今週は日曜日の当直明けからのスタートであり、先週の疲れがとれぬまま今週も始まりました。
今日は先週金曜に来たAAA破裂で開けっ放しにしてきた腹壁を閉じました。
AAA破裂では、破裂による後腹膜腔内の多量の血腫と、ショックに対する大量輸液による腸管浮腫により、腹腔内のスペースが無くなり、腹壁が閉じれなくなる事がままあります。
無理やり閉じてしまうとabdominal compatment syndromeといって、腹腔内の圧が上昇して臓器の循環不全を起こしたり、静脈灌流量が減少することで、心臓が低拍出になったり、横隔膜が挙上して換気不全になったりと、いろいろな合併症を生じてしますので、腹壁を閉じずに、数日して腸管浮腫が取れてから二期的に閉鎖するという方法がとられます。
この方も、腸管の浮腫は取れており、腹腔内圧も術直後の12mmhgから8mmhgまで低下してきたこともあり、本日、閉鎖しましたが、やはり後腹膜の血腫と浮腫みが強く、ギリギリの状態で閉めてきました。
それでも閉鎖後に腹腔内圧を測定すると11mmhg程度で、明らかな上昇は示していないので、このまま回復してくれることを祈ります。
今週も、8件の手術となります、再手術、慢性腎不全が5人、胸部の動脈瘤が2例などなど、今週は重症が多いので、恐ろしいです。
元気な人はどんどん退院させないといけません。
今日は先週金曜に来たAAA破裂で開けっ放しにしてきた腹壁を閉じました。
AAA破裂では、破裂による後腹膜腔内の多量の血腫と、ショックに対する大量輸液による腸管浮腫により、腹腔内のスペースが無くなり、腹壁が閉じれなくなる事がままあります。
無理やり閉じてしまうとabdominal compatment syndromeといって、腹腔内の圧が上昇して臓器の循環不全を起こしたり、静脈灌流量が減少することで、心臓が低拍出になったり、横隔膜が挙上して換気不全になったりと、いろいろな合併症を生じてしますので、腹壁を閉じずに、数日して腸管浮腫が取れてから二期的に閉鎖するという方法がとられます。
この方も、腸管の浮腫は取れており、腹腔内圧も術直後の12mmhgから8mmhgまで低下してきたこともあり、本日、閉鎖しましたが、やはり後腹膜の血腫と浮腫みが強く、ギリギリの状態で閉めてきました。
それでも閉鎖後に腹腔内圧を測定すると11mmhg程度で、明らかな上昇は示していないので、このまま回復してくれることを祈ります。
今週も、8件の手術となります、再手術、慢性腎不全が5人、胸部の動脈瘤が2例などなど、今週は重症が多いので、恐ろしいです。
元気な人はどんどん退院させないといけません。