリップなのか山に突っ込んで車がつぶれていました、谷に落ちなくてよかったのかもしれませんが、ちょうど救急車が向かってきました。
後30分早ければ、きっと私の当直終了間際に救急隊から連絡が入ったのでしょう、たぶん、今日の引継ぎの先生のところに運ばれるのだろうな、ラッキーなどと不届きなことを考えながら、通過してきました。
このあたりは、結構路面凍結が多くて、時々、スリップ事故で運ばれてきます。
やはり地元の人というより、観光客で近くの温泉にこられた方などが多く、夜の帰り道に路面凍結に気づかずに、スピードを出しすぎてしまって、カーブで行ってしまうのでしょう、だいたい、スリップ事故の起こる道路は決まっているようです。

という事で、病院の患者さんもみんな元気そうですので、私はこれから少しレセプトやって、今日は午後から東京の実家に帰ります。
とはいっても一泊して親の顔見てくるだけですが、ちょっくら行ってまいります。

それではみなさま、今年もこのあぽいちをひとつよろしくお願いいたいします。