あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

タケノコ掘り

2009-04-30 20:39:17 | Weblog
昨日の当直ははまりました、というかまたもや、救急隊にはめられました。
初診でしたが、呼吸苦とのことで救急隊から要請あり、受けたところ、頭痛の後に吐血までしているとのこと、しかも到着時、すでに下顎呼吸で脈触れず、、、、。
すぐに、アンビュー、心マッサージするも心停止、、、、ラインがとれず、20-30分ほどBLSのみ、ようやくラインがとれエピネフリンが入ると奇跡的に脈がもどり、その後、意識も回復、ヘモグロビン5しかなくて、胃管入れたら案の定、黒いものが、潜血陽性、ボリューム負荷しながら、市民病院に搬送させていただきました。
意識が回復したからいいものの、搬送から転送まで3時間、吐血ってわかっているなら最初っから消化器のあるところ送ればいいのに、患者さんも、こっちもいい迷惑である。
医療過疎のこの地域で文句ばかり言ってはいけないが、救急隊ももう少し考えてほしい。
こちらも専門病院なので、できるものならわけのわからん初診は受けたくない、もう今後は怪しいのは受けないことにした。

ということで、いろいろありましたが、何とか2連直を終えて、今日は山で当直です。昼はこき使われますが、夜は平和であります。

昼休みは看護婦さんと病院の裏山でタケノコを掘りました。
なんとのどかな、東京では考えられませんね。

明日はAAAです、しかし、またもや腎動脈上でクランプしなければいけません。
もう、普通のAAAは回ってこないのでしょうか。
しかも、透析で動脈は全部石灰化、末梢は大腿動脈までもっていって吻合しなければなりません、さらに両側のFP-Bypassもやらなくてはいけません。
感染に注意ですね、とくにソケイ部ね。
あー、たまには普通のAAAを気持ちくやりたい。
しかし、がんばるしかないのである。



三連直

2009-04-29 01:13:39 | Weblog
今日から3連直が始まります。
ここを乗り切れば、しばらく当直はありません。
頑張るのです。

今週も5件の予定手術が入っています。
今日はMVPと透析のMVR(MAC)+CABG2本の2例です。
MVPはpump-onまでと閉胸をさせていただきましたが、先週着たばかりの研修医上がりを前立ちにしてのpump-onでしたので、緊張しましたが、あんがい、人に教えながらやるっていうのも自分の勉強になり、また、訓練になるものであります。
P2の逸脱でしたので、今日は砂時計型に切除して弁形成して、ぴたりと逆流は止まりました。
2例目はもうそろそろ終わりますが、MAC症例で、弁輪を処理するのに、えれー苦労してました。なんとか弁置換できて、エコーでも弁輪からのリークはなさそうです。
明日も何事もなく当直が過ぎてくれることを祈る。

黒部ダム

2009-04-29 00:57:57 | Weblog
今回の学会は、まー、いつものことだが、自分の発表の時以外はほとんど学会会場にいなかったな。
上司とともに、車で4時間かけて行きましたが、初日は午後に到着、ぶらぶらしていたら、友達に会ってそのまま居酒屋へ、二日目はみんなで黒部ダムを見に行こうということになって、行ってきましたが、ケーブルカーやら、バスやら、ロープウェイやら、6回ぐらい乗り換えて、ようやく到着、全行程で行って帰ってくるのに9時間ぐらいかかりました。
その晩はスシ食べに行ったのですが、カウンターで8人ぐらいで食べていたら、後から隣に、私の出身大学の教授が、奥さんとやってきまして、まー、世の中狭いものです。
最終日は、ランチョンセミナーから参加して、午後に発表して、お土産やをまわり帰ってきました。
ランチョンでは、順天、榊原、新葛飾の中堅どころの先生達のお話で、若手に対するメッセージみたいな感じで楽しかったです。
しかし、みんな若手の教育のことをしっかりと考えていて、そういうシステムがあって、ちょっとうらやましかったです。

そういえば、2年ぐらい前に、某大学辞めて榊原に行った友達にあって、ちょっと話をきいたが、けっこういいみたい。
いま、成人の開心術は年間900ぐらいやっていて、だいたい一日4件ぐらいを3つの手術室で、まわしているようで、それでも6時ぐらいには終わって解散できるとのこと。やっぱりオペ室がたくさんあるのってうらやましー、うちもせめて2つあれば、こんな毎日、午前様にならなくてすむのに、次の改革のときは必ず、手術室を増やしてもらうようにしたい。

あー、休みがない

2009-04-20 21:18:04 | Weblog
先週は8個のオペがあり、そのうち術前からカテコラミンつかっているような人が何人かいまして、結構重症な方が多かったです。それでも、まー、みんなそれなりに回復へむかっています。
先週の土日は手術で、昨日の日曜日は当直、今日は久々に手術のない日で、当直明けなので午後から休ませてもらって、車検に出しているアルファロメオちゃんをとりに向かっていたら、病院から電話、やな予感がしたが、予想通り解離でした。
手術に入れるのが部長と、2日前に来たばかりの研修医あがりのK先生のみでしたが、とりあえず、今日とりに行かないといつになるか分からないので、車を取りに行ってから、病院に戻りました。
私が戻ったときはすでに、冷却中で、中枢の断端形成のさいちゅうで、部長も研修医あがり相手に何とか奮闘しておりましたので、研修医あがりと選手交代して、前立ちしてきました。
50代と比較的年齢も若かった事もあり、組織もしっかりしていたので、出血もなく、5時間程度で終了しまして、何とか、夕飯は家で食べれる時間に帰ってこれました。
解離も日中に来てくれて、コンスタントに5時間ぐらいで終われば負担無いんだけどね。

まー、しかし、ここのところ全くといっていいほど休めない。
何も出来ないのである。
そろそろ夏野菜用に畑の準備しなければいけないのに、はー。
とりあえず、昨日の当直中に学会のポスターだけは作りました。

毎日午前様

2009-04-16 00:25:15 | Weblog
今日はMVRとAAAの二つ。
MVRは何ともめずらしい、一生に一度お目にかかれるかどうかという、修正大血管転位症の方で、どんな風かというと、大血管転位なので大動脈と肺動脈が入れ替わっていて、さらに右室と左室が入れ替わっている。つまりは血行動態的には、なんら正常なわけですよ。
でも、本来の僧帽弁の位置には三尖弁が付いていて、当然、あんなぺらぺらな弁では体循環の血圧に耐えられるわけなく、逆流を起こすわけで、今回もそんなわけで、MVRというかTVRというかやりました。

2例目はステントグラフト不可能であったAAA、内科から回ってきました。
最近は、AAAもしっかり内科で押さえられていて、ステントができない、とんでもねーのしか回ってこねー。
ほんとはそういうのこそステントやって欲しいのだが。
という事で、腎動脈にかかったAAAでありまして、中枢出すのにやはり時間かかりまして、末梢も石灰化で針通んなくて縫い直したりして、3時間40分と少々時間がかかりました。
頑張って小切開でTRYしましたが、ちょうっとずつ切開をたしていって、結局のところ終わってみたら18cmの傷になっていました。まー、こんなもんか。
腎動脈にかかったAAAは、腎静脈辺りをいじっているときが一番興奮しますね、あと大体は吻合ラインが、ぐじゃぐじゃの瘤壁で縫いこむ感じになることが多いのだが、あれが、ばっちり決まって出血がなかったときは、ほんとにほっとするね。

明日は1例目がAVR、2例目がこれまた厄介で、Ⅰ型VSDによるARとMRとCABGと4つの複合手術です。
Ⅰ型VSDはA弁直下にあるので、ジェットが弁尖を引き込んでしまいARが起きてくるのだと、、、知らんかった、今日知った、ほんと先天性心疾患は弱いです。
それはともかく、また明日も午前様になりそう。
しかし、わしは明日は山奥にネーベンです。
ちょっと休んで、来週の学会の準備でもします。

あんまり休めんかった

2009-04-15 00:33:18 | Weblog
日曜日は久々に休みで、やりたいこといろいろあったのだが、昼前に病院から電話
、B型解離の足の閉塞でバイパスやるって、、、、。
開けてみたらSFAはもともとASOのCTOみたいで、A-F-Pバイパスになりました。
でも悲しいことに、翌朝つまってfogarty となってしまいました。
解離という事で、ヘパリン流さなかったのですが、いけなかったのね。
言い訳ではないですが、解離の方は凝固が狂ってるとこあり、固まりやすい?

てなことで、先週末も土日ともに手術が入ってしまい、休めませんでした。
来週末は当直だし、休む暇ねー。
それより来週の学会の準備する暇もねー、やばい。

今日はCABG2件で、今終わりました。
今週も毎日、明日も明後日も縦2件です、体持つかなー。

来週の予定は

2009-04-11 19:55:48 | Weblog
無事抜管してきました。
では、帰ります。

来週もすでに7件の予定手術が入っていました、忙しくなりそうです。
AAAも1件あり、ステント始まってから、トンとなくなり数ヶ月ぶりです。
しかも、回ってくるのは腎動脈にかかったのばかり、前回もそうだし、今回もまたそうです、こんなのばっかしか手術に回ってこないなんて、かなしー、でも手術できるのは嬉しいが、トラブルないように頑張ります。

土曜も手術

2009-04-11 18:23:01 | Weblog
ここのところ手術の予定が立て込んでおり、入れるところがなく、今日は土曜日ですが、CABG1件ありました。
とはいっても私は外来の日なので、早くに終わらせて、手術に参加しようと思っていたら、今日も予約だけで30人以上入っていて、辛かった。
けっこう、厄介な人もいて、外来というのはいつも悩ましいのです。
まー、そうはいってもなんとか昼過ぎに終わらせて、手術室行くと、メインはほぼ終了、両ITA、SVGの三枝バイパスですが、手術開始から、2時間半ぐらいでほぼ吻合は終わってた。今日のボスは絶好調だったようで、ITAも20分ぐらいでとって、吻合も、すべて10分以内でさくっと終わらせたそうな、、すごいのであります。
黙って閉胸させていただきました。


俺もいつかはと思い、ちょっとその気になったので、手術後、先日スーパーで買って冷凍しておいた豚ちゃんの心臓を解凍しまして、オペナースに助手してもらい、三枝バイパスしちゃいました。
でも、すんなり行ったと思っても、15分かかっていました。無血野、拍動してないのに、、、、まだまだ遠いのー。
しかし、視野の悪い中、細かい血管を縫う冠動脈はやはり職人技だと、改めて思うのである、とくにoff-pumpってやはり、スゲーと思う。
今日も、中枢吻合が少し出てたり、ITAの枝の出血があったので、追加吻合かけたりさせてもらったけど、拍動していると、ほんとに針先が定まらず、難しいのである。スタビライザー様様であります、自分でやってみてほんとに思うのである。

修行あるのみ

あーもう、こんな時間です。
土曜日なのに、、、
そろそろオペ患者さんの抜管をしておうちに帰ります。

明日は、久々に休みだよー、もうすぐ5月の節句なので、かぶとでも見に行ってきます。

3年ぶり

2009-04-11 18:05:11 | Weblog
昨日はASDの手術がありまして、基本的に一番下の先生が担当になるのですが、ただいまお休み中のため、私にお鉢が回ってきました。
たぶん、3年ぶり、いやもっとかもしれません。
開心術の術者自体も半年振りぐらいなので、ちょっと緊張しました。
ASDは馬心膜で閉鎖して、ついでにTAPと右房MAZEも行いました。
特にトラブルはなく、遮断時間38分、心肺時間73分、手術時間191分でした。
嫁入り前の若い娘さんでしたので、傷を低くしようとちょっと頑張り、pump-onまで少し時間がかかったかな。
当日夕方、無事に抜管して、元気にしています。

業務日誌

2009-04-08 22:08:14 | Weblog
最近忙しくなってきたので、また、業務日誌をつけて、忘れぬようにしておこうと思う。
昨日は、MVPとCABGの2例がありましたが、そのうちMVPのpump-onまでと前立ちをやりました。
MVPは前尖の逸脱で人工腱索4対でばっちり止まりました。

本日のオペはCABGが2例とAAAステントグラフトが一例ありました。
そのうち、IMA2本取らせてもらい、あとCABGの前立ち、それにAAAステントグラフトの助手やりました。忙しい一日でした。

火炎放射器を購入、ファイヤー!!

2009-04-05 19:09:44 | Weblog
今日の日曜日は、久しぶりに、のんびりと過ごしました。
とはいっても、回診番、コール番ではありますが、病棟も落ち着いていますので。

最近、庭の手入れを全くやっておらず、草がボウボウでありまして、だいぶ暖かくなりましたので、雑草が育つ育つ、このまま行くと腰のあたりまで延びてしまうのではないかと、おそろしい。
今、植えてある玉ねぎとイチゴなんかは雑草の陰に隠れて見えなくなってしまっている。
ほんとはちょこちょこと草むしりをすればいいのだが、それがなかなかねー。

ということで、今日はホームセンターに行って、お手軽な草刈り機でもないかなーと思ってみてたら、素晴らしいものがありました。
雑草駆除用の火炎放射器です、ハンディなものから本格的なものまでいろいろとありまして、草刈とは違って、ねこぞぎ、種まで燃やしてしまうという優れものです。
燃料のタイプが二つありまして、いわゆる軽油を燃やすものと、カセットコンロのガスボンベで燃やすものとあり、まー、コスト的には高くなり、火力もやや弱めではありますが、便利な点から、ガスボンベタイプを購入いたしました。

早速、次の休みにファイヤーして、雑草どもと戦いたいと思います。
なんか、楽しみです、ものを燃やすのって不思議と楽しくありません?

ただし、このあたりは、一年中、風が強い地域なので、火事にだけはならないように注意しなければなりません。

ついでに、野菜の苗の販売所をみてきたら、夏野菜の苗がちらほらと出ていました。トマトに、ピーマン、キュウリにナスと、パプリカなんかもありました。
今年は、何植えようかなー、たのしみです。
今年もゴールデンウイークは畑の準備に費やします。
連休明けたら、苗を植える予定です。


あっという間の1週間

2009-04-05 18:49:58 | Weblog
今週は、3回当直があって、ちょっとしんどい1週間でした。
手術もそれなりに多かったし、その上、月曜、水曜は、関連病院での手術の手伝いとあって、近けりゃいいが、片道2-3時間。
その上、木曜日は外勤で、なんだか、わけわからんうちに1週間が過ぎていた。
まー、それでも無事になんとか、終了いたしました。

来週も、すでに6件の予定手術が入ってまして、忙しくなりそうです。
しかし、そんなに重症な症例はなさそうで、透析患者ぐらいかな、手術さえうまく行けばすんなりいけそうです。

ここのところハイリスクな患者さんが多かったのですが、まー、だいぶ、CCUもはけてきて、外科の患者はただいま1人となりました。
この方は10年ぐらい前に1型解離でベンタールやってまして、再手術ですが、4日前に弓部~下行まで一気に置換してきました。
さすがに、呼吸器はすんなりと離脱できませんでしたが、昨日あたりから、だいぶ血管内に水が戻ってきて、尿も多量に出だしましたので、肺もドライサイドになってきまして、酸素化も改善してきました。
意識はしっかりしていて、明日ぐらいには呼吸器離脱できそうで、CCUから出れそうな感じであります。
やはり、こういった大きな手術がうまく行くとうれしいものです。


まってました

2009-04-05 18:35:07 | Weblog
ついにうちにも、3年ぶりに新人が入りました。
まだ、卒後3年目ということで、きっと糸結びもまともにできないぐらいかもしれませんが、楽しみです。
だいたい、うちの病院レベルでは2~3年に1人の割合で外科医が入ってくるぐらいがちょうどいいんだと思います。
毎年入ってきたら、嬉しいけど、その分、仕事がないかな。
だから、今年はちょうどいい年です。
これで、僕らも、ワンランク、仕事をステップアップしたいものです。

しかしながら、この新人というのが、また何故か知らないが、運転免許というものを持っておらず、これまでずーと都会暮らしであったがゆえ、必要なかったのであろうが、ここの土地ではそうはいかない。
公共機関はそれほど充実していないので、車は必須である。

という事で、免許と車がないと、生活できないし、仕事にもいけないということで、4月1日に院長から辞令を受け取り、その晩、新人歓迎会に出席し、その翌日から、彼は病院に来ずに、そのまま合宿運転免許というものに行ってしまった。
2週間だか、3週間だかわかりませんが、とにかく、免許取れるまで
、仕事に出てきません。
こんなこと、社会人として普通は許されないことでありますが、うちでは許されます。民間、個人病院であるが故、、、、。

早く免許をとって帰ってきて欲しいものです。
真っ白なキャンパスに、俺が落書きしたる、、、。